2021年2月のミャンマーにおける軍事クーデター発生から2年と2か月が経ちました。国軍による弾圧は今もなお続いており、殺害された市民は3,150人を超えました。クーデター以降に軍の暴力を避け、国内で避難している人は138万人となり、今も増え続けています。
パルシックは、クーデターの起きた2021年から、ミャンマーにかかわりのある方をお招きして講座を開催してきました。 2023年度ミャンマー講座第1回は、山形大学の今村真央先生にお話しいただきます。
大規模な人道支援活動は通常、現地政府を通して物資やサービスを提供します。 例えば大震災のあったトルコでは、多くの物資やサービスがトルコ政府経由で支援を求める人びとへと届けられています。
しかしミャンマーのように、政府自体が広範かつ組織的な人権侵害の実行者である場合、政府とのパートナーシップが妥当であるのかという問いが生じます。実際、ミャンマー国軍は「国境なき医師団」などの人道支援団体をこれまで繰り返し攻撃してきました。加えて、歴史的に内戦が長く続いてきたミャンマーでは、人道支援を必要としている人びとへのアクセスはミャンマー国内からよりも隣国からの方が容易という地域が少なくありません。
では、現地政府を介さない、隣国からの越境支援にはどのような問題や課題が生じるのでしょうか。 本講座では、ミャンマー・タイ国境を主な舞台に、越境型支援活動の理論と実践を論じていただきます。
オンラインで開催しますので、どうぞお気軽にご参加ください!
日時:2023年4月26日(水)19:00~20:30
場所:オンライン(ZOOM)
講師:今村真央さん(山形大学人文社会科学部教授)
参加費:①無料 ②ミャンマーへの寄付つきチケット1口500円(2口以上のご寄付はチケットを口数分お申込みください。) *活動費にできるだけ多く回すため、今回の寄付つきチケットの寄付額については領収書をお送りしません。領収書が必要な方は、ご連絡ください。
お申込み:Peatixイベントページよりお申込みください。
https://myanmar20231.peatix.com/
参加方法:お申込みいただいた方に、開催の2日前にZOOMのURLをご連絡します。
今村真央さん(山形大学人文社会科学部教授)
専門はミャンマー国境地域史。2002年からミャンマー国境地域での調査を継続しており、主にミャンマー北部の「カチン」と呼ばれる少数民族の歴史的研究を行っている。クーデター直後には、クラウドファンディング「緊急支援:クーデター下のミャンマー市民へ医療・食料支援を」を発起人として立ち上げて、多くの支援を現地に届けた。