東ティモール豪雨緊急支援 – 特定非営利活動法人パルシック(PARCIC) https://www.parcic.org 東ティモール、スリランカ、マレーシア、パレスチナ、トルコ・レバノン(シリア難民支援)でフェアトレードを含めた「民際協力」活動を展開するNGO。プロジェクト紹介、フェアトレード商品販売など。 Thu, 14 Jul 2022 01:00:11 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.1 東ティモール豪雨 時間がかかったラクルバールでの資材配付 https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_floodsandlandslides/20912/ Wed, 13 Jul 2022 11:14:56 +0000 https://www.parcic.org/?p=20912 2021年4月に起こった豪雨災害。パルシックでは災害発生直後から被災状況の調査や支援物資の配布などを行ってきました。今回は、マナトゥト県ラクルバール郡での家屋修繕資材配布の様子をご報告します。

マナトゥト県ラクルバール郡はディリから車で約3時間の山間部にあり、2021年4月の豪雨では強風や洪水、土砂災害により多くの家屋が被災しました。

緊急支援対応を管轄している市民保護庁が実施する被災状況調査では、ラクルバール郡の家屋損壊世帯は6村で177世帯。しかし、ラクルバール郡長や各村の村長から、調査で漏れた世帯が多くあるとの報告を受け、各村の被災状況を再調査し、市民保護庁の被災者リストに入らなかった95世帯に対し、パルシックから家屋修繕資材を支援することになりました。市民保護庁と足並みを揃え、被災者が一斉に支援を受けられるようにしたいと調整を試みましたが、発災から半年が経っても開始の目処が立たなかったため、11月から2022年1月にかけて、一足先に95世帯への家屋修繕資材の配付を実施しました。

トタンや鉄筋をトラックから下ろしている

バタラ村で資材を受け取った被災者の方々

その後、マナトゥト県知事から市民保護庁への強い働きかけの結果、残りの177世帯もパルシックで支援をすることになりましたが、なんと、市民保護庁で保管されているはずの177世帯の被災者リストが紛失していることが明らかになりました。

その間、発災から半年以上経っても住む家がなく、親戚の家に身を寄せたり、中にはビニールシートで作ったテントで生活している家族もいました。本当に支援を届けたい人に届いていない状況にもどかしさを感じる一方、支援の偏りや不公平が生じることを危惧し、慎重に市民保護庁やラクルバール郡担当者との調整を図らざるを得ませんでした。

紛失したデータの再提出、再検証にさらに時間を要し、これら被災者に家屋修繕資材を届けることができたのは、災害から1年が経過した2022年4月に入ってからとなりました。

待ちに待った資材配付を開始する際には市民保護庁、ラクルバール郡長、各村長により、資材配付セレモニーが開かれました。郡の中心から遠い地域もある中、式には被災者の方々もたくさん集まってくれました。

セレモニーの様子。右端が市民保護庁総局長イスマイル・バ ボ氏

多くの被災者が集まって開催された

資材の配付は雨季と重なっていたため、道はぬかるみ、被災者の家の近くまでアクセスできないケースもありましたが、馬を使って運搬するなど、突然の雨にも対応しながら住民の皆さんと協力して進めていきました。

パルシックスタッフのフィリピオが被災者へ資材配付の説明をしている様子

ファトゥマケレク村で資材を受け取った被災者の方々

そして、災害発生から1年以上かかってしまいましたが、2022年6月末までになんとか被災者全員への資材配付を終えることができました。パルシックは1999年8月の住民投票直後の緊急救援から東ティモールでの活動を始めましたが、独立後に本格的な緊急支援を実施するのは今回が初めてでした。独立前の国連主導の緊急救援とは違い、東ティモール政府主導の緊急支援は調整に時間を要し、その割には上手く進まないことが多く、緊急性のなさに苛立つことが多々ありました。一方で、仮設住宅などを用意しなくても一時的に雨露をしのぐ場所がコミュニティの中にあること、村長や集落長といった地域のリーダーが住民のことを大変よく把握していることなど、多くの学びがありました。

例年であれば6月は乾季に入っているはずなのですが、今年はラクルバール郡をはじめ、山あいの地域では7月に入った今も雨が続いています。今後も気候変動の影響で予想していない災害が起きてしまうことが懸念されます。そのときに何ができるのか、この事業の経験を活かして考えていきたいと思います。

運搬を担ってくれたトラックのドライバーたち

(東ティモール事務所 伊藤淳子)

*この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成と皆さまのご寄付で実施しています。

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東ティモール豪雨 ラクルバールで支援物資の配付を行いました https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_floodsandlandslides/19668/ Mon, 06 Sep 2021 07:09:33 +0000 https://www.parcic.org/?p=19668 4月に発生した豪雨災害から4ヵ月が経過しました。パルシックは、発災直後から被災状況調査と食糧や水、日用品などの緊急支援物資の配付を行い、現在はマナトゥト県とアイナロ県で豪雨被災者への生活再建支援を行っています。今回は、マナトゥト県での活動を報告します。

8月18、19日にマナトゥト県ラクルバール郡の5村、計124世帯へ食糧及び生活用品の配付を行いました。マナトゥト県は首都ディリの東側に隣接しており、ラクルバール郡はディリから車で約3時間の距離にあります。標高1000~1200メートルの山の中に位置しており、4月の豪雨では土砂災害や川の氾濫で家屋や農地が大きく被害を受けました。

今回支援の対象となったのは、家屋は被災を免れたものの農地が被害に遭った世帯で、これらの世帯は、政府の食糧配布の対象となっておらず、自給作物の収穫もなく食糧が不足していました。

5村のうちの一つ、サナ・ナイン村への道は今回の豪雨で陥落してしまい、現在乾季で水が枯れて通行可能な川を通って村へ向かいました。この川も豪雨で氾濫し、地滑りが起こり、川のそばにあった畑や田んぼが流されました。道中で地滑りが起こった場所のすぐ横を通ったり、流された木が放置されているのを見て、豪雨災害から4か月経ちましたが、その被害の大きさを痛感しました。

サナ・ナイン村への道

道中にはこうした地滑りの起こった場所が何ヶ所も見られる。

物資の配付は村の集会所や、村長の家を使わせていただき、そこに皆さん集まってもらい物資を渡しました。各村の村長からは、今回の物資配付への感謝のお言葉をいただきました。

物資を降ろしている様子

マネリマ村の村長(左)とパルシックスタッフのフィリピオ(右)

また、今回の支援で行き届いていない農地被災の世帯がまだあることが分かり、今後も調査を続けていく予定です。

物資を受け取ったマネリマ村の人びとと一緒に

(東ティモール事務所 伊藤淳子)

*この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成と皆さまのご寄付で実施しています。

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東ティモール豪雨 マウベシへの支援を届けました(4月23日) https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_floodsandlandslides/19039/ Fri, 23 Apr 2021 03:41:31 +0000 https://www.parcic.org/?p=19039 先週4月12日、皆さんからいただいたご寄付でマウベシ村ハウタド集落の家屋全半壊した15世帯(うち全壊が3世帯)に修繕に必要なセメント、トタン板、鉄筋などの資材を届けることが出来ました。

ハウタド集落に支援物資を配布する様子、手前がマウベシ郡長のルイスさん

ハウタド集落に支援物資を配布する様子

これまでお伝えしていたように、新型コロナウィルスの感染拡大防止措置のため、3月9日以降ディリ県を超える移動の制限が設けられていましたが、災害事態宣言が発令されたことにより規制が緩和され、ディリからマウベシへの物資の輸送が可能となりました。配布にはマウベシ郡のルイス郡長も立ち会ってくださいました。

タラブラ集落で配布を待つ村人

また、マウベシの街から1時間ほど東に行ったマウラウ村タラブラ集落では、地滑りにより一家5人が家ごと流され犠牲となりました。4月22日現在、お父さんがまだ行方不明で、捜索活動が続いています。マウライ村村長からの要請に応え、亡くなったご家族のお墓を作るための資材と、捜索活動に必要な食糧とを届けました。

配布に立ち会ったネルソンが地元ラジオ局のインタビューに答え、国営テレビのニュースでも放送されました。

配布の様子

物資の配布に立ち会ったパルシックスタッフのネルソンは、「家屋修繕に十分な量の支援を届けることは出来なかったけれど、ハウタド集落に資材を持って行くと、家屋が全壊した3世帯が支援物資を見て目に涙を溜めていた。喜んでもらえたと思う」と報告してくれました。

マウベシ村の若い村長ウィルトンさんは、被災者に必要なものが十分届くように引き続き手立てを探していくと言っています。

災害から時間が経ち、地方での被害状況が明らかになっていくにしたがって、今回の豪雨災害が東ティモール全域、特に河川が氾濫した北部の平地と強風と地滑りの発生した西部山間部で、たくさんの人たちに被害をもたらしたということがわかってきました。増え続ける被災者の数に、私達に出来ることは何かと考えさせられます。

皆さまからの温かいご寄付に感謝申し上げると共に、引き続きお気持ちを寄せていただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
【ご寄付のお願い】東ティモール豪雨 緊急支援

(東ティモール事務所)

*この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成と皆さまのご寄付で実施しています。

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東ティモール豪雨 被災世帯調査(4月16日) https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_floodsandlandslides/19021/ Fri, 16 Apr 2021 08:20:51 +0000 https://www.parcic.org/?p=19021 パルシックは、今週から民間防衛庁(Civil Protection)が実施する、被災状況調査に参加しています。前回お話したように、被災した村単位、被災世帯ごとに被害状況を把握し、その結果を持って国の被災者支援計画を決めていきます。調査には多くの人員が必要となり、支援団体からの参加が広く呼び掛けられ、パルシックはディリ南東の山の方にあるBalibarという地区を担当することになりました。

聞き取り調査の様子

聞き取り調査の様子

Balibarは、2019年から始めた栄養事業の活動対象校があり、パルシックが一緒に活動を続けていた人びとが生活している地域です。同地域では、76世帯が被災したという情報を元に、戸別訪問を行い被災状況の聞き取りをしていきます。 調査メンバーはユニフォームも揃え、いざ出発!と現場に向かう途中、車両が動かなくなり事務所に舞い戻り…。洪水により浸水で動かなくなった車両を修理したばかりでしたが、その日は諦めて事務所で聞き取りの練習を行いました。

お揃いのユニフォームを準備して調査へ出発!

事務所で聞き取りの練習

翌日、気を取り直してBalibar地区を訪問。2チームに分かれて戸別訪問を行い、1人は村全体の調査を行いました。住む場所により被害状況に差がありますが、被害の大きいところでは、土砂崩れで土と水が家の中に流れてきたり、床上浸水と強風で屋根や壁に使っているトタンが飛ばされたり、といった被害を確認しました。

栄養事業で料理教室をした学校の厨房横が崩れていました。

土砂崩れが起こりバナナの気が倒れている様子

車で行けるとのことは良いですが、徒歩で結構歩かないとたどり着けないような場所もあり時間がかかっていますが、今日までに対象世帯の半分以上の調査が終わりました。

また、Civil Protectionが実施する調査とは別に、Hera地区でニーズ調査を行い、被災した泥かきが終わっていない学校の掃除を、ボランティアを集めて手伝うことになりました。

被害が集中していると思われていたディリ県以外の被害状況も段々と分かってきて、来週は県外の調査も進めていく予定です。

(東ティモール事務所)

*この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成と皆さまのご寄付で実施しています。

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東ティモール豪雨 ディリ災害事態宣言の発令(4月12日) https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_floodsandlandslides/18968/ Tue, 13 Apr 2021 05:44:41 +0000 https://www.parcic.org/?p=18968 4月8日(木)に、東ティモール政府は首都ディリにおいて30日間の災害事態宣言を発令し、国際機関への支援を要請しました。

発災直後から国連やNGO、市民による支援が開始されていたため、大きな変化はありませんが、民間防衛庁(Civil Protection)が、村単位、被災世帯ごとに被害状況とニーズ調査を開始し、その結果をもって被災者支援計画を立てていくことが決まりました。

《4月9日時点の被害状況》

被災した県:12県
ディリの一時的避難者:13,554 人(2,315世帯)
避難所の数:40か所
犠牲者:42人(行方不明者14人含む)

出典:Timor-Leste: Floods UN Resident Coordinator’s Office (RCO) Flash Update No. 3 (As of 9 April 2021)

避難所になっているBecora地区の学校。15世帯が避難しています。

Hera地区には大きな川があり、家が3軒流されました。

発災から一週間が経ちますが、東ティモールが経験したことのない規模の洪水被害が起こり、現場はかなり混乱しています。炊き出しを目当てに避難所に人が集まり、家屋全壊あるいは家屋は残ったけれども家財道具がすべて流されたというような本当に困っている被災者が食事を受け取れないというケースが発生していると聞きました。また、支援物資の調達は出来ているけれど、分配の調整に時間がかかり、速やかに被災者に物資を届けることが出来ないというような事態も発生しています。

支援物資配布の様子

飲料水、食品、たらい、鍋、洗濯洗剤、歯磨き粉などニーズに合わせて調達しました。

パルシックは、金曜日に支援活動を開始し、週末は約250世帯に食糧や日用品、衛生用品などを配布しました。また、JICA国産米事業が調達した米と豆を併せて配布しました。

米や豆の調達をしてくださった、JICA国産米事業マーケティング担当の奥山さん、支援先の現地NGO Haburas代表ペデリートさん、農水省のフェルナンド局長

多くのボランティアが支援に携わっています。

今回の災害は、ディリ県の被害が非常に大きく、政府はディリに限定した国際支援を要請しています。しかしながら、ディリ以外の県でも被害が大きいにもかかわらず、支援がまったく入っていない地域もあると聞いています。そういった情報も収集しながら出来る限りの支援を続けていきます。

(東ティモール事務所)

*この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成と皆さまのご寄付、JICA国産米事業の協力で実施しています。

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東ティモール豪雨 緊急支援を開始しました(4月9日) https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_floodsandlandslides/18956/ Fri, 09 Apr 2021 09:45:17 +0000 https://www.parcic.org/?p=18956 本日、ディリ市内の6か所の避難所に避難する150世帯に、飲料水とマットレスを配布しました。

配布した飲料水

パルシックスタッフやボランティアが物資の配送を行いました。

調達したマットレスを搬入する様子①

調達したマットレスを搬入する様子②

調理器具、衛生用品、衣類など、まだまだ必要とされるものがたくさんありますが、ディリ市内のほとんどの店舗で品切れが発生しており、これから小さな店舗を回って物資を集めないといけません。 また、食糧の需要も一気に増えていますが、地方からディリへの道が寸断され、輸送出来ないことから野菜が手に入らない状況になっています。 事務所の片付けが昨日ようやく終わり、今日から本格的に被災状況の調査や支援を開始しました。週末には米や生活用品の配布を予定しており、来週も現地の情報をお伝えしていきます。

(東ティモール事務所)

*この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成と皆さまのご寄付で実施しています。

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東ティモール豪雨 マウベシの被害状況(4月8日) https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_floodsandlandslides/18924/ Thu, 08 Apr 2021 06:54:40 +0000 https://www.parcic.org/?p=18924 パルシックが2002年よりコーヒー生産者とのフェアトレードに取り組んでいるアイナロ県マウベシ郡の被害状況が、ようやく分かってきました。

マウベシ郡では数か所で地滑りが発生し、マウラウ村タラブラ集落では、地滑りにより一家5人が家ごと流され犠牲となりました。4月8日現在、3人(母親、子ども2人、うち1人は生後1か月の赤ちゃん)の遺体は発見されましたが、2人(父親、子ども1人)は行方不明のままで、地元住民たちが懸命の捜索を続けています。

土砂崩れの様子(Photo by Radio Komunidade Maubisse “Mauloko”)

亡くなった家族を埋葬する様子(Photo by Radio Komunidade Maubisse “Mauloko”)

マウベシ村ハウタド集落では、地滑りにより1世帯の家屋が流され、14世帯が家屋全壊の被害に遭いました。幸い犠牲者は出ていません。

土砂崩れの様子(Photo by Radio Komunidade Maubisse “Mauloko”)

流されて崩壊した家屋(Photo by Radio Komunidade Maubisse “Mauloko”)

現在、被災した2つの集落へ支援を行うべく、現地スタッフが調整を行っています。 新型コロナウィルス感染拡大防止の外出規制により首都ディリから物資の調達が出来ないため、マウベシ郡内で調達が出来ることを確認し、食糧や建築資材を届ける予定です。

マウラウ村タラブラ集落で犠牲となった1か月の赤ちゃんの入った棺の写真を見た時に、心が締め付けられる思いでした。 今回、土砂崩れによって犠牲となった方とそのご家族に心よりお悔やみ申し上げます。 また、行方不明になっている家族が一刻も早く見つかるように祈っています。

今はまだ目の前のことでいっぱいいっぱいですが、これまで20年にわたりお世話になってきたマウベシの皆さんと、これから復興に向けて何が出来るのかを考えていきたいと思います。

【ご寄付のお願い】東ティモール豪雨 緊急支援

(東ティモール事務所)

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東ティモール豪雨 被害状況(4月7日) https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_floodsandlandslides/18913/ Wed, 07 Apr 2021 08:46:56 +0000 https://www.parcic.org/?p=18913 4月5日(月)にご寄付を呼び掛けてから、多くの皆さんにご寄付をいただいております。

過去にティモールを訪れたことがある方、コーヒーを購入してくださっている皆さん、普段からパルシックの活動を応援してくれている方、ニュースで初めて知った方…、温かいご支援をいただき本当に感謝しています。

最新の情報では、10,000人以上が家を失い、32人の死亡が確認され、行方不明者の数は未だ分かっていません。[1]

東ティモール副首相のジョゼ・ルイス氏は、「今回の洪水は、東ティモールが過去40年間で経験した中で最悪のものだ。」と語っており、今回の被害の甚大さがうかがい知れます。

被災世帯数の県別地図。赤色が濃いほど被害が大きい。ディリ県、ビケケ県での被害が大きいことが分かる。 (UN Resident Coordinator’s Office (RCO), Timor-Leste: Floods Flash Update No. 1より)

支援活動全般を統括している民間防衛庁(Civil Protection)より、緊急事態に対処するため国際機関に支援要請が出され、パルシックもニーズ調査を今週中に開始する予定です。 

膝の上まで浸水した様子

家財道具を全て外に出して片付ける様子

東ティモールでは、4月5日に同国初の新型コロナウィルスによる死者が確認されました。[2] 3月以降、首都ディリを中心にいくつかの県で市中感染が広がり、外出規制や県をまたぐ移動が制限されていました。そのような状況下で発生した大規模災害により、今後の感染拡大も懸念されています。

【ご寄付のお願い】東ティモール豪雨 緊急支援

[1] UNFPA, UNFPA provide essential services to flood victims: Worst floods in 40 years leaves 32 people dead and over 10,000 homeless in Timor-Leste
[2] The Jakarta Post, Timor Leste reports first fatality from COVID-19

(東ティモール事務所)

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東ティモール豪雨 被害状況(4月6日) https://www.parcic.org/report/timor-leste/timor_floodsandlandslides/18903/ Tue, 06 Apr 2021 11:11:15 +0000 https://www.parcic.org/?p=18903 4月4日に発生した豪雨から2日経ち、少しずつ被害状況が分かってきました。

洪水及び土砂災害は、東ティモールの8県と広範囲にわたり、2,065世帯(約10,325人)が被災し、21人の死者が確認されています[1] 。特に、首都ディリの被害が甚大で、市内には11の避難所が開設され、分かっている範囲だけでも3,000人以上が避難していますが、炊き出しや飲料水の配布が間に合っていないようです。また、公設の避難所だけでなく、親せきや近所の人が身を寄せ合いながら、集まる小さな避難場所が各地に出来ています。

避難先に自宅の物を全部トラックで運び出して泥を洗い流している様子。

パルシック事務所でも、日本人スタッフや現地スタッフが、浸水した書類や流された商品の掃除を進めていますが、土砂が多くなかなか進みません。

日本大使館前の陥没した道路

長年、コーヒー生産を続けてきたアイナロ県マウベシ郡の被害も大きいと現地スタッフから聞き、情報収集を続けています。

エルメラからマウベシに向かう道の途中の土砂崩れ

災害支援連絡網により、東ティモール政府、国連、支援関係者間で情報共有が随時行われていますが、災害の実態はまだ把握されておらず、今後被害はさらに大きくなることが予想されています。パルシックも、情報収集に努め、被災した人に支援を届けられるように活動を続けています。

昨日の呼びかけから多くの皆さんにご寄付や温かいメッセージをいただき、大変感謝しております。随時現地の情報や活動について更新していきますので、引き続きどうぞ宜しくお願いします。

【ご寄付のお願い】東ティモール豪雨 緊急支援

[1] UN Resident Coordinator’s Office (RCO), Timor-Leste: Floods Flash Update No. 1 (As of 5 April 2021)

(東ティモール事務所)

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