南部 洪水被災者支援 – 特定非営利活動法人パルシック(PARCIC) https://www.parcic.org 東ティモール、スリランカ、マレーシア、パレスチナ、トルコ・レバノン(シリア難民支援)でフェアトレードを含めた「民際協力」活動を展開するNGO。プロジェクト紹介、フェアトレード商品販売など。 Fri, 20 Oct 2017 07:59:31 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.1 人びとが関心を寄せる今後の「備え」 https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_flood_disaster1706/12404/ Fri, 20 Oct 2017 07:55:47 +0000 https://www.parcic.org/?p=12404 アーユーボワン(シンハラ語で「こんにちは」の意味)!

5月末の豪雨による洪水、土砂崩れ被害の発生後、スリランカでは5月ほどの規模ではないながらも、すでに新たな豪雨による洪水や土砂崩れ被害が発生しています。スリランカではここ10年くらいの間、多く発生するようになった豪雨やサイクロンになすすべもなく被害を受けてきてきました。しかし、被害が起きてからの対応ではなく、根本的な河川の管理事業や、土地の利用方法の見直しなど、被害を最小限に抑える方向へのシフトがスリランカ国内で議論され始めています。

今回パルシックが活動している被災者のいる地域も、残念ながら地形的に今後もまた洪水が起こる可能性が高く、人びとの間で「備え」に対する関心が高まっています。そこで10月初めに救急セットと重要書類の保護バッグを、特に洪水の起こりやすい地域の250世帯に配布しました。

近くの集会所に集まってもらい、救急セットと重要書類の保護バッグを配布しました。

近くの集会所に集まってもらい、救急セットと重要書類の保護バッグを配布しました。

配布した救急セット。スリランカ赤十字に協力してもらい、基本的な応急処置に必要なアイテムを詰めました。

配布した救急セット。スリランカ赤十字に協力してもらい、基本的な応急処置に必要なアイテムを詰めました。

(スリランカ事務所 高橋 知里)
※この事業はジャパン・プラットフォーム(JPF)の支援で実施しています。

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損壊家屋の修復完成オープニングセレモニー https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_flood_disaster1706/12336/ Sat, 30 Sep 2017 10:01:47 +0000 https://www.parcic.org/?p=12336 アーユーボワン(シンハラ語で「こんにちは」の意味)!

5月末の豪雨による洪水、土砂崩れで損壊した家屋の支援事業は、8月から修復建設を開始し、9月8日に一部地域での修復作業が完了したので、修復家屋のオープニングセレモニーを行いました。オープニングセレモニー当日の様子は、現地の新聞、テレビでも紹介されました。

マリカさん(右から2番目の女性)の完成した台所の前で集合写真:青いシャツはみんなパルシックスタッフです。中央は在スリランカ日本大使館から駆けつけてくださった公使と職員の方です。

マリカさん(右から2番目の女性)の完成した台所の前で集合写真:青いシャツはみんなパルシックスタッフです。中央は在スリランカ日本大使館から駆けつけてくださった公使と職員の方です。

修復した台所を使っている様子を見せてくれたインディカさん。まだ竈はレンガを置いた仮のものですが、ちゃんとした台所で料理ができてうれしいと言ってくださっていました。事業では基礎部分のみを支援していますので、床や作業台へタイルを貼ったりや竈を作ったりする作業は裨益者が自分たちのペースで徐々に仕上げていきます。

修復した台所を使っている様子を見せてくれたインディカさん。まだかまどはレンガを置いた仮のものですが、ちゃんとした台所で料理ができてうれしいと言ってくださっていました。事業では基礎部分の修復のみをご支援し、床や作業台へタイルを貼ったりかまどを作ったりする作業はインディカさんたちが自分たちのペースで徐々に仕上げていきます。

トイレが損壊したプリヤンタさんは、修復したトイレに綺麗にタイルを張り、ドアもペインティングしていました。完成当日に是非とも見に来てほしいと言われたので、見せてもらいました。冗談で「私が最初にトイレを使ってもいいですか?」と聞いたところ、「奥さんに最初に使わせてあげたい」と言われました。

トイレが損壊したプリヤンタさんは、修復したトイレに綺麗にタイルを張り、ドアもペインティングしていました。完成当日に是非とも見に来てほしいと言われたので、見せてもらいました。冗談で「私が最初にトイレを使ってもいいですか?」と聞いたところ、「奥さんに最初に使わせてあげたい」と言われました。

(スリランカ事務所 高橋 知里)

※この事業はジャパン・プラットフォーム(JPF)の支援で実施しています。

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茶葉回収運搬チームの受難 https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_flood_disaster1706/12271/ Thu, 14 Sep 2017 10:09:39 +0000 https://www.parcic.org/?p=12271 アーユーボワン(シンハラ語で「こんにちは」の意味)!

前回のレポートでパルシックが支援している小規模有機紅茶栽培農家グループのエクサのメンバー、ニランガニさんの被害の様子をお伝えしましたが、実はエクサの生茶葉運搬チームも被害を受けていました。

運搬チームは毎週木曜と金曜の午後1時から、メンバーが当日摘んだ茶葉をトラックで回収して、デニヤヤの隣のモロワカにあるニルミニ有機紅茶加工工場へ茶葉を輸送します。

モロワカは今回の豪雨によって大規模な洪水被害が起きた地域です。

5月25日の夕方6時過ぎ、運搬チームは生茶葉を工場に運んだ帰り道、道路が冠水し始めたため山の上に避難しました。翌日の朝にはモロワカは町を流れるニルワナ川の氾濫で2.5mもの深さの水に浸かっていたそうです。その水は一晩ではひかず、結局、運搬チームがデニヤヤに戻れたのは5月27日になってからでした。山の上では、周囲の住民がエクサの運搬チームや他の避難してきた人のために、食事や水を提供してくれたそうです。

生茶葉はトラックに載せる前に、運搬チームが重さを計測し、茶葉の品質のチェックもします。

生茶葉はトラックに載せる前に、運搬チームが重さを計測し、茶葉の品質のチェックもします。

二晩、家に帰れなかったエクサの茶葉運搬チームのメンバー、左からソーマラトネさん、アーリヤラトネさん、ジャヤンタさん

二晩、家に帰れなかったエクサの茶葉運搬チームのメンバー、左からソーマラトネさん、アーリヤラトネさん、ジャヤンタさん

(スリランカ事務所 高橋 知里)

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デニヤヤ 土砂の撤去作業 https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_flood_disaster1706/12248/ Fri, 01 Sep 2017 03:44:47 +0000 https://www.parcic.org/?p=12248 アーユーボワン(シンハラ語で「こんにちは」の意味)!

幸いなことに、5月末の豪雨による洪水、土砂崩れによってパルシックが支援している小規模有機紅茶栽培農家グループのエクサの中には、家屋の損壊を受けたメンバーはほとんどいませんでしたが、大量の土砂が家の敷地内に崩れてきてしまったメンバーがいました。そこで、敷地内の土砂の撤去作業の支援を皆様からいただいた寄付で行いました。

エクサのメンバーのニランガニさんの家(写真左がニランガニさんの奥さん、右はパルシックスタッフ)の裏で夜中に土砂崩れが起きました。おおかた自分たちで土砂を片付けた後、大きな岩の撤去などに必要なショベルカーを使った作業を支援しました。

エクサのメンバーのニランガニさんの家(写真左がニランガニさんの奥さん、右はパルシックスタッフ)の裏で夜中に土砂崩れが起きました。おおかた自分たちで土砂を片付けた後、大きな岩の撤去などに必要なショベルカーを使った作業を支援しました。

手で示している高さまで土砂に埋まりましたが、家が強固に作られていたので無事でした。ニランガニさんの奥さんは「朝まで土砂崩れに気が付かなかったわ!」と笑っていました。

手で示している高さまで土砂に埋まりましたが、家が強固に作られていたので無事でした。ニランガニさんの奥さんは「朝まで土砂崩れに気が付かなかったわ!」と笑っていました。

(スリランカ事務所 高橋 知里)

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デニヤヤ周辺の村でキッチンとトイレの修復作業 https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_flood_disaster1706/12151/ Thu, 17 Aug 2017 09:51:24 +0000 https://www.parcic.org/?p=12151 アーユーボワン(シンハラ語で「こんにちは」の意味)!

5月末に起こった洪水・土砂崩れで家が壊れてしまったデニヤヤ周辺16村の約150世帯を対象に、家の修復支援を6月末から続けています。以前もお伝えしたように、7月に1か月かけて被害の状況およびどのような支援ができるかを調査しました。8月に入ってからは、建設資材の配布、大工や石工などの建設技術者の手配をして、修復作業を実施しています。

まずは、土砂崩れで母屋の一部が潰れてしまった家約50軒を修復します。この地域ではキッチンやトイレは母屋の外に別棟で建てるのが一般的で、損壊したトイレ約30室、洪水で水に溶けてしまった土壁のキッチン約100室をコンクリートブロックで作り直します。

 

南パッレガマ村のカマルさん(写真左)の家の修復に必要な資材を運び込んでいます。資材を積んだトラックが行くと、支援対象世帯の家族だけではなく、近所の人がみんな集まって荷下ろしを手伝ってくれます。

南パッレガマ村のカマルさん(写真左)の家の修復に必要な資材を運び込んでいます。資材を積んだトラックが行くと、支援対象世帯の家族だけではなく、近所の人がみんな集まって荷下ろしを手伝ってくれます。

洪水で土壁のキッチンが流されてしまった南パッレガマ村のダヤナンダさんの奥さんとお孫さん。基礎の部分、壁はほとんど完成です。コンクリートブロックで作るキッチンは、また洪水が起こっても流されることがないと安心しています。

洪水で土壁のキッチンが流されてしまった南パッレガマ村のダヤナンダさんの奥さんとお孫さん。基礎の部分、壁はほとんど完成です。コンクリートブロックで作るキッチンは、また洪水が起こっても流されることがないと安心しています。

(スリランカ事務所 高橋 知里)

※この事業はジャパン・プラットフォーム(JPF)の支援で実施しています。

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モロワッカンダで発生した大規模土石流 https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_flood_disaster1706/12133/ Fri, 04 Aug 2017 09:34:42 +0000 https://www.parcic.org/?p=12133 アーユーボワン(シンハラ語で「こんにちは」の意味)!

パルシックが家屋損壊被災者の支援事業を行っているデニヤヤ周辺では、ケガをした人はいましたが、幸いなことに人命に関わる大規模な土砂災害はありませんでした。しかし、デニヤヤより少し南にあるモロワカのモロワッカンダという山では大きな土砂災害が発生しました。20時間以上続いた豪雨によって、山の斜面の上の方から、土や石が水と一緒に土石流となってものすごい勢いで山の下方まで流れ、それに11軒が飲み込まれました。23名が亡くなり、そのうち10名の遺体しか見つかっていません。

私たちが現場を見に行った時に、被災者のヌワンさんがその時の様子などを教えてくれました。ヌワンさんのお兄さん一家は完全に土石流に飲まれてしまい、まだ遺体は見つかっていないということでした。ヌワンさん一家は土石流の経路のギリギリ外側に家があり、間一髪というところで助かったのですが、家屋は損壊し危険な状況なのでそこに住み続けることはできなくなりました。

 

この大災害を引き起こした直接の原因は長時間続いた豪雨です。しかし、土石流が発生したモロワッカンダ山の上の方では、ここ5年ほどの間に森林が急激に破壊されていました。というのも、森林の中にワッラパッタという香木として使われる木が生えており、それが乱伐採されていたのです。伝統的に香木に使われていた木が世界的に希少種として保護対象に指定され入手困難となり、その代用品として5年ほど前からワッラパッタが使われ始めたことが背景にあります。ただし現在、ワッラパッタに関わる取引のすべては(伐採も含めて)許可が必要となり、乱伐採はある程度抑えられています。

前回のレポートでお伝えした長年の単一作物栽培によって土壌が軟弱化した茶畑の土砂崩れと同様に、モロワッカンダの土石流も人びとによって自然の力を弱めてしまった結果として起こったという側面があります。伝統的にスリランカの人びとは、自然との調和を図りつつ、自然の力をうまく活用してきました。そして、自然災害の被害を大きくしているのが自分たちの経済活動であることを理解しています。政府はここ10年ほどの自然災害による被災者の急激な増加、経済的な被害を鑑みて、災害が起きてからの対処ではなく、地形や環境を詳細に分析して災害リスクを低減させる重要性を認識し、動き出しています。

 

ヌワンさんの家(写真右)が土石流の経路ぎりぎりの所に残っています。7月下旬現在、ヌワンさん一家を含めて16世帯が公共の施設で避難生活を続けています。

ヌワンさんの家(写真右)が土石流の進路ギリギリの所に残っています。2017年7月下旬現在、ヌワンさん一家を含めて16世帯が公共の施設で避難生活を続けています。

(スリランカ事務所 高橋 知里)

パルシックでは引き続き、洪水被災者支援へのご寄付を受け付けています。

南部 洪水被災者支援(2017年6月~)

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紅茶の生産地、スリランカ南部の茶畑への被害状況 https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_flood_disaster1706/12124/ Mon, 31 Jul 2017 04:38:07 +0000 https://www.parcic.org/?p=12124 アーユーボワン(シンハラ語で「こんにちは」の意味)!

今回の洪水、土砂崩れで被害を受けたスリランカ南部は、スリランカの紅茶生産の70%近くを担う紅茶の生産地です。この生産地で作られる紅茶は「ルフナ茶」と呼ばれ、スリランカの5大紅茶産地(他は、ヌワラエリヤ、ウバ、キャンディ、ディンブラ)の1つになっています。

政府は、今回の土砂崩れなどで合計約6,030ヘクタール(東京ドーム約1,290個分!)の紅茶畑が被害にあったとしています。実際に、マータラ県の南端からマータラ県の北端に位置するデニヤヤに向かう途中、道路の両脇に広がる茶畑の中で起きた土砂崩れの様子をたくさん目にします。今回のみならず、2014年にはウバ茶の生産地バドゥッラ県で、大規模紅茶プランテーションで豪雨による大きな土砂崩れが起こり、200名以上が亡くなっています(行方不明含む)。19世紀から茶の単一栽培に使われてきた土地は疲弊が進み、脆くなっていることが原因の1つです。

一方、パルシックが支援している小規模有機紅茶栽培農家グループのエクサのメンバーの有機紅茶畑はほとんど被害を受けませんでした。急な斜面に畑を持っている農家も多いのですが、圃場の周りにきちんと水はけできるように溝を作って管理していること、有機農業によって土壌の質が向上し、特に保水力が高まったことによって大きな被害が防げたとメンバーは教えてくれました。また、有機の圃場は周囲の有機栽培ではない圃場からの農薬や化学肥料を含んだ水による汚染を最小限にするため、斜面のより高いところに作っていますので、周辺圃場から水が大量に流れてくることもありませんでした。

家の裏の山にあった茶畑がズルッと滑り落ちてきて、家が土砂で埋まってしまった家。住んでいた人たちは土砂が崩れる前に避難できたため、無事でした。現在は近くの茶園のマネージャーが泊まるところに避難していますが(無償で茶園が貸してくれています)、今後の見通しはまだはっきりしていません。

裏山の茶畑がズルッと滑り落ちてきて、家が土砂で埋まってしまった家。住んでいた人たちは土砂が崩れる前に避難できたため、無事でした。現在は近くの茶園のマネージャーが泊まるところに避難していますが(無償で茶園が貸してくれています)、今後の見通しはまだはっきりしていません。

工場のすぐ横の慣例農法(化学肥料や農薬を使った農法)の茶畑の土砂が崩れてしまったデニヤヤにある紅茶加工工場。工場の建っている場所も地盤が脆弱になり操業は停止中です。

工場のすぐ横の慣例農法(化学肥料や農薬を使った農法)の茶畑の土砂が崩れてしまったデニヤヤにある紅茶加工工場。工場の建っている場所も地盤が脆弱になり操業は停止中です。

(スリランカ事務所 高橋 知里)

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デニヤヤ周辺での洪水、土砂崩れ被害状況 https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_flood_disaster1706/12114/ Tue, 25 Jul 2017 07:49:15 +0000 https://www.parcic.org/?p=12114 アーユーボワン!(シンハラ語でこんにちは!の意味)
5月末の豪雨による洪水、土砂崩れから約2か月が経とうとしています。

今回の被害で亡くなった方(行方不明含む)が多かったのは、大きな川が流れるラトナプラ県とカルタラ県でしたが、家屋の損壊被害が一番多かったのはマータラ県でした。マータラ県全体で大小含めて家屋の損壊被害は4,000件以上でした。これはマータラ県にある家屋の約15%がなんらかの損壊被害を受けたことになります。

そこで、パルシックは6月末から小規模有機紅茶栽培農家グループ「エクサ」の活動地マータラ県のデニヤヤ周辺で家屋の損壊被災者への支援活動を始めました。ほぼ1か月かけて16村の206世帯を訪問し、被害の状況を確認しました。現在、役所やコミュニティーのリーダーの協力を得て、パルシックで支援できる世帯の確定作業をしているところです。支援対象の確定後は、損壊した家屋の修復に必要な資材の提供、大工など技術者の提供を行います。

※この事業はジャパン・プラットフォーム(JPF)の支援で実施しています。

すぐ近くのギン川があふれて浸水した際の水の跡を指さしてくれています。洪水であふれた水はなかなかひかず、2日間家に戻れませんでした。

すぐ近くのギン川があふれて浸水した際の水の跡を指さしてくれています。洪水であふれた水はなかなかひかず、2日間家に戻れませんでした。

浸水により土壁の台所が完全に流れてしまったリヤナゲさんの台所跡。今は、トマトなどの野菜畑になっています。転んでもただでは起きない逞しさにこちら側が励まされます。

浸水により土壁の台所が完全に流れてしまったリヤナゲさん宅の台所跡。今は、トマトなどの野菜畑になっています。転んでもただでは起きない逞しさにこちら側が励まされます。

(スリランカ事務所 高橋 知里)

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寝具と子どもたちの靴バウチャーを配布 https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_flood_disaster1706/12077/ Tue, 18 Jul 2017 02:40:43 +0000 https://www.parcic.org/?p=12077 アーユーボワン!(シンハラ語でこんにちは!の意味)スリランカより、高橋です。

スリランカ南部での洪水・土砂崩れ被害に対する緊急支援は、今回、メデルピティヤの学校で子どもたちの靴購入のためのバウチャーを配布しました。

メデルピティヤの学校での子どもへの靴の配布の様子;バウチャーを配布して、後ほど近くの靴店で必要なサイズの靴と交換してもらう)

メデルピティヤの学校での、子どもへの靴の配布の様子。靴自体でなくバウチャーとして渡しました。

バウチャーを受け取ってにっこり。バウチャーは後ほど近くの靴店で必要なサイズの靴と交換します。

バウチャーを受け取ってにっこり。後ろに立っているのは校長先生。バウチャーは近くの靴店で必要なサイズの靴と交換します。

スリランカの人びとは基本的にベッドで寝ています。洪水により家屋や寝室が被害に遭ったデニヤヤの世帯にマットレスを配布しました。

寝具の配布の様子;スリランカでは基本的にベッドで寝ます。そのベッドに敷くマットレスを配布しました。

寝具の配布の様子

受け取ったマットレスを家に運ぶためにご近所同士でスリーウィラー1台を借りて、3枚のマットを重ねて屋根に積んでいるところ

受け取ったマットレスを家に運ぶためにご近所同士でスリーウィラー1台を借りて、4枚のマットを重ねて屋根に積んでいるところ。

皆様からいただいた寄付金は、これまでのところ次のように利用させていただきました。

1.緊急食糧、衛生用品、日用品のセットを150世帯に配布(6月9日配布完了)
2.文房具セットを5つの学校で合計377生徒に配布(6月14日配布完了)
3.靴と靴下のセットを5つの学校で合計250人に配布(7月11日配布完了)
4.マットレスを100世帯に配布(7月11日配布完了)

また、物資の配布だけではなく、小規模な土砂崩れの後の土砂の撤去支援などを進めています。

(スリランカ事務所 高橋 知里)

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緊急支援の開始 キリウェラドラ 家屋損壊被害のピヤダーサさん宅を訪問 https://www.parcic.org/report/srilanka/srilanka_flood_disaster1706/12009/ Fri, 07 Jul 2017 06:57:34 +0000 https://www.parcic.org/?p=12009 アーユーボワン!(シンハラ語でこんにちは!の意味)

5月末にスリランカ南部を襲った豪雨による洪水・土砂崩れ被害に対する緊急支援のため、6月26日からスリランカ入りしている高橋です。皆様からのご寄付をもって、まずは被災した方たちへ緊急の食べ物や日用品、寝具の配布、および子どものための学用品(文房具、靴)を配布しました。

今回の被災地の1つ、マータラ県コタポラ郡デニヤヤは2011年からパルシックが支援してきた有機紅茶栽培をする小規模紅茶農家グループ「エクサ」の活動地域です。緊急で必要な食料や日用品などは、スリランカ国内からも災害直後たくさんの支援が被災者の方へ届きました。しかし、土砂崩れによる家屋の損壊や、生活道路や橋の損壊などで不便な生活が続いている人たちがいます。「エクサ」のメンバーとともに同地域での被災者ができるだけ早く元の生活に戻れるように支援を続けていきます。また、現地から支援の様子、災害の背景などの報告を続けます。

今回は、キリウェラドラで家屋損壊被害にあったピヤダーサさんのお宅にお邪魔しました。この家にはご夫婦と息子さんが住んでいます。

寝室2部屋を見せてもらうと、家のすぐ裏の斜面が崩れて、壁が壊れ部屋に土砂が流れ込んでいました。

つぶれた一部屋の様子

つぶれた一部屋の様子

台所のかまども煙突から土砂が流れ込み、つぶれてしまいました。

キッチンのかまどに土砂が流れ込んでいる様子

台所のかまど土砂が流れ込んでいる様子

家の裏の土砂が流れているところをピヤダーサさんが見せてくれた

家の裏の土砂が流れているところをピヤダーサさんが見せてくれた

つい先日まですぐ近所にある親戚の家に身を寄せていましたが、家に戻り片付けを始めました。しかし、雨が降ると危険なので、その時は親戚の家に避難しています。すぐ近くに土地を所有おり、そこに新しく家を建てる準備も始めています。

 (スリランカ事務所  高橋 知里)

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