PARCIC

愛媛での豪雨被災者支援

コミュニティ農園での堆肥づくりワークショップ

パルシックは、愛媛県西予市で地元団体とともにコミュニティ農園づくりの活動をしています。昨年7月の豪雨災害以降、家庭菜園や畑作業ができなくなった人だけでなく、市外の人に西予市野村町を知ってもらい地域の人と交流する場ができればと思い、始めました。

1月26日に予定していた、たい肥作りのワークショップですが、あいにくの雪模様で開催できず2月10日に行いました。地域の方々に「26日に行こうと思ってたのよー」と言われていたのですが、当日は3連休の中日で天気にも恵まれた行楽日和で、お出かけされた人が多かったのか、予定より少ない6名で開催しました。

初めての体験にみなさんワクワク

初めての体験にみなさんワクワク

地元の住民をはじめ、離れたところは松山からたい肥を作りに来ていただきました。

今回作業した畑は、もともとサツマイモが植えてあり、被災後に畑の持ち主がもう使わないということでお借りしました。収穫したさつまいもの蔓を処分するにあたって、燃やしてしまうという選択肢もあったのですが、堆肥にして畑に還元すれば、煙で近隣に迷惑をかけることもないかなと思い、コミュニティ農園の事始めに、それらを利用してたい肥を作ることにしました。

重ねて踏んでを繰り返します

重ねて踏んでを繰り返します

サツマイモの蔓や雑草、種たい肥[1]、醤油粕[2]をミルフィーユ上に積み重ねて踏んでを繰り返しました。醤油粕をちぎっていると、散歩している住民の方に「昔は家で醤油も作ってたのよー、懐かしいわね」と言われ、畑に使うことにも驚いていました。

醤油粕からは醤油のいい香りが

醤油粕からは醤油のいい香りが

お散歩中の住民さんともおしゃべり

お散歩中の住民さんともおしゃべり

ワークショップ終了後にはアンケートを書いていただきました。アンケートには「植えるところから食べるところまでみんなでやってみたい」「変わった野菜など作ってみたい」など様々な意見がありました。今後は野菜やハーブなどの栽培を予定しています。

[1] 菌をもっているたい肥。堆肥にするための発酵を促したり畑にいい菌をベースに堆肥を作るために使います。
[2] 醤油を作る過程で、もろみを絞ると出てくる粕。

(愛媛事務所 柴田)

関連プロジェクト