PARCIC

みやっちの東ティモール滞在日誌

Tradisional aimoruk (伝統薬)

現在、活動地マウベシはコーヒーシーズン真っ只中です。東ティモールは日本と正反対の南半球に位置するので、現在は寒い時期にあたります。東ティモールは雨季と乾季に分かれ、現在は雨が殆ど降らない乾季です。そのため空気も乾燥し、車が通るたびに発生する土埃は一層勢いを増しています。バイクに乗るティモール人も防砂マスクは欠かせなくなっているようです。

日本にいると冬は肌が乾燥し、カサカサしたりかゆくなったりします。それは東ティモールでも同じで、乾燥肌の僕は、ここのところ、かゆみに苦しんでいます。

そんな状況を看過できずにいた東ティモール人パルシックスタッフの5名は、夜な夜な議論の末、ティモールの伝統薬「tradisional aimoruk(英訳:traditional medicine)」(ちなみに具体的な名前は特に無いそうです)を、ある日僕に試してみてくれました。

材料は、

①ahu (石灰) – 1袋10¢(約10円)
②lakeru tahan (カボチャの葉)
③少量の水

です。

◆ 作り方
1. カボチャの葉に石灰を少量のせて包みます。
2. 少量の水を加えながら、石ですりつぶします。
3. すりつぶしたものを患部に塗ります。
その結果がこちら!⇒ ⇒ ⇒

提案者のネルソンさんは「これで絶対に良くなる!現地の人は皆これでかゆみが納まる」と、薬を塗りながら僕に暗示のように語りかけ続けました。一日待った結果、tradisional aimorukを塗り、洗い流すまで患部のかゆみは抑えられました。しかし、赤みなど他の症状は治まらず、本当にかゆみだけが抑えられたのでした。

(東ティモール事務所 宮田悠史)