ガザ地区での公園の緑化を通じた子ども・保護者支援事業 – 特定非営利活動法人パルシック(PARCIC) https://www.parcic.org 東ティモール、スリランカ、マレーシア、パレスチナ、トルコ・レバノン(シリア難民支援)でフェアトレードを含めた「民際協力」活動を展開するNGO。プロジェクト紹介、フェアトレード商品販売など。 Thu, 29 Aug 2019 08:11:03 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.1 ガザ:コミュニティ緑化活動 その後 https://www.parcic.org/report/palestine/palestine_gaza_greening/15152/ Thu, 28 Feb 2019 07:51:32 +0000 https://www.parcic.org/?p=15152 緑化活動から7か月後の今年6月、再び植樹した4か所をスタッフが訪問してその後のお世話の様子をチェックしました。

観葉樹や花はとてもよく世話をされてすくすく育っていました。CBO(Community Based Organization:コミュニティを基盤にした市民団体)の1つでは、自分たちでもさらに花壇を拡大して、ブドウやバジルなどを追加で植えたり、鳥飼育用の水入れを再利用した水やり器を手作りしたりと、ワークショップで学んだことをしっかり実践してくれていました。庭には、テーブルや天幕が設置され、憩いのスぺースに変身していました。

鳥の水やり容器をリサイクル(右上)

鳥の水やり容器をリサイクル(右上)

今年6月訪問時に開花していた

今年6月訪問時に開花していた

CBOの庭で楽しそうに踊る子どもたち

庭で楽しそうに踊る子どもたち

ちょうど訪問した際、子どもたち向けの活動の一部として庭の芝生の上でのびのびとダンスの練習をする子どもたちの姿もみることができました。

※この事業は「連合愛のカンパ」の助成、RWDSとSanabel、デイル・アルバラ町役場およびワディ・アルサルカ町役場の協力により実施しています。

(ガザ事務所 タグリード)

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ガザ:コミュニティ緑化イベント 2日目 https://www.parcic.org/report/palestine/palestine_gaza_greening/15145/ Tue, 12 Feb 2019 02:32:15 +0000 https://www.parcic.org/?p=15145 コミュニティ緑化イベント2日目。

今度は子どもたちが心理社会的ケアプログラムに参加するため通っている、Rural Women’s Development Society と Women Sanabel Society の2つのCBO(Community Based Organization:コミュニティを基盤にした市民団体)の庭で植樹を行いました。芝生を敷いて花壇を作り、薔薇やナンヨウスギ、ガジュマルなどを子どもたち、保護者、スタッフが協力して植えつけました。最後に囲いのフェンスや壁を修復して完成です!

芝生を敷いてきれいになった庭

芝生を敷いてきれいになった庭

農業専門家も子どもたちと一緒に植樹

農業専門家も子どもたちと一緒に植樹

参加した子どもたちは

「冬は庭が泥だらけになっていたけど、いまは芝生があるので前より好きになった」
「壁やフェンスも設置したことで、前よりもプライバシーが守られていると感じるようになった」
「庭がバラや芝生できれいになったので、前よりも長い時間遊んでいられる」

と自分たちで整備した庭を大いに気に入ってくれたようでした。

活動後の聞き取り調査では、保護者からも様々なコメントをいただきました。

「子どもたちが自分で植樹したので、より『自分たちの場所なんだ』という意識が強くなったように思います」
「以前の庭には金属片やガラス片があって危なかったけれど、自分たちで土をならし、芝生も敷くことができたので子どもたちも安全に遊べるようになりました」

などの声がありました。CBOでは保護者向けのワークショップも行っていますが、後日訪問した際には、ワークショップの合間に、庭に設置したベンチでくつろぎながらおしゃべりするお母さんたちの姿も見かけました。

ワークショップの合間に庭でくつろぐ女性たち

ワークショップの合間に庭でくつろぐ女性たち

拡張された庭の花壇。鳥の水やり容器をリサイクル

拡張された庭の花壇

椅子やテーブルが設置されてくつろぎ空間に

椅子やテーブルが設置されてくつろぎ空間に

※この事業は「連合愛のカンパ」の助成、RWDSとSanabel、デイル・アルバラ町役場およびワディ・アルサルカ町役場の協力により実施しています。

(ガザ事務所 タグリード)

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ガザ:コミュニティ緑化イベント いよいよ開催 https://www.parcic.org/report/palestine/palestine_gaza_greening/15133/ Sun, 10 Feb 2019 06:56:58 +0000 https://www.parcic.org/?p=15133 ガザ地区中部デイル・アルバラ県でのコミュニティ緑化イベントは、いよいよ当日を迎えました!もともとは11月15日に予定されていたこのイベントですが、ガザ地区の治安の悪化[1]により11月20日に延期となりました。

当日は75人の子どもたちとその保護者、ボランティアさん、スタッフ総勢約116人が協力して2つの公共の公園に花や街路樹を植えました。参加してくれたのは、パルシックのパートナー団体であるCBO(Community Based Organization:コミュニティを基盤にした市民団体)、Rural Women’s Development Society と Women Sanabel Society で心理社会的ケアプログラムに参加している子どもたち。

緑化活動を終えて

緑化活動を終えて

まずはワディ・アルサルカ町のサッカー場から植樹を開始。その後少し離れたデイル・アルバラ公園にみんなで移動し、植樹後昼食とお楽しみ会を行う盛沢山な計画です。スタッフは早朝からCBOスタッフやボランティアさんたちと最終打ち合わせ。農業専門家は公園に前入りして植物の搬入確認と大忙し。そこに続々と参加者がやってきます。出欠を確認した後、徒歩でサッカー場へ移動。観葉樹などの大きな植物の運搬にはお父さんたちが活躍してくれました。植樹を終えた子どもたちはさっそく大はしゃぎでサッカーに興じ始めます。

サッカー場での緑化活動

サッカー場での緑化活動

大きな木を植える際にお父さんたちが大活躍

大きな木を植える際にお父さんたちが大活躍

サッカー場の植樹が終わったら、今度はデイル・アルバラ公園に移動し、色とりどりの花や木を植えました。また、公園をきれいに清掃し、木にも植物用のペンキで色を塗りました。緑化活動にいそしむ子どもたちを応援するため、ピエロや着ぐるみのパフォーマーが駆けつけてくれ、子どもたちにフェイス・ペインティングをしたり、植樹が終わった後はみんなで昼食を囲むかたわら、歌や踊り、パントマイムのパフォーマンスを楽しんだりしました。

子どもたちもフェイスペイントを楽しむ

子どもたちもフェイスペイントを楽しむ

[1] 2018年11月13日、ガザ地区内に侵入したイスラエル特殊部隊がハマスの軍事部門の要人を殺害したことに端を発し、治安が悪化。ガザ地区からのロケット弾とイスラエルの空爆の応酬が続いた。

※この事業は「連合愛のカンパ」の助成、RWDSとSanabel、デイル・アルバラ町役場およびワディ・アルサルカ町役場の協力により実施しています。

(ガザ事務所 タグリード)

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ガザ:コミュニティを緑に!親子でつくる憩いの場 https://www.parcic.org/report/palestine/palestine_gaza_greening/15098/ Tue, 29 Jan 2019 03:59:30 +0000 https://www.parcic.org/?p=15098 2018年11月20日、ガザ地区中部デイル・アルバラ県。
預言者ムハンマド生誕を祝う祝日であるこの日に、パルシックは親子で参加する「コミュニティ緑化イベント」を開催することになりました。

度重なる戦争の体験や日々のストレスから少しでも離れて、子どもたちがお父さんやお母さんと一緒に笑顔になれる機会を作るとともに、地域の環境問題や緑化にも目を向けてもらい、子どもたちが安心して遊べる地域の憩いの場所をみんなで一緒に作ろうと企画しました。アイディアに賛成してくれたデイル・アルバラ町、ワディ・アルサルカ町の町役場と相談し、公共の公園と、パルシックのパートナー団体であるCBO(Community Based Organization:コミュニティを基盤にした市民団体)の庭で緑化活動を行うことになりました。

「どんな環境問題がある?」にたくさんの答え

「どんな環境問題がある?」にたくさんの答え

緑化活動を行う前に、まず子どもたちに活動の意義を知ってもらうため、環境に関するワークショップを企画。ワークショップでは様々な環境問題を紹介しながら

「私たちのコミュニティにはどんな環境問題がある?」
「自分たちでできることってどんなこと?」

といったテーマでグループディスカッションを行いました。子どもたちは”下水道の不備と蚊などの害虫の発生”、”ゴミ回収用コンテナの不足や周辺の悪臭・不衛生”、”騒音”、”海水汚染”などを身近な問題として挙げ

「下水から大量の蚊が発生するから、親が外で遊ばせてくれない」
「海水の汚染で町役場が遊泳を禁止して遊べなくなっている」

と自分たちの生活にどんな影響があるかを話し合いました。そのうえで

「ビンやたまごの容器を再利用するのはどうか」
「ゴミのポイ捨てをやめて道路のゴミ回収用コンテナを増やしたほうがいい」
「タイヤを再利用した花壇に木や花を植えたい」

と自分たちにできる解決策を次々と提案してくれました。

ワークショップ後半では、3R(Reduce、Reuse、Recycle)を体験してもらおうと、飲み終わったペットボトルを再利用して水耕栽培の鉢植えづくり。子どもたちが水耕栽培で育てた植物をイベント当日に保護者の方にプレゼントできるよう、スタッフのアイディアで、台所で育てられるレタスやサツマイモを植えることになりました。農業専門家が栽培用鉢植えの作り方や植え方などを丁寧に説明した後、子どもたちが実際に植え付けし、思い思いに色付けや飾り付けをして完成です!鉢植えに添えてお父さんお母さんへのメッセージカードも手作りしました。

ペットボトルを再利用した鉢植えづくり

ペットボトルを再利用した鉢植えづくり

お母さんお父さんへのメッセージカード

お母さんお父さんへのメッセージカード

完成したメッセージカード

完成したメッセージカード

水耕栽培の鉢植えに植えたレタス

水耕栽培の鉢植えに植えたレタス

他にも、イベント当日までに確認しておく事項は山積みでした。町役場とは、植樹前の下準備として穴を掘削してもらう約束でしたが、イベント1週間前に公園を訪問してみると準備は遅れていました。町役場に準備を急いでもらうよう交渉します。一方、農業専門家は園芸ショップをいくつもめぐって当日植える花木を選定しました。レモンやハイビスカス、ナンヨウスギなどの観葉樹、バラやペチュニア、ガザニアなどの花、ローズマリーなどのハーブに至るまで、できるだけ多彩多様な植物を選びました。公園に設置する予定のベンチにも、子どもたちがけがをしないよう飛び出た釘にキャップを付けるなど細部まで念入りに確認しました。

※この事業は「連合愛のカンパ」の助成、RWDSとSanabel、デイル・アルバラ町役場およびワディ・アルサルカ町役場の協力により実施しています。

(ガザ事務所 タグリード)

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