2019年6月20日、コミュニティカフェ「みんかふぇ」は満1歳の誕生日を迎えました。思い起こせば、物件探しに苦労し、開設準備も大仕事、オープンしても人が来ない、尋常でない暑さの夏、など、紆余曲折を経た1年でした。
そんなスタートでしたが、時々このWebサイトでも報告しております通り、徐々に来てくださる方が増え、ボランティアさんも増え、今では毎日のように小学生の子どもたちが放課後、宿題や勉強をしにやって来ます。昨日は子ども食堂の日で、メニューは冷やし中華でしたが、麺好きの小学校4年生の男の子が、ズズズーッ!と豪快に麺を食べているのを見たシニアの男性が「その食べっぷり、見ていて気持ちがいいなぁ笑」と目を細めて眺めている姿を見て、微笑ましく思いました。そんな、なに気ない交流こそ、子ども食堂や地域づくり活動の要だと思っています。
そんな日の夜、ニュースで昨年の西日本豪雨からもちょうど1年が経つことを知りました。被害者の方が口々に「まさかこんなことになるなんて」とおっしゃっていたのが当時印象的でした。何十年も地元に住んでいて一度も経験したことがなく、また想定外だったらたとえ警報が出たとしても、きっとすぐには動けないと思います。
その西日本豪雨災害直後、東京都の江東5区(東京東部低地帯に位置する墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区)は、大規模水害時の避難対応を検討することを目的として「江東5区大規模水害避難等対応方針」をとりまとめました。みんかふぇがある葛飾区白鳥は水害発生時、3~5メートル浸水する可能性のある地域です。
昨今の異常気象、気候変動により、決して西日本豪雨も他人事ではなく、事前に備え、想定し、利用者である子どもたちや高齢者、そして自分自身の安全を確保する準備の必要性を感じています。実際、葛飾区では様々な防災の取り組みが行われています。みんかふぇも近々参加したいと思っています。
1年が経ち、ようやくこういった必要事項についても考えられるようになりました。
(みんかふぇ 大坂 智美)