これまで国内ではタブー視され、あまり伝えられてこなかったマレーシアの現代史を描いたドキュメンタリー映画を、オンライン上で上映します。
「斧は忘れても、木は覚えている」
2019年/89分/台湾・マレーシア/華語・福建語・マレー語/オラン・アスリ語(日本語字幕あり)
公式発表で死者196名、負傷者439名が犠牲になった1969年の「5・13事件」を契機として強化されたマレー人優遇政策と、マレーシア半島部に居住する少数千住民族オラン・アスリの苦渋に満ちた歴史を辿りながら、「開発とイスラーム化政策」の現状を問う作品です。「加害者は忘れても、被害者は苦しみの歴史として記憶する」を意味するアフリカの諺「The axe forgets, but the tree remembers」から採られたタイトルに、監督の制作意図が込められています。
1979年マレーシア生まれのマレーシア華人、現在は台湾で活動中。台湾文化部が「ドキュメンタリーと劇映画を制作できる数少ない監督の一人」と評価している監督です。長編ドキュメンタリー映画デビュー作『不即不離―マラヤ共産党員だった祖父の思い出-』(2016:シンガポール国際映画祭観客賞)に続き、第2作になる本作は、台北金馬映画祭(2019)金馬奨ドキュメンタリー賞にノミネートされました。
日時 :2021年5月30日(日)15時~17時30分
場所 :オンライン上映(新型コロナウィルス感染拡大の状況により、オンライン・ツールを使って上映します。)
参加費:一般1,400円、パルシック会員1,000円、学生800円
定員 : 60名(事前申込制)
解説:映画の上映後に、同映画の上映に尽力された盛田茂氏(立教大学アジア地域研究所特任研究員)とパルシック・マレーシア事業担当(大塚)から解説があります。
お申込み:Peatixイベントページよりお申込みください。
https://parcic-asia-cinema3.peatix.com/
*申込み締め切り 5月27日(木)17時
申し込みのあった方に、5月28日(金)17時までに、オンライン・ツールのリンクをお送りします。