8月中、子ども達はみんかふぇを主に居場所として利用してくれていました。夏休みだから勉強って感じでもないし、外は暑いし、なんか屋内で簡単に、でも楽しく出来ることないかな。と思っていた矢先、ふと立ち寄ったお店で何気に見つけた「ブロック」。好き嫌いはあるかな、と思いつつ10袋ほど買い、子ども達に興味があるか見せてみました。
すると「やるやる!」と早い喰いつきぶりです。しかしひとつのパーツがとても小さく、よほど器用でないと出来ない代物で、説明書は親切丁寧には書かれていません。パッケージに書かれている対象年齢は12歳以上。まず小学校4年生男子(9歳)がやり始めたのですが、案の定とても難しく悪戦苦闘。どうやらコツがいるみたいです。イライラしながら、途中「なんだよ、これ!(怒)」と大騒ぎながらも、でも自分でどうにかやろうとしています。
ギブアップするだろう、と思って黙って様子を見ていたのですが、いやいやなんの、おやつにも手を付けず、苦節2.5時間。遂に完成したのです!その時の喜びようは軽く感動ものでした。その子は「もう1個やる!」と言い出し「脳が疲れているからもうやめれば?」とのわたしの忠告も無視し、2個目は何と30分で仕上げました。
「こんなの出来ないよ、無理だよ」「説明書が分かりづらい」など言いつつも、ボランティアの方のちょっとした助言やサポートを借りて、他の子も全員、ギブアップすることなく完成させ、皆大事そうに持ち帰っていました。ある子はこのブロックの夏休みの自由研究で提出したとか、しないとか。お題は『分かりづらい説明書の解析方法』だそうで。子どもの集中力ってすごい!と思い知らされた夏でした。
(みんかふぇ 大坂智美)