2021年2月のミャンマーにおける軍事クーデター発生から10か月が経ちました。状況は好転するどころか悪化するばかりで、治安部隊の銃によって若い命が奪われ続けています。これまでに治安部隊により、1,300人近くが殺害され、10,000人以上が逮捕され、現在もアウンサンスーチー国家顧問を始めとして7,400人以上の人びとが捕らわれています[1] 。(2021年12月2日時点)
看護師や教員など多くの人が市民不服従運動(CDM:Civil Disobedience Movement)で国軍に抵抗し続けています。あるいは都市部から少数民族の地域に逃亡して国軍に立ち向かっています。
パルシックはクーデター以降、アジアの隣人であるミャンマーでつらい思いをしている人びとのために何ができるか、現地の団体や専門家との相談を重ねてきました。
そして、ヤンゴンで、CDMに参加したために、職や収入を失った女性たちの生活支援を開始します。また同時に、様々な立場でミャンマーと関わる方たちをお招きするオンライン連続講座を開催し、参加者の方々とともに、日本の市民として何が出来るのかを考えていきます。
<~知る・繋がる~ミャンマー連続講座>
第1回 クーデター後のミャンマーの市民社会 / 根本敬さん(上智大学)11月4日(アーカイブへのリンク)
第2回 在日ミャンマー人たちの活動 / レーレールィンさん(Spring Revolution)12月9日
第3回 ミャンマーの少数民族 / 今村真央さん(山形大学) 1月7日
第4回 ミャンマー仏教 / 川本佳苗さん(京都大学)2月
第5回 ミャンマーの現状と女性たち 3月
*2月以降の日程と講演者は決まり次第、パルシックホームページに掲載します。また日程は変更になる場合がございます。変更の際には、パルシックホームページ、SNS等でご連絡いたします。
第3回はミャンマーの少数民族の研究をされている山形大学の今村真央さんに、軍政と少数民族の関係を中心にお話しいただきます。
オンラインで開催しますので、どなたでもお気軽にご参加ください。
あわせて、事業資金のためのご寄付もぜひ、よろしくお願いいたします。
<寄付キャンペーン>
市民のつながりでミャンマーの人たちに支援の手を
市民不服従運動で仕事を失ったヤンゴンの女性たちを支援します。
日時:2022年1月7日(金)19:30~20:30
場所:オンライン(ZOOM)
参加費:無料(要予約)
講師:今村真央さん(山形大学人文社会科学部教授)
内容:ミャンマー:軍政と民族問題
お申込み:Peatixイベントページよりお申込みください。
https://myanmar20213.peatix.com
お申込みいただいた方に、別途メールにて2日前までにZOOMのURLをお送りします。
今村真央さん
山形大学人文社会科学部教授。専門はミャンマー国境地域史。2002年からミャンマー国境地域での調査を継続しており、主にミャンマー北部の「カチン」と呼ばれる少数民族の歴史的研究を行っている。クーデター直後には、クラウドファンディング「緊急支援:クーデター下のミャンマー市民へ医療・食料支援を」を発起人として立ち上げて、多くの支援を現地に届けた。
[1]https://www.hrw.org/news/2021/12/02/japan-plays-diplomatic-double-game-rights-myanmar