PARCIC

愛媛での豪雨被災者支援

【愛媛事業終了】地域住民の方と共に、災害復興支援に携わって

20187月に開始したパルシックの愛媛県での西日本豪雨被災者支援事業は、2019930日をもって終了しました。

西予市、宇和島市を中心に被害状況の調査、物資輸送に始まり、地元の被災したNPOへの物資支援、運営サポート、お困りごと相談会、高齢者サロンの開催サポート、商店街の復興を目的としたイベントなど広く活動を行ってきました。

活動開始当初から、地域の人びとを中心に多くの方と協力しながら、外部から来た団体として「本当にこの関わり方で良いのか?」「他により良い方法はないか?」など、暗中模索しながら活動してきました。

活動は終了しますが、災害復興はまだ終わっていません。

昨年に続いて今年もハロウィンイベントを開催できました!

昨年に続いて今年もハロウィンイベントを開催できました!

西予市、宇和島市の被災地域の方々は、新しい住居を確保できた方もいれば、まだまだこれから考えるという方もいらっしゃいます。農家さんや事業者さんも、大幅な収入減少をした方もいれば廃業し生活が大きく変わった方もいらっしゃいます。完全に「元に戻す」ということは不可能ですが、地域の皆さんは力を合わせて「より良い」まちを目指して進んでいます。

昨年2018年に引き続き、今年も台風15号、19号と東日本を中心に大きな被害が続いています。今、日本のみならず世界中で異常気象が続いており、誰にとっても「災害」は他人ごとではないと感じます。

西日本豪雨支援を通じ、強く感じたことは「外部からきた支援団体が単独でできることは非常にわずか」ということです。家が無くなった方全員に新しい家を与えることはできませんし、被災したお店の備品を買いそろえることは難しいです。パルシックにできるのは、住民や事業者の方へ実現できそうな制度を伝えることや、ときには行政へ地域の皆さんのニーズを伝えることです。

災害が起こった地域で毎度のごとく叫ばれるのは “普段から顔の見える関係性づくりをしておくことの重要性” です。これは近所付き合いを指す場合もありますし、自治体、企業やボランティア・NPOなどが連携できる体制を平時から築くことの大切さも指しています。

といっても、災害を意識して平時からの関係を作ることはなかなか難しいのが現状です。だからこそ、私たち一人ひとりが自分たちの住むまちのことに興味を持ち、普段から楽しみながら地域とつながっていくことが大切ではないかと考えています。

 

新聞記事

(シーバース 玲名)

※愛媛事業担当をしていたシーバース玲名は、2019年10月より事業地の西予市野村町へ移住し「地域おこし協力隊」に就任しました。パルシックと地元地域づくり団体で行ってきた活動を地元団体らと共に引き継ぎ、復興やまちづくりに携わる活動をしてまいります。

愛媛事業は終了しますが、愛媛県とパルシックでこれからも復興や安心して暮らせるまちづくりに向けて連携していければと考えています。

 

関連ニュース

▽ 西予市地域おこし協力隊委嘱   得意の語学力で外国人客受け入れへ(2019年10月23日 愛媛新聞)

https://www.ehime-np.co.jp/article/news201910230267

野村住民の温かさに触れ シーバースさん、西予市地域おこし協力隊員に 語学力生かし魅力発信 /愛媛(2019年10月25日 毎日新聞 地方版)

https://mainichi.jp/articles/20191025/ddl/k38/040/437000c

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