2021年2月のミャンマーにおける軍事クーデター発生から1年近くが経ちました。状況は好転するどころか悪化するばかりで、先を見通すのが難しい状況です。
パルシックはクーデター以降、アジアの隣人であるミャンマーで辛い思いをしている人びとのために何ができるか、現地の団体や専門家との相談を重ねてきました。
そして、市民不服従運動(CDM:Civil Disobedience Movement)に参加したために、職や収入を失った女性たちの生活支援をヤンゴンやその他の地域で開始します。
また同時に、様々な立場でミャンマーと関わる方たちをお招きするオンライン連続講座を開催し、参加者の方々とともに、日本の市民として何が出来るのかを考えていきます。現在、状況の悪化とは相反する形で、日本でのミャンマーに関する報道は減ってきています。そんな中でも、ミャンマーに関心を持ち続ける事は重要だと考えています。
連続講座第4回目となる今回は、ミャンマー仏教の研究をされている京都大学の川本佳苗さんにお話しいただきます。過去3回とは少しアプローチを変え、今回はクーデターに関する話ではなく、ミャンマーの社会を仏教の側面から学ぶ会となります。
日本と同じく仏教国として有名なミャンマーですが、社会における仏教や僧侶の位置付けや、信仰の仕方も日本とは異なる部分が多くあります。今回は、ミャンマー仏教の特徴である「戒律と瞑想」に焦点を当てながら、仏教を通してミャンマー社会への理解を深めます。
<~知る・繋がる~ミャンマー連続講座>
第1回 クーデター後のミャンマーの市民社会 / 根本敬さん(上智大学)11月4日(アーカイブへのリンク)
第2回 在日ミャンマー人たちの活動 / レーレールィンさん(Spring Revolution)12月9日 (アーカイブへのリンク)
第3回 ミャンマーの少数民族 / 今村真央さん(山形大学)(アーカイブへのリンク) 1月7日
第4回 ミャンマー仏教 / 川本佳苗さん(京都大学)2月4日
第5回 ミャンマーの現状と女性たち 3月
オンラインで開催しますので、どなたでもお気軽にご参加ください。
あわせて、事業資金のためのご寄付もぜひ、よろしくお願いいたします。
<寄付キャンペーン>
市民のつながりでミャンマーの人たちに支援の手を
市民不服従運動で仕事を失ったヤンゴンやその他の地域の女性たちを支援します。
日時:2022年2月4日(金)19:30~20:30
場所:オンライン(ZOOM)
参加費:無料(要予約)
講師:川本佳苗さん(京都大学東南アジア地域研究研究所講師)
内容:ミャンマー仏教の魅力:戒律と瞑想の世界
お申込み:Peatixイベントページよりお申込みください。
https://myanmar20214.peatix.com
お申込みいただいた方に、別途メールにて2日前までにZOOMのURLをお送りします。
川本佳苗さん
京都大学東南アジア地域研究研究所連携講師。専門は仏教倫理(自殺・自死)と東南アジアの仏教瞑想・仏教文化。2008年よりミャンマーの国際テーラワーダ宣教大学に留学し、パオ(Pha-Auk)瞑想センターで尼僧名スナンダとして修行する。2014年、タイのマハーチュラーロンコーン大学で修士号を取得後、日本学術振興会特別研究員(DC2)・ベルン大学宗教学研究所研究員を経て現職に至る。国内外で広く活動し、多数の論文を発表。訳著『K・N・ジャヤティラカ博士論文集 第1巻』。