※2014年2月19日更新
寄付募集は、いったん締め切らせていただきました。
おかげさまで、たくさんの方々から482,140円のご寄付が集まりました。心より感謝いたします。
詳しい報告は、ムライティブ県 帰還民の子どもたちへの寄付 最終報告をご覧ください。
今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。
ムライティブ県は、内戦中、スリランカ政府軍と少数民族タミル人の分離独立を求めた武装勢力との激しい戦いが2009年5月の終戦まで繰り広げられた地域です。この地域の人々は、戦争中、度重なる避難と移住を強いられてきました。長期にわたる避難生活の中で、家財道具を失ったばかりか、家も空爆で失い、多くの人々が、親戚の誰かしらを戦争で亡くしています。NPO法人パルシックは2012年から、同県東部の漁村で、漁具の配布をはじめとした復興支援活動を行っています。
なかでもムライティブ県北部に位置するプドゥクディルプ郡は、いまだ町の中心部でも銃撃の跡が痛々しく残り、この地域に帰還してきた人々の暮らしは厳しい状態に置かれています。2011年から徐々に帰還が始まり、2012年に本格的に人々が戻って来ましたが、農業に使う井戸も壊れているものが多く、人々が就く主な仕事は道路工事や住宅再建の手伝いなどです。
先日、この地域の出身で今はジャフナ大学に通う学生がパルシックの事務所を訪ねてきました。このプドゥクディルプ郡で、戦禍を大きく受けた後輩の子供たちへ学用品などの支援をしてほしい、という依頼をしにきたのでした。パルシックは、皆さまからのご寄付でこの願いに応えたいと考えています。
9月9日、パルシックスタッフは、このうちの1校「カイヴァリ・ガネシャ校」を訪ねました。この地域は特に内戦前から世帯収入の少なかった地域です。2008年、戦火に見舞われた学校を閉鎖し、難民となっていた地域住民の帰還が始まった2011年に再開、生徒たちも戻って来ました。建物の一部が爆撃で被災したため、スウェーデンのNGOの支援を受けて修復しました。ここでは、1年生(5歳)から9年生(13歳)まで全307名の生徒さんが学んでおり、そのうちの約30%にあたる88名が、両親のうちのどちらか、もしくは両方を戦争で失っています。中には、まだムライティブ県内の自分の家に戻れず、この学校の近くにある難民キャンプから通っているという子もいました。
算数の授業中だった1年生のクラスをのぞくと、生徒さんたちが大きな声で「こんにちは!」と迎えてくれ、どんな状況でも明るい子供たちに励まされます。先生によると、授業で使うためのノートをみんな十分に買うことができない、とのこと。スリランカの学生服の定番である真っ白な制服も、海外機関からの支援を受けたものですが、毎日動き回る彼女たちにとって、数が足りておらず穴あきが目立ちます。
リクエストがあったのは、ノート(25円)、制服(400円~)、通学用自転車(9,500円)、課外学習(塾)のための学費(300円~)など。パルシックは、基礎的な学用品で、より多くの生徒さんの手に渡るノートを基本に支援することにしました。学校の始まる1月10日をめどに緊急で50万円の寄付が集まると、リクエストのあった全生徒に10冊ずつのノートを配ることができます。そして残余は、余生徒に制服や遠距離を徒歩で通学している生徒のための自転車を支援することができます。
明日の平和な社会を築いていく担い手である子供たちが十分に学べる機会を得られるよう、皆さまのご協力を、ぜひお願いいたします。
集まった寄付金額により支援内容を調整し、パルシックWebサイトでご報告します。新学期が始まる1月に、生徒さんたちに支援の品を届けます。
・250円のご支援で、生徒1人ノート10冊(1年分)
853人分 = 213,250円
・2,500円のご支援で、生徒10人ノート10冊(1年分)
853人分 = 341,200円
郵便振替口座:00140-8-536957
口座名:パルシック
三井住友銀行 神田支店 普通 2384136
口座名義人:特定非営利活動法人 パルシック
※銀行からお振り込みをされる前後に、必ずメールフォームまたはFAXでお名前、ご住所をお知らせください。
※お振り込み名の先頭に「スリ」とご入力ください。
Fax. 03-6206-8906
ファンドレイジングサイト、JustGiving Japan にてチャレンジを立ち上げました。
、じぶん銀行からのご寄付が可能です。
パルシックのチャレンジページ: http://justgiving.jp/c/9256