2021年2月のミャンマーにおける軍事クーデター発生から1年と10か月が経ちました。国軍による弾圧は今もなお続いており、殺害された市民は2,500人を超えました。クーデター以降に軍の暴力を避け、国内で避難している人は115万人となり、今も増え続けています。
第5回の講座では、日本で生まれ育った、ミャンマーのチン民族である、シャンカイさんにお話しいただきます。
ミャンマーのチン州には多くのチン民族が暮らしています。 チン州はミャンマーでも特に貧しい地域のひとつであり、2021年2月のクーデター前ですら、人口の半数以上が貧困状態にありました。今は、状況がさらに悪化しています。戦闘により、チン州内だけで47,200人が家を追われ、国内避難民となっています。襲撃や虐殺、多くの民間住宅が燃やされたことにより、子ども15人を含む、少なくとも64人が殺害されました。
シャンカイさんのご両親は、1988年の大規模な民主化運動の際、チン州から日本へ亡命し、日本でシャンカイさんが生まれました。法的に不安定な状態での生活や学校でのいじめなどを乗り越え、大学を卒業し就職、その後NPO法人ネイソクの会の理事長に就任し、日本から故郷ミャンマー・チン州への支援を行っています。
本講座では、シャンカイさんに、難民2世としての日本での苦労や、自身のルーツであるチン州についてお話しいただきます。
オンラインで開催しますので、どうぞお気軽にご参加ください!
日時:2022年12月21日(水)19:00~20:30
場所:オンライン(ZOOM)
講師:テュアン シャンカイさん(NPO法人ネイソクの会)
参加費:無料(要申込み。ミャンマーへの寄付つきチケットあり)
*活動費にできるだけ多く回すため、今回の寄付つきチケットの寄付額については領収書をお送りしません。 領収書が必要な方は、ご連絡ください。
お申込み:Peatixイベントページよりお申込みください。
https://myanmar20225.peatix.com/
参加方法:お申込みいただいた方にイベントの2日前までにZOOM URLをメールでご連絡いたします。
テュアン シャンカイ(TUAN SIANKHAI) さん(NPO法人ネイソクの会理事長)
1993年東京生まれ。両親はミャンマー・チン州より1991年に亡命。 生まれた時に両親がオーバーステイ状態だったため長らく無国籍状態に。 2006年在留特別許可を取得したのち2021年に日本国籍を取得。 2012年、難民を対象とした推薦入学制度を利用し関西学院大学総合政策学部に入学。 在学中に食を通じて難民支援を行う「Meal For Refugees(M4R)」を立ち上げ全国の大学に難民の故郷の味を提供。 大学卒業後はIT企業、ギフト系ベンチャー企業での勤務を経て、 現在はNPO法人ネイソクの会の理事長に就任し日本から故郷ミャンマー・チン州への支援も行っている。