こんにちは。
みんかふぇは日頃から、東京都葛飾区内で同様に子ども・若者支援をしている団体と、様々な情報共有やご相談をしながら運営をしております。
「支援している子どもが今度そちらで食事をしても大丈夫かしら?」
「BBQするんだったら施設が充実している水元公園はどう?」
「ママさん会議をするのにみんかふぇを利用させてもらえる?」
など。私もどうすればよいか困った時、先輩子ども食堂運営者や若者支援をしている団体の方などに都度、相談をさせていただいています。繊細なケースもあるので、自身の判断だけでなく、慎重に進めるべきと感じることは些細なことでもご意見を聞いてみる――それが子どもを見守るための地域ネットワークの醸成にも繋がると考えています。
先日、ある団体からメールを受けました。“みんなで考えて欲しい” という内容でした。
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親に殴られ
「早く死ね」
と言われ続け育った。
親が家に帰ってこないので生活費を稼ぐために出会い系サイト使い、そこで出会った男に殴られ、首を絞められ、強姦されたが
「殴られても、首を絞められても、それでも一人でいる方がツライ」
と言う。腕はリストカットの痕だらけ。
「何もしたいことなんてない」
「生まれてこの方、幸せなことなんて何にもない」
「生まれてきたことが悪かったんだから」
と言う。児童相談所も、病院も、警察も、他団体のシェルターも、どこも行きたくない。信頼できない。
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普段、街を見渡すとそのような子ども若者が存在しているなど想像もつきません。しかしこのように実際には辛い思いを抱えた子が存在して声なき悲鳴を上げている。それは隣近所で実際に起こっていることかも知れません。痛ましい事件が起こるたび私たちは無力さを感じますが、だからこそ子ども食堂や子ども・若者のための居場所づくりが現在全国各地で広まっているのでしょう。
心に深い悲しみを抱えているのは子どもだけではなく大人も同様です。ただ子どもは自分だけではどうすることも出来ません。ふとしたきっかけでその後の人生が大きく開花することもあります。子どもたちの可能性は無限大。無意識のうちでもその芽を摘み取るような社会を私たちは望んではいないはずです。
(みんかふぇ 大坂 智美)