サリー・リサイクル事業 – 特定非営利活動法人パルシック(PARCIC) https://www.parcic.org 東ティモール、スリランカ、マレーシア、パレスチナ、トルコ・レバノン(シリア難民支援)でフェアトレードを含めた「民際協力」活動を展開するNGO。プロジェクト紹介、フェアトレード商品販売など。 Mon, 28 Aug 2017 09:26:12 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.1 サリーコネクション ジャフナのお祭に出店 https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_sari_recycle/12158/ Mon, 28 Aug 2017 09:26:12 +0000 https://www.parcic.org/?p=12158 8月はジャフナで最も有名なヒンドゥー教寺院、ナッルール寺院のお祭の時期です。毎年25日間に亘って行われるこのお祭、全国各地から参拝客が集まるだけでなく、海外に移住したジャフナ出身のタミルの人びとにとっても里帰りの機会となり、多い日には数万人の人出があるといわれています。

大勢の人出で混雑するナッルール寺院の正門前

大勢の人出で混雑するナッルール寺院の正門前

日本のお祭と同じく期間中は寺の周囲にたくさんの露店が並び、企業が商品の宣伝をしたり、小さなお店ではおもちゃや日用品、洋服などが売られたりします。パルシックのサリーリサイクル事業も初めてこのお祭にお店を出し、商品を販売すると同時にサリーの寄付を人びとに呼びかけました。

パルシックのお店。ジャフナ大学の学生さんも手伝ってくれました

パルシックのお店。ジャフナ大学の学生さんも手伝ってくれました

お寺のお祭はヒンドゥー教の人びとにとってとても大切な行事。結婚式でしか見ないような豪華なサリーやパンジャビドレスを着て参拝する女性たちをたくさん見かけました。「こんなきれいなサリーが集まったらいいな」と願いながら、私たちの寄付の呼びかけにも力が入ります。店番にサリーコネクションの縫製メンバーの女性たちも参加して、事業について説明しました。普段リーフレットは英語で作っていますが、今回のために特別にタミル語のリーフレットも用意しました。

お店での説明に耳を傾ける人たち

お店での説明に耳を傾ける人たち

寄付の呼びかけに対するジャフナの人たちの反応はよく、7日間の出店期間中にお店に直接持ち寄ってくれた人や家で集めてくれた人などから、100枚以上のサリーが集まりました。家でサリーを集めてくれたひとりシヴァパーレンさんは、お寺のお店に立ち寄ったお母さんからサリー事業のことを聞き、早速サリーを集めてくれ、「とてもいい事業だと思います。近所や知り合いからもっとサリーを集めてまた連絡します」と話してくれました。

サリーを寄付してくれたシヴァパーレンさんとお母さん

サリーを寄付してくれたシヴァパーレンさんとお母さん

祭の終盤で行われる儀式のひとつ。寺の内部での儀式のあと、御神体(ナッルール寺院の場合ムルガン神と2人の妻)が外に出てきて寺の周囲を回ります

祭の終盤で行われる儀式のひとつ。寺の内部での儀式のあと、御神体(ナッルール寺院の場合ムルガン神と2人の妻)が外に出てきて寺の周囲を回ります

タンニムリプ村の女性たち

タンニムリプ村の女性たち

7日間の出店は盛況のうちに終わり、それぞれの村から参加した女性たちもお寺で行われている儀式を見たり、他のお店を回ったりして楽しんで帰りました。祭の終盤は重要な儀式が連日行われ、人出もピークに達します。お寺の周囲や内部は歩くのも大変なほどに混雑し、その人出を見越して露店の数も一気に増えます。

皆それぞれの楽しみ方があったようですが、印象的だったのはムライティブのタンニムリプ村から来た女性たち。23人のグループメンバーのうち、14人が参加しました。そのうちのほとんどがジャフナに来ること自体が初めてだったそうです。セルヴァマディーパさんは露店で様々な商品が安く売られていることに感激し、鍋や台所で使う小さな容器、夫や子どもの洋服など合計で3,500ルピー(約2,500円)も買い物をしてしまった、と恥ずかしそうに話していました。他のメンバーも皆、ムライティブにある有名な寺院と比べてもナッルール寺院はさらに規模が大きく、建物もきれいで、来られてよかったと口を揃えていました。

今回のサリーの寄付の呼びかけや商品販売の経験が、メンバーの皆にとって活動へのよい刺激になったことを願っています。

(ムライティブ事務所 伊藤 文)

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サリー・リサイクル事業、ファッション・ショーを開催! https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_sari_recycle/11799/ Fri, 02 Jun 2017 07:12:40 +0000 https://www.parcic.org/?p=11799 5月20日(土)にネゴンボのジェットウィング・シー・ホテルで催された 「コーヒー・モーニング」というイベントで、サリー・コネクション(リサイクル・サリー製品のブランド名)として初めてファッション・ショーを行いました。会場はスリランカの高級ホテルのおしゃれなラウンジで、新しい化粧品の発売記念イベントのプログラムの一部としてお声をかけていただき、ショーが実現しました。

朝8時半に開場になると、スリランカの都会の富裕層の女性たちが着飾った姿で次々と来場。海を見渡せる会場でウェルカムドリンクが振舞われ、優雅な雰囲気の中、イベントがスタートしました。

サリー・コネクション・チームはというと、イベント前日までショーのためのドレスや小物の準備、モデルの手配などで大忙し。イベントの詳細が直前まで決定しないことはスリランカでは珍しくないことですが、今回も大まかな内容が分かったのは開催日の2週間ほど前でした。当日はスリランカ北部のジャフナとムライティブからもスタッフが駆けつけ、皆で出店準備を行いました。「新しく製作したネックレスとブレスレットに対してのお客さんの反応はどうなかぁ」などと話しつつ、お客さんが会場に入ってくるのを見て、こちらのやる気も上がりました!

ショーのモデルたちは1時間遅れで到着。ばたばたとホテルの1室に流れ込み、衣装合わせを行いました。このとき初めてモデルの女性たちに実際に会い、「体型が送ってもらった写真と違う!」なんて本人の目の前では言えません・・・。「このドレスかわいい!」「わたしはこっちが好き!」という声が飛び交う中、忙しくも、わきあいあいと準備が進み、いよいよファッション・ショーの時間となりました。

コロンボ事務所に新しく加わったスタッフのトゥサンティが事業の紹介を行った後、アップテンポな音楽に合わせてモデルが登場。サリーのドレスが海風になびき、お客さんたちの視線を集めます。衣装は全部で11着。無事にランウェイが終了し、観衆から暖かい拍手が起こりました。

現地で協力してくれた人びとへの感謝の気持ちとともに、ショーを見てくれた人が少しでもサリー事業に関心を持ってくれること、またリサイクルへの関心、サリーの美しさを感じてくれたことを願いながら、ホテルを後にしました。

サリー製品を着て颯爽と歩くモデル

サリー・コネクションの製品を着て颯爽と歩くモデル

会場でのサリー製品販売のようす

会場でのサリー製品販売のようす

会場でのサリー製品販売のようす

会場でのサリー製品販売のようす

モデルさん集合写真

モデルさん集合写真

(コロンボ事務所 籠谷佳奈)

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サリー女性とコロンボ訪問 https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_sari_recycle/8943/ Mon, 06 Jun 2016 06:44:57 +0000 https://www.parcic.org/?p=8943 サリー事業をムライティブ県に拡大してから1年が経ちました。現在、約70人の女性が、ジャフナ、ムライティブの両県から縫製に参加しています。4月、その女性たちの中でも特に積極的に活動している18人のメンバーが、コロンボを訪問しました。訪問の目的は、コロンボの外国人向け店舗を訪ね、そこで売られている商品の品質や色使いを知ること。老舗土産物店「Barefoot」と、コロンボの中でも特に高級なセレクトショップ「PR」を訪ねました。「Barefoot」の支店、ゴール店では、2年ほど前から既にサリー事業で作っているバッグが販売されています。

 

コロンボのお土産屋さんの定番「Barefoot」

コロンボのお土産屋さんの定番「Barefoot」

 

お店を訪ねる前は、普段北部で彼女たちが見ている店や商品の雰囲気とコロンボ中心部のそれが違いすぎて、皆おじけづいてしまうのではないかと案じましたが、その予想とは裏腹に、女性たちは店に並ぶ商品に興味津々。変わったデザインのドレスやカラフルな雑貨、ジャフナやムライティブでは見かけないおしゃれなパッケージの紅茶や化粧品を手に取り、口々に感想を言い合い、とても盛り上がりました。特に衣類は、自分たちの縫製にも新しいアイディアを取り入れられるのではないかと、細部の縫製や裏地まで細かくチェック。商品のデザインや色使いも気に入って、Barefootを訪ねた後、皆でお互いの服装を見て、「今日の彼女の服の色はBarefootっぽい!」などと楽しそうに笑い合っていたのが印象的でした。

 

「PR」で商品の説明を聞く女性たち

「PR」で商品の説明を聞く女性たち

 

訪問した2つの店舗のスタッフの方々も、とても丁寧に商品の背景や客層、お客さんが求めるものなどについて説明してくださり、コロンボで売られている商品の品質を学ぶという目的も達成されました。どちらのスタッフも口を揃え、「女性たちが直接コロンボの市場を見ることは彼女たちの自立支援にもつながる。村にいたのでは思い付かないような新しいものに触れて、こんなものが売れるんだ、と、新たな収入源となるアイディアが生まれれば」と期待を寄せてくださいました。ムリワイカイ村のプシュパラタさんは、「コロンボの店で実際に売られている商品を見て、自分たちのサリー商品との縫製の精度の違いを実感した。村の他のメンバーにも見たことを伝えたい。縫製の技術を改善して、もっと高い値段で私たちの商品も売れるようにしたい」と新しい目標に前向きです。

 

作った商品を確認するプシュパラタさん

作った商品を確認するプシュパラタさん

 

店舗を訪ねたあとは、サリー事業のブランド、Sari Connectionがブースを出している毎週土曜日のイベント「Good Market」にも寄りました。外にいるだけで汗がふきでるような炎天下で、外で行われているマーケットにゆっくり滞在することができなかったことが残念でしたが、ちょうど私たちがブースに到着した時に、お買い物をしてくださっているお客さんもおり、お客さんからのコメントを直接聞けたことも女性たちにとっての励みになりました。

 

グッドマーケットで記念撮影

グッドマーケットで記念撮影

 

お店を回った後は、お楽しみのコロンボで一番大きな卸売り問屋街ペターを訪ねました。縫製材料の他、洋服、子どもたちへのお土産など、皆見たいものがたくさんありすぎて時間が足りず、途中人混みの中で迷子になるグループも出るなどのハプニングもありましたが、ショッピングも無事に済み、1日の行程を終えることができました。参加した女性たちの多くは以前にもコロンボに来たことがあったものの、外国人向けのお店に行くのは今回が初めてでした。感想の中でも、訪問で一番よかったのはそれらのお店に行かれたことだ、という声が多く、スタッフも含めて22人という大所帯の今回の旅でしたが、企画が成功したことにスタッフも安堵しました。色使いの違いや品質を体感し習得することは容易なことではありませんが、これからも品質向上に力を入れ、そのための工夫を凝らしていきたいと考えています。

(スリランカ事務所 伊藤 文)

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サリーリサイクル事業 ムライティブの新しい女性グループ https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_sari_recycle/8539/ Thu, 19 Nov 2015 08:19:12 +0000 https://www.parcic.org/?p=8539 2015年、ジャフナ県からムライティブ県にも事業地を拡大したリサイクルサリー事業。4月に新たに加わったのは、コクライ村、コクトルワイ村、ムリワイカイ村の3村の女性たちです。コクライ村、コクトルワイ村は、パルシックが事業を展開しているムライティブ県の漁村の中でも街の中心部から距離があり、2012年に漁具配布の事業を始めた時は、まだ人びとが20年に及ぶ避難から戻り始めたばかりで、トタン板と椰子の葉で作った小さな家々が草むらの中に点在している状態でした。それから3年が経ち、村の景色は大きく変わりました。今では、ブロック造りの家が建ち、草が生い茂っていた土地も整備されて畑として活用されています。店舗の数も増えて、村らしい暮らしが戻って来ました。

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コクトルワイ村のインドゥラさん、帰還後今まで住んでいた家(右)と現在建設中の新しい家(左)

ムリワイカイ村は、2009年の内戦終了直前、最後の激戦地として戦場になった場所です。スリランカ政府軍に追われLTTE(タミル・イーラム解放のトラ)軍と共に逃げてきたタミルの民間人1万人近くが、ここで命を落としたと言われています。内戦が始まってすぐに政府軍、LTTE軍の基地となり人びとが離れたコクトルワイ村やコクライ村と違い、最終段階まで人びとが暮らしていたこの地域。内戦末期には、海岸や畑、教会の土地などに仮のテントを建て、人びとが所狭しと暮らしていました。内戦終結と同時に立ち入りが禁止され、約3年後の2012年末に解放された時は、鍋釜などの生活資材、軍服を含む衣類、身分証明書など様々なものが辺り一帯にまだ散乱しており、戦闘当時の生々しさが残っていました。そのムリワイカイ村も今は、大半の土地が整備され、家が建ち、畑も耕されています。

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土地が解放された直後は瓦礫しかなかったところに現在は家が建ち並ぶムリワイカイ村

人びとの新たな生活がそれぞれの村で始まる中で、女性たちが家でできる縫製作業を通して収入を得られるよう支援し、家計の一助とすることが、サリー事業の目的の一つです。ムライティブ県沿岸部で暮らす人びとの収入源は主に漁業と農業で、どちらも天候などの外部条件に大きく影響を受けます。ここ数年、干ばつの翌年には洪水になるほどの大雨と、農業の立て直しには厳しい気候が続いており、漁業も特に沖合漁業が不振です。女性たちは、世帯の家計を助けるため、魚の水揚げの手伝いや、日雇いの畑仕事などもしていますが、どちらも安定的な収入ではなく、中にはコロンボなど遠方の工場で働いている女性、さらには海外へ出稼ぎに行く女性もいます。

内戦後の暮らしは、その傷跡と共に生きることでもあります。サリー事業に参加するメンバーの中にも、夫や親族を亡くし家計を一人で支えている、夫が地雷で足を失った、または今も国内外で身柄を拘束されたまま、など、決して容易ではない状況に置かれている人が多くいます。皆、多かれ少なかれ何らかの形で内戦の影響を受けており、内戦終結後6年が経った今もそのトラウマと闘う人も少なくありません。

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ムリワイカイの研修で使わせてもらっているお家の玄関には、戦争で亡くなった家族の遺影が掲げられている

このような環境の中、それでもムライティブの村々に戻って来た女性たちは、新しい生活に前向きで、困難を乗り越えて村の暮らしを少しでも良いものにしようと積極的です。現在ムライティブ3村でサリー事業に参加している女性は約50名。裁縫の研修に集まる女性たちのエネルギーには、こちらが圧倒されることもしばしばです。研修で習得した新しい技術を取り入れ、商品を作ることに皆意欲的で、特にコクトルワイ村の女性たちは刺繍の技術も高く、細かい刺繍をとても丁寧に仕上げます。ミシンで縫うだけのものに比べると複雑な作業ですが、女性たちは皆、「もっと作りたい!」とこちらが用意した材料だけでは間に合わないこともあるほど。サリーの布をパッチワークした上から刺繍を重ねたきれいなクッションカバーやバッグが出来上がっています。

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コクトルワイ村の女性たちが作ったクッションカバー

7月からは、コロンボで毎週土曜日に開催されている「グッドマーケット」というイベントに不定期で参加し、サリー商品を販売しています。グッドマーケットは、スリランカ各地の有機食材や環境に配慮して作られた手工芸品を販売するイベントで、毎週約50の団体が全国から集まり、それぞれの商品を販売します。「サリーコネクション」商品の売れ行きはまずまずで、コロンボでこのような活動に興味がある人びとの間で、少しずつサリー事業のことを知ってもらえるようになってきました。最近は、グッドマーケットのブースまでサリーの寄付をしに来てくれる人もいます。

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グッドマーケットでの販売の様子

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11月9日付けの現地英字紙「Daily Mirror」にもプロジェクト内容が掲載された

これからもコロンボを中心とした地元の人たちに商品を知ってもらい、ムライティブ、ジャフナの女性たちの新しい生活への思いと市場がうまく結びつくよう、販路の拡大と商品の品質向上に力を入れていきます。

サリー事業のブランド「Sari Connection」は、facebookでも記事を更新しています。ぜひサイトでの応援もよろしくお願いいたします。

(ムライティブ事務所 伊藤文)

(この事業は、JICA草の根技術協力事業パートナー型の支援を受けて実施しています。)

 

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コクライ村のコミュニティセンターで奨学金試験に向けて集中講座を開講中 https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_sari_recycle/7890/ Tue, 04 Aug 2015 03:49:35 +0000 https://www.parcic.org/?p=7890 2009年にスリランカの内戦が終わり、2011年から各地で避難生活を送っていた住民が故郷であるムライティブ県コクライ村へ約30年ぶりに帰還しました。しかしながら、家屋と共に人びとのつながりも崩壊していたことから、パルシックはコミュニティ再建支援事業の一環として、2014年にコミュニティセンターを建設しました。

完成したコクライ村のコミュニティセンター

完成したコクライ村のコミュニティセンター

コミュニティセンターの建設完了後、住民間交流の場作りとコミュニティの活性化を目的に、子ども向けの塾や語学教室、女性向けの裁縫教室など様々なプログラムが提供されています。

スリランカでは毎年8月に、5年生(10歳)を対象に全国統一の奨学金試験が行われています。この試験に合格すると、13年(18歳)まで政府から毎月3,000ルピー(約2,800円)が支給されます。

7月末現在、学校は夏休みに入ったばかりですが、コクライ村の5年生8名が、コミュニティセンターで始まった試験対策集中講座に参加していると聞き、見学に行ってきました。

授業の風景。試験対策集中講座に参加しているコクライ村の子どもたち。

授業の風景。試験対策集中講座に参加しているコクライ村の子どもたち。

試験科目は、算数、理科、社会、英語、タミル語、シンハラ語、知能試験の全7科目で、過去問題を解きながら学ぶという実践的な内容でした。休憩1時間と昼食1時間をはさんで、朝8時から5時までと長時間に及ぶもので、、、もし自分が10歳の子どもだったら・・・と思うと、意識が朦朧としてきました。

先生も子どもたちの集中力を十分把握しており、同じ科目に長い時間をかけるのではなく、テンポよく集中力が持続するように科目を変えて教えていました。

真剣な眼差しで講座を受けている子どもたち。一人カメラ目線。。。笑

真剣な眼差しで講座を受けている子どもたち。一人カメラ目線。。。笑

休憩時間に先生とお話したところ「授業の準備や添削で午前2時まで作業をしている」と聞き、先生の子どもたちの教育への熱意に感動してしまいました。

子どもからも親からも人気のある真面目で熱心な先生

子どもからも親からも人気のある、真面目で熱心な先生

この集中講座は5日間続きます。その後も、試験まで通常の授業は続きます。今年の奨学金試験は8月23日に実施され、このコクライ村から合格者が出たら、子どもはもちろんのこと親、そして村にとっても誇りとなり、励みとなるでしょう。合格することを祈りつつ、コクライ村のコミュニティセンターを後にしました。

(ムライティブ事務所 飯田彰)

(この事業は、日本NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。)

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広島東洋カープの野村前監督が訪問されました! https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_sari_recycle/7729/ Mon, 27 Jul 2015 08:24:47 +0000 https://www.parcic.org/?p=7729 7月中旬、広島東洋カープの前監督、野村謙二郎さんがジャフナ事業地の1村、トゥンパライ村を訪問してくださいました。野球を通してスリランカと日本の親交を深め、同じく戦争による破壊と復興を経験した広島から平和のメッセージを伝えることを目的として組まれたJICAのプログラムの一環です。スリランカ南部で野球指導や交流試合を行った後、北部の内戦復興の現場を視察されたご一行は、その行程でパルシックの事業地にも寄ってくださいました!

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女性たちの前でお話をしてくださる野村前監督

参加メンバーの一人イラヴァラシさんが、グループを代表し、野村前監督とご一行のみなさんを歓迎しました。

「2004年の津波で家や資材の一切を失い、その後生計を立てていくことが難しかった。この事業を通して追加の収入を得られるようになったこと、研修で新しい技術を身に付けられたことをとても感謝しています」と挨拶しました。グループからは、人気商品のエコバッグに広島カープのロゴを入れた特別商品を前監督にプレゼントしました。白いカープのロゴも、研修で学んだ手刺繍の成果です。野村前監督は、「球団のグッズにリサイクルサリーの商品を取り入れられないか、前向きに検討したい。そのような形で皆さんへの支援ができれば」と事業に参加する女性たちを励ましてくださいました。

中国新聞20150725

2015年7月25日付の中国新聞にもこの時の様子が掲載されました!(画像クリックで大きく表示)

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野村前監督とともに記念撮影。イラヴァラシさんは前列左。

できあがったロゴ入りのエコバッグはかわいらしく、同じように刺繍を入れた商品をもっと作っても良いのでは、と女性たちの間で新たなアイディアも生まれました。

また、いただいたカープグッズのカタログに掲載される数々の商品を「これ何?」「こういうのだったら私たちもできる」とページの隅々まで興味津々に眺めていた面々。今後の活動にとってもとても刺激になった1日でした。

野村前監督をはじめ、いらしてくださった皆さま、ありがとうございました。

▼ 『JICA 広島デスク』のFacebookにもこのときの様子が掲載されています。こちらもぜひご覧ください!
https://www.facebook.com/hiroshimashijicadesk/posts/971547972908217

▼ このプロジェクト、SariConnection の公式Facebookにいいね!して応援してください♪ (英語)

 

(ムライティブ事務所 伊藤文)

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サリーリサイクル事業 ムライティブにも拡大して活動中 https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_sari_recycle/7704/ Wed, 22 Jul 2015 08:35:22 +0000 https://www.parcic.org/?p=7704 2012年からジャフナで始めたサリーリサイクル事業は、2015年4月から事業地を隣県のムライティブにも拡大して、活動を続けています。内戦や津波で家族を失った寡婦世帯を対象に、ミシン、縫製のトレーニングを提供し、スリランカ全国から集めた古着のサリー(注)を女性たちが新しい商品にリメイクするこの事業。縫製に参加する女性たちの生計向上につながるだけでなく、サリーの寄付、そして出来上がった製品の販売を通して、異なる民族の女性たちの交流の輪を広げることも目指しています。

商店で販売されているサリー。こちらは日常着るカジュアルな素材のもの

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縫製指導の先生とともにできあがった商品の確認をする女性たち(ウドゥトゥライ村)

事業開始当初から活動を行っているのは、ジャフナ県のトゥンパライ村、ウドゥトゥライ村、マナッカドゥ村の3村。長く参加しているメンバーの女性たちは、縫製の腕も上達し、色とりどりのサリーの柄を上手に使ってバッグ、スカート、ワンピースなどの商品作りに取り組んでいます。

2015年前半には、コロンボからプロの刺繍作家の方を招いて、ミシン縫いだけでは表現できない手作業による装飾も学び、メンバーの技術の幅が広がりました。研修で得た技術を使って、クッションカバーやテーブル掛けなどの新しい商品を現在開発中です。

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手縫いの研修の様子(トゥンパライ村)

(注)サリーはスリランカで女性が着る民族衣装で、約5.5メートルの布をひだにして体に巻き付け着用します。式典で正装として着られる他、役所の職員や学校の先生たちにも日常的に着られています。

▼ このプロジェクト、SariConnection の公式Facebookにいいね!して応援してください♪ (英語)
https://www.facebook.com/SariConnection

JICA Sri Lanka のFacebookでもご紹介いただきました!(英語)
https://www.facebook.com/jicasrilanka/posts/970770142954400

(ムライティブ事務所 伊藤文)

(この事業は、JICA草の根技術協力事業パートナー型の支援を受けて実施しています。)

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