学ぶ – 特定非営利活動法人パルシック(PARCIC) https://www.parcic.org 東ティモール、スリランカ、マレーシア、パレスチナ、トルコ・レバノン(シリア難民支援)でフェアトレードを含めた「民際協力」活動を展開するNGO。プロジェクト紹介、フェアトレード商品販売など。 Wed, 18 Jan 2023 08:56:23 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.1 インターン黒沢 東ティモール日誌Vol.4 多言語社会の東ティモール https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_learn/21724/ Fri, 23 Dec 2022 09:44:49 +0000 https://www.parcic.org/?p=21724 Botardi!インターンの黒沢舞衣です。

突然ですが、皆さんは東ティモールで話される言葉を知っていますか?東ティモールの公用語はテトゥン語とポルトガル語です。その他に30以上の地方言語(*)がある他、インドネシア語を理解する人も多く、英語を話せる人もいます。彼らはいくつもの言語を見事に使い分けます。地元の人や家族と話すときはローカル語、学校や公共の場ではテトゥン語、教科書や政府の使用言語はポルトガル語、インドネシアのテレビや映画、SNSや輸入商品の説明はインドネシア語、外国人と話すときは英語、、、日本語だけの環境で育った私にはびっくりするような感覚です。

事務所に飾られているテトゥン語で書かれたパルシックのポスターなど

特に驚いたのは数字です。1つ2つなどと小さい数字を言うときはテトゥン語、値段や年齢、電話番号などを伝えるときはインドネシア語、日付はポルトガル語を使うことが多いようです。テトゥン語の数字だけを覚えて行った私は、到着初日にお店で値段を聞くと知らない言葉が返ってきてとても戸惑いました。

しかしその中でもテトゥン語は、一部の年配の人などを除いて大抵の人が話すことのできる言語です。私は東ティモールに行く前に、テトゥン語が話せないときついよ、と言われていたので、英語で書かれた教科書を使って一人で勉強していました。そして東ティモールに着いて最初の週は、Dili Institute of Technologyという私立大学で開講されているテトゥン語コースに通いました。そこでは東ティモール人の先生が、英語を使ってテトゥン語を教えてくれます。たまたま私以外に受講者がいなかったので、一対一で1日4時間、5日間みっちり教わりました。

テトゥン語コースの教室

事務所内やディリの街中で使われる言語はたいていテトゥン語であるため、私は毎日必死にテトゥン語を使い、少しずつ習得しています。テトゥン語は動詞の変化がなく、文法も難しくないため比較的学びやすい言語だと思います。

しかし地方に行くと、仲間内ではその土地の言葉を話すため、会話の内容が全く分からないことが多々あります。訪れる先々で、その地域の簡単な挨拶や単語を教えてもらうのが私の楽しみです。覚えたフレーズを使うと、「知っているのか!」と皆さんにとても喜ばれます。残りの滞在期間でより多くの言葉を覚えたいです!

マウベシではマンバイ語を教わって仲良くなりました

外務省「東ティモール基礎データ」(参照2022.11.28)

(インターン 黒沢舞衣)

インターン黒沢 東ティモール日誌Vol.3 アッサベでの料理教室へ

インターン黒沢 東ティモール日誌Vol.5 特産品「アロマ・ティモール」をディリ中へ!

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インターン黒沢 東ティモール日誌 Vol.1 自己紹介 https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_learn/21533/ Tue, 22 Nov 2022 07:09:53 +0000 https://www.parcic.org/?p=21533 はじめまして、Botardi(こんにちは)!黒沢舞衣と申します。
私は8月から半年間の予定で、東ティモール事務所でインターンをしています。驚くことに、もうすぐ3ヶ月、半分が過ぎようとしていて、急いで筆を執り始めた次第です。この3ヶ月の間に既にたくさんの経験をさせていただいているので、この日誌を通して皆さんに、東ティモールのことやインターンのこと、パルシックの活動のことを共有できたらと思います。

初回ということで、まずは自己紹介をさせてください。私は現在大学2年生で、大学ではアジアに焦点を当てて開発学や平和構築、文化人類学など幅広く学んでいます。私の東ティモールとの出会いは、4年前、高校入学後すぐに加入した生徒自主学習団体が、東ティモールをテーマにしていたことでした。人生で初めて飲んだコーヒーは東ティモール産で、途上国と呼ばれる国が抱える問題や、その解決を目指して活動される人びとの存在を知ったのも、東ティモールを通してでした。そして3年前、高校2年生の夏に、同級生と先生6人で1週間渡航したのが、私の初東ティモールです。百聞は一見に如かず。私は東ティモールの空気を吸い、ご飯を食べ、人びとと話し、すっかりこの国の虜となってしまいました。

3年前のレテフォホでの写真

それからは高校の仲間とコーヒーに関するプロジェクトを行ったり、大学に入ってからはHaLuzという「東ティモールと日本の架け橋となる」を理念として活動を行っている学生団体で、コロナ禍でありながらも東ティモールの人びとと関わり続けてきました。その中で、「自分は東ティモールについて全然知らないな、もっともっと生活やディープな部分を知りたい!」という思いや、「大学の講義で扱われる支援とかって、実際に現場から見たらどんな感じなんだろうか、そこに住んでいる人たちは、そしてNGOはどのような気持ちで、立場で、どのように関わっているのだろう」という疑問が強くなっていきました。

パルシック東ティモール事務所では、現在主に3つの事業を行っています。私はこの3ヵ月で、それら事業が行われている現場を巡り、たくさんのものを見てたくさんの人と出会いました。また、東ティモールでの生活にはだいぶ慣れましたが、日本とは違うなあと興味深く思うことがたくさんあります。書きたいことが山ほど溜まっているので、皆さん是非これから私の日誌を読んでいただけると嬉しいです!

東ティモールに着いて飛行機を降りたとき。疲れと興奮で不思議な気持ちでした

(インターン 黒沢舞衣)

インターン黒沢 東ティモール日誌Vol.2 首都ディリでの生活へ

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ティモール・コーヒー・フェスティバル2020開催! https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_learn/18304/ Thu, 10 Dec 2020 06:55:15 +0000 https://www.parcic.org/?p=18304 パルシックが理事を務める東ティモール・コーヒー協会(ACT)では、毎年、コーヒー収穫がひと段落する10月にティモール・コーヒー・フェスティバルを開催しています。2020年は気候変動の影響でコーヒーの収穫が2カ月近く遅れたため、コーヒー・フェスティバルも遅れて11月9日~13日に開催されました。東ティモールのコーヒー生産者や輸出業者、コーヒーショップやバリスタたちが1年の成果を発表し合い、労い合うこのイベントも、2016年から今年で5回目を迎えます。メインとなるのは全国からコーヒー生産者が参加するカッピングコンペティション。最終日には10位入賞者が発表され、イベントを支えてくれているスポンサーのみなさん、コーヒー業界の仲間たちから盛大に祝福されます。

東ティモールの若いバリスタたち(写真提供:ACT)

このカッピングコンペティションに通常は東ティモールのコーヒーに関心を持つ、スペシャリティコーヒー協会の資格を得た国際審査員が参加しているのですが、今年は新型コロナウィルス感染症の影響で招待することができませんでした。そのため、今年は6月から東ティモール人審査員を育てるためのカッピングトレーニングを実施し、中でも豊富な経験を持つティモール人審査員が中心となって、全国から集まった89サンプルのカッピングを実施しました。トレーナーそしてカッピングコンペティションの主審を務めたのは、オーストラリアで生まれ育った華人系ティモール人のダニエル。1975年のインドネシア軍侵攻後にオーストラリアに逃れたダニエルの両親は、東ティモール独立後にダニエルたちを連れて東ティモールに戻りました。ダニエルは首都ディリでベトナム麺とこだわりのコーヒーを提供するレストランを経営し、ディリ市内に多くのバリスタを育ててきました。

コンペティション最終ラウンドのカッピングをするダニエル

マウベシコーヒー生産者組合「コカマウ」からはカッピングコンペティションに20サンプルを提出しました。これまでにナチュラル製法やハニー製法といった新しい加工方法を試みているグループからのサンプルが中心ですが、どのグループも参加証が得られることを楽しみにしているので、毎年できるだけ多くのグループからサンプルを提出するようにしています。これまでのコカマウの入賞成績は2018年5位(ロビボグループ/水洗式製法)、2019年9位(ルスラウグループ/ハニー製法)でした。

5位に入賞したロビボのジュリオさん(左から2人目、2018年、写真提供:ACT)

9位に入賞したルスラウのアルフレドさん(右、2019年)

今年のコーヒー・フェスティバルは、2021年10月から開催されるドゥバイ・エキスポへの参加実行委員会が企画する「エキスポに向けて~ドゥバイへの道」のオープニングと共催という形をとり、最終日の会場はなんとディリ国際会議場。コカマウからは組合長、事務局長をはじめ14名ものメンバーがトラックに乗って遠路はるばるやって来てくれました。パルシックブースではコーヒーチームリーダーのネルソンがコーヒーを、栄養事業のリアさんがアロマ・ティモールのコーディアル、ヨーグルトケーキを提供しました。

パルシックブースを訪れたオーストラリア大使(左端、写真提供:ACT)

さて、フェスティバルのクライマックス、10位入賞者の発表です。コカマウからはエルダウトゥバグループのハニー製法が6位に入りました!コンペティションへの参加は賞をとることが目的ではない、といいつつ、やはり評価されることは嬉しいものです。エルダウトゥバは今年8月のオンラインコーヒーツアーで訪れた場所でもあります。新型コロナ感染症、気候変動といろんな要因に振り回されながら乗り切った今年のコーヒーシーズンを、たくさんのコカマウ組合員とともに明るく締めくくることができました。

2020年カッピングコンペティションで6位に入賞したエルダウトゥバのジョゼさん(左、写真提供:ACT)

コカマウ組合員と賞品の果肉除去機を囲んで記念撮影(写真提供:ACT)

(東ティモール事務所 伊藤 淳子)

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感想文集 東ティモール・フェアトレードコーヒー生産者を訪ねる旅 2017 に参加して https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_learn/12344/ Wed, 11 Oct 2017 07:30:02 +0000 https://www.parcic.org/?p=12344 2017年8月4日(金)~8月11日(金)まで毎年恒例の「東ティモール・フェアトレードコーヒー生産者を訪ねる旅」スタディツアーを実施しました。ご参加者の皆さんの感想です。ご興味を持たれましたら、ぜひ、来年のご参加をご検討ください!

開催概要

毎年大人気の東ティモールのコーヒー生産者を訪ねるツアー。アイナロ県マウベシ郡のコーヒー農家を訪ね、実際にコーヒー豆の収穫、加工のお手伝いをします。コーヒー農家に泊まり、煎りたて、挽きたてのコーヒーを飲みながら生産者と直接ふれあい、フェアトレードの仕組みとコーヒーができるまでをたっぷり知ることのできる貴重な旅です。

開催時期:2017年8月4日(金)~11日(金) 8日間
訪問地:東ティモール(ディリ、マウベシ)
詳細:https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_learn/11706/

参加者の皆さまより

私が出会った東ティモールの魅力は、温厚な人々と多様な植生、タイス(織物)などの手仕事、そしてコーヒー。潜在した力に溢れ、心が踊りました。この地へ尽くす人々の気持ちに少し添えたように思います。一方で、村で子どもが日本企業の化学調味料を食べていた光景にはショックと同時に憤りと責任を感ぜざるを得ませんでした。東ティモールでは農薬も化学肥料も手に入らないからオーガニック!と言われていますが、もし手に入るようになってしまったら…?東ティモールでは他にも多くの輸入品を目にします。決して他人事として考えられない実情も垣間見られました。今後コーヒーを通じてこの体験を伝え、考えていくことが私にできることだと思います。生きている東ティモールが持続していってほしい!!(岡本さん)

コーヒー生産者組合「コカマウ」のコーヒー「カフェ・ティモール」は今回のスタディツアーに参加する前から飲んでいましたが、帰国後、カフェ・ティモールへの気持ちが大きく変わりました。コーヒーを飲むたびにティモールでお会いした皆さんの笑顔やティモールの風景が目に浮かぶのです。無機質な消費ではなく、飲むたびにあたたかい気持ちに満たされます。数あるコーヒーの中で、そんなコーヒーに出会えたことに今とても幸せを感じています。
忙しい日本社会の中でも、ふとした瞬間に東ティモールの優しさとあたたかさ、楽しかった思い出の数々にじんわりと癒される日々です。またいつの日か必ず東ティモールに行きたいと思います!(木村さん)

既に東ティモールで生活を始めて半年が経過していますが業務の関係上、地方にいく機会が少ないため今回のツアーに参加いたしました。感想を一言で言うならば「このタイミングで見れて良かった」です。
当初の予定から変更した集落へのツアーでしたが何事もなく終わった、ということから逆に現地の方々の手厚い対応を感じ取りました。おそらく通常だと道らしい道もないようなところだったのではないでしょうか。実際に集落へ向かうまでは草むしりがされ、大きな石は端に寄せられと「誰かが整備した」痕跡が見られました。また不作と言われていたコーヒーもわざわざ収穫せずに待っていたとの話を伺い、集落の方々のツアーに対する当事者意識、パルシックさんとの信頼関係を垣間みることが出来ました。(佐藤さん)

ご縁をいただき、約10年ぶりの再訪、東ティモールへ。
市民としてできる東ティモールの復興支援はないかと模索していた時に、酸味が少なくマイルドな味わいの東ティモールコーヒーと出会いました。以来、生活に欠かせない存在となっています。10年も経つと、手元にある情報が一昔前であることを思い知らされます。今の東ティモールやコーヒー産地を見て感じたい。そんな思いが募って、ツアーを申し込みました。
今回は、コカマウ協同組合の1つであるクロロ集落にお邪魔させていただきました。クロロには車で入ることができないため、途中で車を降りて徒歩で川を渡り、山道を1.5時間ほど歩き続けます。雨期になると川が増水し、向こう岸へは渡れなくなるという環境に驚かされました。へとへとになってたどり着いた私たちを、集落の皆様が笑顔で迎えてくださり、そして最後まで温かくサポートしてくださいました。(森さん)

東ティモールは初めて。新聞記者をしていたころ、関西で開かれた独立支援の集会を何度か取材した。今から20数年前のこと。その頃は、東西の冷戦は終結しつつあったが、南アフリカのアパルトヘイトとともに、東ティモールの独立がかなうなんて想像できなかった。以来、関心を持ってニュースに接する中で、その独立に驚き、その後の様々な困難を克服しつつ歩んでいることは理解できていた。チャンスがあれば、と潜在的に思っていたが、今回、ツアーの日程が休みを取れる時期と重なり、参加が実現した。
消費者と生産者が対等の関係になることは、本当に可能なのだろうか。帰国して改めて、漠然とそんなことを考えている。(横川さん)

パルシック東京事務所 東ティモール担当 大坂智美より

信仰を持たない私だが、東ティモールの人びとにあやかって神様のご加護か、結果一片のご病気もなく、皆さん元気いっぱい、和気あいあいで全行程を過ごすことが出来ました。しかも、あの時期にして奇跡的にマウベシは暖かく、且つ集落への出発直前に雨が止み、クロロ集落への道は、それは素晴らしい景色に抱かれてのハイキングコースとなりました。帰りも天候に恵まれ、東ティモールってどこまでも優しいな~、いつもオブリガーダ(有難う)ね!と感謝せずにはいられませんでした。そうは言いつつも、一番へばっていたのはスタッフとして同行した私でした。集落から迎えに来た娘さんたちに手と荷物を持ってもらいながら何とか辿り着けたのは情けない限りでしたが、マウベシに駐在していた時から変わっていない、と懐かしくさえ思えました。

パルシック東ティモール事務所代表 伊藤淳子より

みなさんと一緒に川を渡り、山を登って辿り着いたクロロ集落は、パルシックがマウベシでのコーヒー生産者支援を本格的に開始した2003年から、グループをつくって活動に参加してきました。2002年、やはり同じように川を渡り、山を登って辿り着いた先で、10名ほどの農家さんに会い、東ティモールは独立したのだから、自分たちの手でよいコーヒーを作り、もっと良い市場に出せるようになろう、と話しました。「組合は、子どもたちに遺せる未来」と語っていたグループ長ビセンティさんの苦労に報いたい、そして、クロロだけでなく東ティモールのいたるところに存在するビセンティさんやビセンティさんの子どもたちと一緒に、よりよい未来を探し続けていきたいと思います。今回、皆さんをクロロに案内することができ、優秀な日本人ダンサーたちに驚喜するクロロのみんなの笑顔を見ることができて、ほっと胸をなでおろしました。

右から3番目がビセンティさん

右から3番目がビセンティさん

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ハーブの魅力-東ティモールの女性たちに伝わる大地の知恵- 2017/6/22開催 https://www.parcic.org/events/11729/ Fri, 26 May 2017 07:56:59 +0000 https://www.parcic.org/?p=11729

※こちらのイベントは定員に達しましたので、参加者募集を締め切りました。

生活にハーブティーを取り入れてみませんか?
東ティモールには多くのハーブが自生し、地元の農民たちは昔から煎じて飲むなど薬として利用してきました。
日本における植物療法の第一人者、林 真一郎氏をお迎えし、東ティモールのハーブが持つ癒しの力や知られざる魅力を存分にお話します。
東ティモールの女性たちが作るハーブティーを実際に味わいながら、その効能やシーンを学びましょう。

開催概要

開催日時  :2017年6月22日(木) 19:00-20:30(受付開始 18:30)
参加費   :一般 1,000円  パルシック会員 500円(ハーブティー付き) ※要予約
定員    :30名
会場    :グッドモーニングラウンジ 渋谷  アクセス
       (渋谷区渋谷2-5-6 Good Morning Building 1F)
主催    :特定非営利活動法人パルシック

登壇者のご紹介

林 真一郎 (はやし しんいちろう)

グリーンフラスコ株式会社代表。薬剤師・臨床検査技師。

1982年 東邦大学薬学部薬学科卒業
1985年 グリーンフラスコ株式会社設立
1994年 グリーンフラスコ自由が丘店開設
2001年 グリーンフラスコ研究所開設

東邦大学 薬学部 客員講師、静岡県立大学大学院 非常勤講師、日本赤十字看護大学大学院 非常勤講師

著書に 「アロマテラピーの事典」「メディカルハーブの事典」(いずれも東京堂出版)、 「ファーマシューティカルアロマテラピー&メディカルハーブ」(南山堂)、 「ハーブと精油の基本事典」(池田書店)、 「植物力をくらしに活かす『緑の医学』」(東京堂出版)、 「臨床で活かせる アロマ&ハーブ療法」(南山堂)、 「高齢者介護に役立つ ハーブとアロマ」(東京堂出版) 他、多数

大坂 智美 (おおさか ともみ)

特定非営利活動法人パルシック 民際協力部 東ティモール事業担当。

埼玉県出身。 2010年10月パルシック東ティモール女性事業 担当職員として着任。 アイナロ県のマウベシ郡の女性グループと共に ハーブ作りとハーブの商品化に奮闘。 その後、東ティモールにて他機関に勤務。 通算6年の東ティモールでの生活に別れを告げ、2016年9月帰国。 現在、パルシック東京事務局にて東ティモール事業を担当。

特定非営利活動法人パルシック とは

人と人とが支えあう“民際協力”とフェアトレードを主な活動とするNGO。2002年に東ティモール支援を開始。経済的にも社会的にも弱い立場にある東ティモールの女性たちの収入向上を目指し、加工品ブランド『アロマ・ティモール』を立ち上げる。

➡ 東ティモールでの活動
➡ 東ティモール 女性の向上支援

➡ 東ティモールのハーブティー アロマ・ティモール

アクセス

渋谷駅15番出口 徒歩9分、表参道駅 B1出口 徒歩7分

お問い合わせ・お申込

※こちらのイベントは定員に達しましたので、参加者募集を締め切りました。
  予約制のため、当日参加の受付はできかねますのでご了承ください。

連絡先:特定非営利活動法人パルシック
メール:office@parcic.org    TEL:03-3253-8990

 

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美味しいコーヒーに出会う旅 東ティモール フェアトレード コーヒーツアー 2017 https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_learn/11706/ Tue, 16 May 2017 08:26:03 +0000 https://www.parcic.org/?p=11706

毎年大人気の東ティモールのコーヒー生産者を訪ねるツアー。アイナロ県マウベシ郡のコーヒー農家を訪ね、実際にコーヒー豆の収穫、加工のお手伝いをします。コーヒー農家に泊まり、煎りたて、挽きたてのコーヒーを飲みながら生産者と直接ふれあい、フェアトレードの仕組みとコーヒーができるまでをたっぷり知ることのできる貴重な旅です。

東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅 3つのポイント

知る!

コーヒー農家と交流し、東ティモールでの日々の暮らし、“フェアトレード”のしくみが分かります。

触れ合う!

標高1,300mの山々に囲まれたアイナロ県マウベシ郡の村に民泊。大自然を満喫し、村の人と一緒に地元の料理をいただきます。

体験!

コーヒー農家と一緒に、コーヒーの実を手摘み・加工を体験。

ツアー参加者の声

映画を通して東ティモールに興味を持ち参加しました。美しい海と満天の星空に感激し、子どもたちの目の輝きやゆったり流れる時間に心を洗われました。コーヒーについては初めて知ることばかり。収穫や加工のお手伝いなど貴重な経験をさせていただいたことで、帰国してから一杯のコーヒーがより愛おしく感じられるようになりました。
(2012年コーヒーツアー参加 K.M.さん)

ツアー概要

開催時期:
2017年8月4日(金)~11日(金) 8日間
訪問地:
東ティモール(ディリ、マウベシ)
旅行代金:
283,000円
(往復航空運賃「東京⇔ディリ」、全行程宿泊費、食費、全行程移動費、入国税・航空税等含む。旅行代金は2017年5月1日現在の燃料等付加運賃を基準として算出しております。燃料料金が変更となった場合、追加料金をいただく場合がございます。)
申込締切:
2017年6月19日(日)

現地プログラム企画:特定非営利活動法人 パルシック
旅行企画:株式会社風の旅行社

◎ 最少催行人数:5名
◎ 出発空港:羽田空港
◎ 利用航空会社:全日空(東京-シンガポール間)、シルクエアー(シンガポール-ディリ間)
◎ 添乗員:なし。現地到着後、パルシック現地駐在スタッフが同行します。
◎ 宿泊先:
D’Cityまたは同等クラス(ディリ)
Sara Guesthouseまたは同等クラス(マウベシ)
民泊(集落)*寝袋のご用意をお願いします
◎ 食事:東ティモール国内での全行程食事付き(民泊の際は、皆で自炊をします)

美味しいコーヒーに出会う旅 東ティモール フェアトレード コーヒーツアー 2017 旅行条件(PDF)

旅行日程

日付(曜日) 時間 プログラム 宿泊地
8月04日(金) 21:30 羽田空港集合 機内泊
00:15 羽田発(NH843便)
8月05日(土) 06:30 シンガポール着 ディリ
09:25 シンガポール発(MI0296便)
14:20 ディリ到着
PM ディリ市内観光(サンタクルス墓地、キリスト像)
8月06日(日) AM 東ティモールとパルシックのコーヒー事業についてブリーフィング マウベシ
PM ディリ市内の市場見学、食料とコーヒ収穫用のかご購入、マウベシへ移動
8月07日(月) AM マウベシの市場見学、食料買い出し、コーヒ集落へ 集落に民泊
PM 村人宅訪問、コーヒー加工の説明、夕食づくり手伝い
8月08日(火) AM コーヒー収穫、加工体験 マウベシ
PM お別れ会、マウベシへ移動
8月09日(水) AM マウベシ出発からディリへ移動 ディリ
PM ショッピングモールで買い物、コーヒー加工場見学
8月10日(木)  AM 民族抵抗博物館見学 機内泊
12:00 昼食後、空港へ
13:30 ディリ発(SJ0271便)
14:15 デンパサール空港到着
17:20 デンパサール発(GA0419便)
18:30 ジャカルタ空港到着
21:25 ジャカルタ発(NH0856便)
8月11日(金) 6:50 羽田着、解散  

(現地側の都合などによって変更になる場合があります)

旅行企画・実施

株式会社風の旅行社
観光庁長官登録旅行業第1382号
(社)日本旅行業協会(JATA)正会員
〒165-0026 東京都中野区新井2-30-4 I.F.O.ビル 6F
総合旅行業務取扱管理者 原 優二

お申込み・お問い合わせ

ご不明点・ご質問は、お気軽にメール・電話・FAXにてご連絡ください。

特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル1F
Tel:03-3253-8990
Fax:03-6206-8906
メールフォームへ

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東ティモール 選挙の年、いよいよスタート https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_learn/11632/ Mon, 27 Feb 2017 08:58:36 +0000 http://parcic-ph2-test.jpn.org/?p=11632 2017年。東ティモールの選挙年がいよいよ始まりました。大統領選挙が3月に、国政選挙が7月ごろに予定されています。

これまで水面下で動いていた政治活動も、先日開始された大統領候補者の登録で徐々に表に出てきました。最も注目すべき点は、蜜月状態で現政権を担っているシャナナ・グスマン氏と野党フレテリンの関係、そして新政党PLP(民衆解放党:Partidu Libertasaun Popular)が、今年の選挙で現政権にどこまで切り込めるかです。

シャナナ氏率いる政党 CNRT(東ティモール再建国民会議:Conselho Nacional de Reconstrucao do Timor)からは大統領候補を出さず、シャナナ氏はフレテリンの大統領候補 Francisco Guterres Lu Olo 氏の支持を表明しました。シャナナ氏は、取巻きとして以上の能力を発揮しないCNRT党員に幻滅してフレテリンと手を組んだと思われ、有権者の3割を支持基盤として堅持しているフレテリンとシャナナ支持者とで、過半数を取るのはほぼ確実と思われます。

フレテリンの選挙ポスター。スローガンは「みんなの大統領 (Presidente ba povo tomak)」。(電線が映り込んでしまって残念!)

一方、民主党のポスター。スローガンは「ティモールよ、汝がために我仕える所存なり(Ba O Timor Hau Maubere Oan Pronto Servi)」

タウル・マタン・ルアク大統領が2016年2月に国会でシャナナ氏とフレテリン書記長マリ・アルカティリ氏を名指しで批判して以降、タウル大統領への支持に傾いてシャナナ氏から連立を解かれたPD(民主党:、大統領候補はAntonio ‘Kalohan’ da Conceicao 氏)は、大統領選はともかく国政選挙ではPLPと組むだろうと予測されます。PDもPLPも、40代が中心の次世代政党です。そしてタウル大統領が、これら若い世代とともに国政選挙に打って出るのではないか、という公然の噂もあります。

3月3日から17日までの大統領選挙キャンペーンがいよいよ始まりました。早速、民主党とフレテリンの支持者は小競り合いをしたりと熱くなっています。それを諌めるルイ首相が「選挙は民主主義の祭典だ。- Festa de Democrasia 」と発言。どうりで熱くなるわけです。

3月20日の大統領選挙では、フレテリンのFrancisco Guterres Lu Olo 氏が4回目の挑戦で初当選する、というのが大方の予測です。その後予定されている国政選挙で、旧世代のリーダーたちに次世代がどう挑戦するか、注目していきたいと思います。

(東ティモール事務所 伊藤 淳子)

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9/5(土)開催 「東ティモールにおける循環型農業への挑戦―民際協力の現場から」 https://www.parcic.org/news/7757/ Mon, 27 Jul 2015 10:02:27 +0000 https://www.parcic.org/?p=7757 東ティモールにおける循環型農業への挑戦
―― 民際協力の現場から、現地スタッフによる報告

パルシックは2012年より東ティモールで農業支援を実施しました。マウベシ郡にある標高1,200メートルの山間部は、森林が荒廃して土壌の保水力が低下し、持続可能な農業が困難な自然環境にあります。東ティモールの人びとと共に、畜産・養蜂の導入とバイオガスの普及を通した循環型農業に挑戦してきました。

このイベントでは、農業プロジェクトに携わったパルシックの東ティモール人スタッフ、アデリーノ・カブラルが来日し、元駐在員の宮田悠史とともに、事業報告を行います。またゲストスピーカーとして、自然エネルギーと有機農業の専門家である桑原衛氏を招いて、東ティモールにおける循環型農業の可能性についてお話しいただきます。

東ティモールでのプロジェクト:森林保全型農業の支援事業

 

スピーカー (※日本語通訳付き)

●開催概要
開催日時: 2015年9月5日(土)14:00~16:00 (開場 13:30)
会 場: 連合会館 205号室(千代田区神田駿河台3-2-11)

アクセス:https://rengokaikan.jp/access/
最寄駅:千代田線 新御茶ノ水駅 徒歩0分、丸ノ内線 淡路町駅 徒歩4分、都営新宿線 小川町駅 徒歩2分、中央線・総武線 御茶ノ水駅 徒歩5分

●参加費
参加費: 一般:1,000円  学生:800円(資料込み、東ティモールコーヒー付)

●主催
特定非営利活動法人パルシック

●お申し込み・問い合わせ

メール、電話、お問い合わせフォームよりパルシックまでお申し込みください。
※学生の方は申込時にその旨をお伝えください。
※定員になり次第、締め切ります。
お問い合わせフォームはこちら:https://www.parcic.org/about/contact/
Tel: 03-3253-8990 Mail: office#parcic.org(#を@に変えて送信してください)

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東ティモール フェアトレードコーヒー生産者を訪ねる旅 2015 https://www.parcic.org/news/7417/ Thu, 02 Jul 2015 09:07:15 +0000 https://www.parcic.org/?p=7417 coffeetour_topimg

毎年大人気の東ティモールのコーヒー生産者を訪ねるツアー。アイナロ県マウベシのコーヒー農家を訪ね、実際にコーヒー豆の収穫、加工のお手伝いをします。 コーヒー農家のお宅に泊まり、煎りたて、挽きたてのコーヒーを飲みながら生産者と直接ふれあい、フェアトレードの仕組みや、フェアトレードコーヒーができるまでをたっぷり知ることのできる貴重な機会です。

東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅 3つのポイント

知る! 

コーヒー生産者との直接的な交流や信用のもとに、生産者の生活や環境を守り、消費者が安心してコーヒーを口にすることができる、“フェアトレード”のしくみが分かります。

見る! 

標高1300mの森豊かなアイナロ県マウベシ村に民泊大自然を満喫し、夜は村でしか味わえない地元料理をいただきます。

体験! 

コーヒー生産者と一緒に、コーヒーの実を手摘み・加工体験。 コーヒー畑や加工場を見学しながら、直接生産者に質問し、理解を深めます。

参加者の声

2014年参加者 杉浦智弥さん 普段愛飲しているコーヒーが、どんな人たちに収穫されているのか見たくて参加しました。集落では文化も言葉も違う僕たちをやさしく迎え入れてくれて、コーヒーの収穫や加工体験ができ、とても貴重な旅となりました。参加者とも仲良くなれたのも良かったです。
(2014年参加者 杉浦智弥さん)

旅の案内人

ディリ到着からお見送りまで、現地語と日本語が話せるパルシック東ティモール事務所駐在員の日本人スタッフと、マウベシ村では、コーヒー生産管理責任者8年目のネルソンが加わり、皆さんをご案内します。

ツアー概要

開催時期:2015年731日(金)~ 87日(金) 8日間

訪問地:東ティモール

旅行代金:279,000円
(往復航空運賃「東京⇔ディリ」、全行程宿泊費、食費、全行程移動費、入国税・航空税等含む。旅行代金は2015年5月1日現在の燃料等付加運賃を基準として算出しております。燃料料金が変更となった場合、追加料金をいただく場合がございます。)

申込締切:2015年7月12日(日)

現地プログラム企画:特定非営利活動法人 パルシック
旅行企画・実施:株式会社ピース・イン・ツアー

◎ 最少催行人数:5名
◎ 出発空港:羽田空港
◎ 利用航空会社:シンガポール航空(東京-シンガポール間)、シルクエアー(シンガポール-ディリ間)
◎ 添乗員:なし。現地到着後、パルシック現地駐在スタッフが同行します。
◎ 宿泊先: Dili Beach Hotel 又は同等クラス(ディリ) / Hotel Pousada(マウベシ) /
        民泊(寝袋をご用意ください)
◎ 食事:東ティモール国内での全行程食事付き(民泊の際は、皆で自炊をします)

旅行条件(PDF:2.14MB)

旅行日程(現地側の都合などによって変更になる場合があります)

日付(曜日) 時間 プログラム 宿泊地
7月31日(金) 20:30 羽田空港国際線ターミナルに集合 機内泊
22:55 羽田発(SQ635便)
8月1日(土) 05:00 シンガポール着 ディリ
09:25 シンガポール発(MI296便)
14:20 ディリ着後、民族抵抗博物館見学、海岸でゆっくり過ごす
8月2日(日) AM 東ティモールの概要、パルシック事業についてブリーフィング マウベシ
PM 市場でコーヒー収穫用のカゴ、民泊用の食材購入
ディリからマウベシへ移動
8月3日(月) AM コーヒー集落へ 集落で民泊
PM 村人宅訪問、コーヒー加工の説明、料理の手伝い、村人と夕食会
8月4日(火) AM コーヒーの収穫・加工体験 マウベシ
PM 村人とお別れ会
8月5日(水) AM マウベシからディリへ移動 ディリ
PM コーヒー二次加工場見学、市内観光
8月6日(木)  AM タイス織市場などでお土産物購入 機内泊
PM 昼食後、空港へ
15:25 ディリ発(MI295便)
18:10 シンガポール着後、自由行動
22:35 シンガポール発(SQ636便)
8月7日(金) 6:35 羽田空港国際線ターミナル着後、解散  

旅行企画・実施

株式会社ピース・イン・ツアー https://www.pitt.jp/
観光庁長官登録旅行業第1917号 (社)日本旅行業協会(JATA)正会員
〒162‐0042 東京都新宿区早稲田町67 早稲田クローバービル5階
総合旅行業務取扱管理者 松永充弘

お申込み・お問い合わせ

ご不明点・ご質問は、お気軽にメール・電話・FAXにてご連絡ください。

特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル1F
Tel:03-3253-8990 Fax:03-6206-8906 メールフォームへ

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シャナナ首相辞任の背景には・・・ https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_learn/7641/ Sat, 13 Jun 2015 09:05:33 +0000 https://www.parcic.org/?p=7641 2015年2月16日、シャナナ首相は野党フレテリンのルイ・マリア・デ・アラウジョ氏を後任に据え、自身は首相を辞任して開発計画投資大臣に就任、内閣を与野党混在で55閣僚から35閣僚に縮小するという大改造を実施しました。ルイ新首相は医師でマネージメント能力に長けているとの評判で、就任後さっそく予算の無駄遣いや公務員の評価制度見直しなど、巧みなメスさばきで省庁改革を進めています。

野党であるルイ首相の強気な改革は、反感や社会不安を招きかねません。しかし、それを防いでいるのは新首相への人びとの期待と信頼もさることながら、シャナナ氏が後ろ盾となっているからだという見方が強くあります。未だ民衆から強い信頼を集めるシャナナ氏は、なぜ突然首相の座から降りたのでしょうか。表向きは「次世代政治リーダーの育成」となっていますが、背景には2013年から抱える国内の治安問題があります。

2013年10月、元東ティモール民族解放軍(ファリンティル)幹部のマウク・モルック氏が亡命先のオランダから帰り「マウベレ革命評議会(Konselho Revolusaun Maubere:KRM)」を立ち上げ、出身地バウカウ県の元ゲリラ兵士たちを動員し、シャナナ政権を汚職の巣窟と批判し始めました。11月28日の独立宣言記念日にシャナナ氏は公共対話の機会を設置しましたが、マウク・モルック氏は対話の場に姿を現さず、政府および議会の解散、再選挙を要求する示威運動を組織すると発表しました。2014年3月、一般市民に軍服を着用させるなど違法行為により社会不安を煽っているとして警察に逮捕されますが、12月に証拠不十分で釈放。2015年1月にはKRMメンバーがバウカウ県で警察官を襲撃したことで、国防軍と警察がマウク・モルック氏検挙のための合同作戦を展開しています。

背景には独立前の抵抗闘争中、シャナナ氏がファリンティル司令官となった後、マウク・モルック氏を幹部から外したことへの個人的な怨恨があるといわれています。しかし過去の個人的な問題が独立後のいま脅威となり得るのは、マウク・モルック氏が批判している内容が、多くの人びと、とりわけ元ファリンティル兵として苦難を共にし、独立後、貧しさにあえいでいる人びとの共感を得るからです。

マウク・モルック氏はシャナナ氏が元インドネシア併合派だった人びとをも要職につけ、国会議員や閣僚たちへの生涯年金、人員交代のたびにあてがわれる高級車、目的や生産性の疑わしい外遊など、一部の特権階級を優遇していると批判しています。武装していることが明らかとなっているKRMに対しては、警戒して平静を保とうとしている市井の人びとも、この批判は妥当である、と感じています。ルイ首相の省庁改革とともに、KRMにどう対処するのか、人びとは静かに見守っています。

Dili International Airport

(東ティモール事務所 伊藤淳子)

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