2021年2月のミャンマーにおける軍事クーデター発生から1年半が経ちました。各地で行われた反国軍デモや市民不服従運動に参加し国軍により殺害された市民は2,185人に上っています。クーデター以降に軍の暴力を避け、国内で避難している人は89万7,000人を超えました。国連機関は、2022年にはミャンマーの人口の半数近くが貧困層に陥り、人道支援を必要とする人が人口の4分の1に上ると予測しています。状況は好転するどころか悪化するばかりで、先を見通すのが難しい状況です。
パルシックは、昨年11月から皆さまからのご寄付を募り、ミャンマーの人びとへの緊急支援事業を行ってきました。今年3月から7月まで、現地の提携団体を通して、市民不服従運動に参加し職を失った人たち1,226人に現金や日用品、医薬品を届けることができました。
第3回の講座では、前半にパルシックのミャンマー事業担当よりこの支援活動についてご報告させていただきます。後半は、女性人権擁護ネットワークで積極的にアドボカシーを行っている May Sabe Phyu(メイサベイ)さんをお迎えし、クーデター後のミャンマーの女性や子どもたちの状況についてお話をしていただきます。
オンラインで開催しますので、お気軽にご参加ください。
日時:2022年8月25日(木)19:30~20:30
場所:オンライン(ZOOM)
内容:
①ミャンマー緊急支援事業の報告(パルシックミャンマー事業担当)
②クーデター後の女性、子どもたち(メイサベイさん)
参加費:無料(要申込み。ミャンマーへの寄付つきチケットあり)
*活動費にできるだけ多く回すため、今回の寄付付きチケットの寄付額について領収書をお送りしません。領収書が必要な方は、ご連絡ください。
お申込み:Peatixイベントページよりお申込みください。
https://myanmar20223.peatix.com/
May Sabe Phyu(メイサベイ)さん
女性に対する暴力の防止や女性の権利推進分野において精力的に活動。KPN(カチン和平ネットワーク)、KWPN(カチン女性和平ネットワーク)、AGIPP(和平プロセスにおけるジェンダー包摂のための同盟)共同設立者。これまでの功績が認められ2015年にInternational Women of Courage Awardを受賞、2021年にはFranco-German Human Rights and Rule of Law Prizeを受賞。 2021年2月1日のクーデター後は、女性人権擁護ネットワークで積極的にアドボカシー活動を実施。コーネル大学ロースクールクラークフェロー。