観る – 特定非営利活動法人パルシック(PARCIC) https://www.parcic.org 東ティモール、スリランカ、マレーシア、パレスチナ、トルコ・レバノン(シリア難民支援)でフェアトレードを含めた「民際協力」活動を展開するNGO。プロジェクト紹介、フェアトレード商品販売など。 Tue, 10 Nov 2020 09:14:19 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.1 レバノンの山田君 ~インターン日誌~ Vol.5 ベカー高原の教育センター https://www.parcic.org/report/syria_turkey_lebanon/syrian_refugees_learn/14931/ Thu, 31 Oct 2019 07:02:29 +0000 https://www.parcic.org/?p=14931 こんにちは、レバノン事務所の山田です。

今週は、事業地であるベカー高原の教育センターを訪問しました。この教育センターでは、小学校に入学する前の5歳の子どもたちがアルファベットや数字などの基礎的な教育を受けています。私が到着した際はちょうど休憩時間で、あっという間にたくさんの子どもたちに囲まれて、一緒になって遊ぶことができました。勢いよく握手しようとする男の子もいれば、恥ずかしそうにハイタッチを求める女の子もいたり。全員で束になって自分を倒そうと襲い掛かってきたときには、先生に止めてもらうまで、20人ほどの子どもたちとの激しい「格闘」が続きました。

その後、授業の様子を見学。小さなプレハブで英語や算数を勉強している子どもたちを見ていて、かつて自分が学生NGOで奨学金支援をしていたフィリピンを思い出しました。国籍や置かれている立場は違うけれど、どちらの子どもたちも教育を必要としています。現状のキャパシティでは、NGOによる支援をすべての子どもたちに届けることはできません。あくまで部分的なものかもしれない。けれども、少なくともこの子どもたちには、きちんと支援が届いているんだなと実感しました。フィリピンにもまた行きたいなぁ。

新鮮だったのは、一部の授業で子どもたちにタブレット端末が支給されていたことです。「難民の子どもたちの授業でタブレット!?」という疑問を持った方、私も同じことを感じました(笑)。5歳のころの保育園なんて、遊ぶ・歌う・食べる・寝るしかしていなかった私には、ちょっとした衝撃でした。他団体からの提供で、ゲームや音楽を通じてアラビア文字の書き順だったりを学んだり、一人ひとりの学習状況・理解度をデータで把握できるようにしたんだとか。子どもたちの将来が楽しみになりました。(ちなみに、私が5歳の時にはニンテンドーDSもまだ発売されていません。技術の進歩は恐ろしいですね。)

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(インターン 山田蒼太)

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レバノンの山田君 ~インターン日誌~ Vol.2 日帰り旅行、西ベカー編 https://www.parcic.org/report/syria_turkey_lebanon/syrian_refugees_eat/15009/ Fri, 26 Jul 2019 06:53:06 +0000 https://www.parcic.org/?p=15009 みなさんこんにちは、インターンの山田です。

レバノンは毎日暑い日が続いています。天気予報を見なくても常に晴れなので、洗濯物を干すのにはぴったりな環境ですね。レバノンにはきれいなビーチがいくつかあるらしいので、パソコンに向かうだけではなく、たまにはビーチでリラックスする日があってもいいなあと思っているところです。

先日オフを利用して、ベカー県西部へのグリーンツーリズムに参加しました。グリーンツーリズムとは、豊かな自然や地産の農作物を楽しむ旅行のスタイルです。日本でも旅行会社がよく、さくらんぼ狩りツアーなどを催行していますよね。あとは、中学生が学校のプログラムで行くような農村でのホームステイなんかもこのジャンルに分類されます。

まず向かったのは、小さな果樹園。ここでは果物狩りということで、梨やプラムなどを収穫したり、桃をその場でかじったりしました。一番おいしかったのは「マルベリー」という果物。ラズベリーに似た外見ですが、酸っぱさはあまり感じず、むしろ非常に甘くて食べやすかったです。ほかの参加者を見ると、ジュースにでもするのでしょうか、持ち帰り用のかごいっぱいにどっさりと摘んだ実を入れていました。マルベリーを摘むと、実から赤い果汁が大量に飛び散ります。みなさんも食べるときは気を付けてください。

美味しそうに実っているマルベリーの実。赤い実はとても酸っぱいので注意。

おいしそうに実っているマルベリーの実。赤い実はとても酸っぱいので注意。

このマルベリーの樹、日本では聞いたことないなぁと思っていましたが、実は違う名前でよく知られていました。それは、蚕が葉を食べることでも知られる「桑」。うーん、桑の実よりもマルベリーという名前の方が、なんとなくおしゃれで若者ウケもよさそうじゃないですか?ちなみに、食べるのは黒くなった実だけで、一見おいしそうに見える赤い実はとっても酸っぱかったです。

その後チーズ工房を見学したり、その地域だけのローカルな料理をいただいたりしました。そして最後に向かったのは、ワイナリー。レバノンはワインづくりに適した気候で、近年国内での消費量や海外への輸出も増えているそうです。今はまだ収穫の時期ではありませんが、ブドウがしっかりと実っているのがわかりました。ワインはとても飲みやすく、おいしかったです。

ブドウ畑の様子。収穫後ワインになるまでさらに数年を要します。

ブドウ畑の様子。収穫後ワインになるまでさらに数年を要します。

食を堪能した素敵な週末になりました。山を楽しんだので、冒頭で述べたように次は海ですかね。あとは少し涼しくなったら、世界遺産の遺跡も行ってみたいと思います。

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(インターン 山田蒼太

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レバノンの山田君 ~インターン日誌~ Vol.1 自己紹介 https://www.parcic.org/report/syria_turkey_lebanon/syrian_refugees_learn/14925/ Fri, 28 Jun 2019 07:00:59 +0000 https://www.parcic.org/?p=14925 はじめまして、私の名前は山田蒼太です。半年間インターンシップ生としてレバノンでのシリア難民支援事業に関わらせていただきます。私は大学で難民問題について研究しており、シリア難民の生活や置かれている立場を本からではなく実際に見て知りたいという強い思いを持っていました。学生NGOに所属していた経験を活かして頑張ります!また、日本に戻った時に、少しでも多くの人に難民問題について知ってもらえるよう、出張授業などをする機会を作りたいと考えています。なので、ただボランティアをするだけではなく、自分の経験をどう伝えていけばいいか、何を伝えたいのか、日々考えながら目の前の問題に取り組んでいきたいです。

個人的な印象として、レバノンはとても不思議な国です。キリスト教の教会の真横にイスラム教のモスクがあったり、英語音声のハリウッド映画にフランス語とアラビア語2つの字幕がついていたり。かつての内戦によって破壊された建物がそのまま保存されている場所があると思いきや「中東のパリ」と呼ばれるほどきれいでおしゃれな地域があったり。また、人口当たりの難民の割合が世界で最も高い国でもあります。実際街を歩いていると、道路で花売る少女や物乞いの方を多く見かけます。難民だけでなく、東南アジアやアフリカ系の人びともたくさんいます。様々な宗教、言語、国籍が入り混じっているので、色んな文化を体験することができそうです。まだ友達がいないので、まずは友達を作るところから始めたいと思います。(笑)

左がブルーモスク/Blue Mosque、右奥がセント・ジョージ・マロニエ教会/St. George Maronite Cathedral。日本でいう浅草寺の横に浅草神社が隣接しているのと、同じような感覚でしょうか?

左がブルーモスク/Blue Mosque、右奥がセント・ジョージ・マロニエ教会/St. George Maronite Cathedral。日本でいう浅草寺の横に浅草神社が隣接しているのと、同じような感覚でしょうか?

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(インターン 山田蒼太)

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シャンルウルファ 綿の収穫シーズン https://www.parcic.org/report/syria_turkey_lebanon/syrian_refugees_see/12517/ Thu, 09 Nov 2017 08:38:23 +0000 https://www.parcic.org/?p=12517 シャンルウルファ県の有名な物に、綿があります。

綿農家は毎年この時期になると綿を収穫し、1年分の収入を得ます。収穫は1年のうちの一大イベントです。現在はちょうど収穫の時期を迎え、畑には一面に白い綿が広がり、その風景は “White gold ” とも呼ばれています。

収穫後を終えると、冬場は畑を休め、春になるとまた種植えを行います。

トルコでの綿の収穫の約40%はここシャンルウルファ県で収穫されています。

綿をトラックに積む作業中

綿をトラックに積む作業中

1つ1つ綿を積む作業に子ども達も朝から日没まで仕事をしています

1つ1つ綿を積む作業に子ども達も朝から日没まで仕事をしています

一面に広がる綿畑

一面に広がる綿畑

トラックに積まれた綿

トラックに積まれた綿

腰に袋を巻いて、摘んだ綿を袋に入れている

腰に袋を巻いて摘んだ綿を入れていく

子どもたちも大人のお手伝い

子どもたちも大人のお手伝い

(シャンルウルファ事務所 大野木)

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シャンルウルファに暖かい春の日差し https://www.parcic.org/report/syria_turkey_lebanon/syria_humanitarianaid/11625/ Fri, 17 Feb 2017 02:04:09 +0000 http://parcic-ph2-test.jpn.org/?p=11625 パルシックが食糧・衛生用品支援を行っているシャンルウルファ市では、最近ようやく寒さが和らぎ、暖かい日差しと共に春が近いことを感じられる日が増えてきました。テントや防風・防雨の十分にできない手造りの住居に暮らすシリア難民世帯にとっては、ひたすら耐え続けることしかできない季節がようやく終わり、ほっとすることができる時期かもしれません。

暖かくなった外で元気に遊びまわる子どもたち。訪問するとすぐに駆け寄ってきてくれます。

暖かくなった外で元気に遊びまわる子どもたち。訪問するとすぐに駆け寄ってきてくれます。

 

(シャンルウルファ事務所 宮越)

※この事業はジャパン・プラットフォームの助成と、皆さまからのご寄付で実施しています。

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