PARCIC

お知らせ

民際協力の歩み ー理事退任にあたってー 中村尚司

パルシックの発足以来、長く理事を務めてきた。本来NPOの理事は、経営責任を負う役職である。しかし振り返ってみて、経営上の難問題に直面した時、代表理事である井上禮子さんの判断にゆだね、理事としてはただ付和雷同してきたにすぎない。実務的にも貢献したことは、ほとんどない。海外の事業地も、スリランカ以外は訪問していない。

私が手をこまねいていた十余年、パルシック事業は量的にも質的にも、目覚ましい発展を遂げた。私以外の理事や職員による、熱意と努力のたまものであろう。抽象的な概念にすぎなかった「民際協力の歩み」に生命を吹き込み、その具体化を進めてくださった同僚の皆さんに、心から感謝したい。ありがとう。

 

(井上禮子より補足)

パルシックが目指す民際協力は、地球上の各地で暮らす人々が国民国家の壁を乗り越えて、直接的に助け合う… 同じ時代に生きる人間として、相互に支え合う道を開きます」というパルシックの理念の草稿は、中村尚司さんの手になるものです。設立当初はスタッフも2名くらいでしたので、他の3人の理事の方々とともに、文字通り粉骨砕身していただきました。