マレーシア – 特定非営利活動法人パルシック(PARCIC) https://www.parcic.org 東ティモール、スリランカ、マレーシア、パレスチナ、トルコ・レバノン(シリア難民支援)でフェアトレードを含めた「民際協力」活動を展開するNGO。プロジェクト紹介、フェアトレード商品販売など。 Mon, 16 Oct 2023 09:29:32 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.1 2023年度夏のマレーシア・ペナンでのフィールドワーク実施 https://www.parcic.org/report/malaysia/23267/ Thu, 12 Oct 2023 08:36:10 +0000 https://www.parcic.org/?p=23267 今夏は、3大学[1]の学生がフィールドワークでマレーシア・ペナンを訪問し、コロナ禍以降4年ぶりに、現地での本格的な実施となりました。加えて、1大学のオンラインでのフィールドワークに協力しました。

マレーシアでのフィールドワークは、多様な人びとに出会い、多民族多文化社会でのコミュニケーション力(主に英語)をつけ、社会課題についてディスカッションし、これからの社会での自分自身の在り方を考える機会を提供します。今回は、現地の大学生(マレーシア科学大学:USM)と交流する時間を増やし、同じ時代を生きる同世代が同じ経験を共有することで学び合うことに期待しました。

ボートで川下りし、マングローブの生態を観察

多民族・多文化が混ざり合う世界遺産の街ジョージタウンの街歩きや、漁民グループPIFWAとのワークショップ、パームオイルプランテーションの見学、現地NGOやUSMの学生と環境問題や移民の受け入れについてのディスカッションをし、マレーシアと日本という国を越えた学びだけではなく、世代間、人種間での学び合いがありました。

パームオイルプランテーションを訪問して、アブラヤシの実を見る参加者

現地の大学生とグループワーク

学生たちは、マレーシア、特に、ペナンの社会が醸し出す人びとの寛容さや自由さを感じ、その背景にある歴史や文化、多民族社会の在り方について話し合い、考えを深めていきました。他方で、日本とマレーシアとの経済格差がなくなりつつあり、相手を経済的に援助して日本と同じような経済発展をすることでは今直面している社会課題は解決しない、ということを実感し戸惑っていました。NGOでの就職を希望する学生にとっては、マレーシアでは「助ける」ことを期待されていないことへの気づきは大きなことでした。

村の人たちを前に日本人とマレーシア人の学生が協力してグループ発表を実施

今年のフィールドワークの振り返りでは、「マレーシアの若者の投票率、政治への関心の高さに驚いた」「社会の変化のために自分たちももっと政治のことを知りたいし、学ぶ必要がある」という発言が多く聞かれたのが印象的でした。現地大学生との交流、日本とマレーシア社会の課題についてディスカッションすることで、それまで関心を持ってこなかった政治が、日本社会の課題の一つとして浮かび上がったようです。また、参加学生からは「国や文化を越えた人との交流が増えることで、日本社会がより寛容になり、若い人たちが希望を持てるようになってほしい」との感想も聞かれました。

漁村での民泊先で子どもたちや村のお母さんと交流

ペナンでのフィールドワークは、これからの進路を考えるにあたり、社会の「課題」だけでなく、個人が「生きる希望」を見つける場にもなってほしいと願っています。

(マレーシア事業担当 大塚照代)

[1]大学は、漁村でのマングローブ植林活動とホームステイ体験のみ協力

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3年ぶりに開催!マレーシア、多民族共生社会を訪ねるフィールドワーク https://www.parcic.org/report/malaysia/21343/ Thu, 13 Oct 2022 07:13:39 +0000 https://www.parcic.org/?p=21343 今夏、マレーシア ペナンで「多文化共生・環境問題」を学ぶフィールドワークを3年ぶりに実施しました!清泉女子大学の1年~3年生14名の学生さんに同行して、このフィールドワークに参加してきましたのでご報告します。

プログラムの内容については、ぜひ、下記のスケジュールをご参照ください。

多民族・多文化の共生とは

マレーシアは、その国の成り立ち、歴史からマレー系、中華系、インドタミル系の3つの民族グループが共存する国です。(このほかに先住民、移民もいます)このことは一般的にもよく知られていますし、実際、旅行でマレーシアを訪れたとしても「街のこの辺は中華街みたいだな」とか「イスラムの国なのにヒンドゥー寺院があるな」と容易に気付くことができます。

しかし、ただ単にいろんな民族の人がいる「共存」(日本も最近多くなってきましたよね)と多民族が「共生」する社会とは違うことなのだとこのフィールドワークは考えさせてくれます。

<出会った人びと(一部です。全員は紹介しきれていません!)>

SDGsのすべての目標を学校のプログラムに入れ実践しているインド系小学校。タミルの伝統の踊りや遊びを子どもたちが教えてくれた

英語講師のギャレス(写真中央右)。イギリス人と中華系マレーシア人(プラナカン)のハーフ。授業を通して「民族のアイデンティティとは何か」を深く考えさせてくれました

マレーシア科学大学(USM)の学生とグループワーク。学生同士の自己紹介で「好きなもの」としてK-POPのグループ名があがったら、「私も!私も!」と一気に打ち解けていました。K-POPは世界の共通語ですね♪

ホームステイをした村の朝、いきなり始まったマレーシア版ラジオ体操。マレーシア国歌に合わせてキレキレのダンスを披露してくれた娘さんたち

ジョージタウンの街を歩けば、モスク(インド系イスラムとマレー系イスラムの2種類がある)、中国寺院、ヒンドゥー寺院が狭い範囲に共存し、学校も文化も宗教も、人びとはその出自の民族に分かれて暮らしているように見えます。しかし、それぞれが複数の言語を習得し、そのためお互いのコミュニケーションには基本問題なく、レストランや屋台に足を運べば、民族に限定されることなく人びとはいろんな料理を楽しんでいます。

ジョージタウンはウォールアートで有名

マレーシアでは、マレー系を優遇する政策がとられていることは有名ですが、それは大学の入試や職業など、さまざまな面に及んでいるといいます。実際、滞在していると、たとえばホテルの人はインド系の人が多かったり、空港職員はマレー系の人ばかりだったり偏りを感じます。

ちょうど滞在中、マレーシアの独立記念日があり、ジョージタウンの街ではパレードが行われていました。パレードに盛り上がっている人たちもいましたが、普段どおりの生活をしている人のほうが多い印象で、淡々と、人混みを避けて街を案内してくれたガイドさん(中華系。盛り上がっているようには見えなかった)に連れられながら、「多民族の共生とは何か」、私たちにはおよそ簡単にははかり知ることのできないマレーシアの姿が少し見えたような気がしました。

取り残される人たち

ミャンマーで迫害されたロヒンギャの人たちが、同じイスラムであるマレーシアには多く避難してきています。しかし、マレーシア政府は難民として受け入れておらず、現地のNGOなどが支援をしているのが現状です。プログラムのなかで、NGOが運営しているロヒンギャ難民の子どもたちの学校を訪れました。

コロナの影響でこの2年ほど、まともに授業ができなかったそうで、マレー語でも英語でもコミュニケーションをとることが難しかった

ここでは初等教育のみで、成績のいい子たちはインドネシアやオーストラリアといった難民を受け入れている国へ行けるのだそうです。では、残った子どもたちは・・・。

「子どもたちは自分のことがよくわからないでいます。だから『自分はマレー人ではないの?なんでここにいれないの?マレー人になりたい!』って子どもたちは言うんです」と困ったように話すスタッフの表情がつらい現実を物語っていました。

環境問題、開発問題、ここでも民族問題

マレーシアで起きている社会問題について知るのもこのフィールドワークの目的の一つです。プログラムの最後に訪れたのは、ペナンの高級マンションが立ち並ぶ一角にある小さな漁村。開発を理由に漁師さんたちは、立ち退きを迫られているそうで、「海辺を離れて、マンションのほうに移れといわれているが、海から離れてしまったら海の様子がわからなくなってしまう」と長老。

浜のすぐ裏には立派なインターナショナルスクールが建設され、この秋にも開校するとのこと。水上スキーの授業も認められているそうで、そんなことをしたら魚が逃げてしまうといっていました

しかしなんと、すぐお隣にある中華系の漁師さんたちの村は、立ち退きどころか州政府に優遇されているというのです。ペナン州は、マレーシアのなかで唯一、中華系とマレー系の人口比率が逼迫する州で、州知事が中華系なのだそう。この小さな浜(両方合わせても、鎌倉の由比ガ浜ぐらいの広さ)にも、民族の問題が横たわる、マレーシアという国の複雑さを垣間見る思いでした。

世界を見る目、自分を変えるきっかけに

プログラムの目玉の一つに、「村でのホームステイ」があります。それまで困ったときには通訳してくれていた現地のコーディネーターやパルシックのスタッフがいなくなり、自分たちだけでマレー系の家族の家に滞在する2日間。英語もほとんど通じない環境は、大変だったけれども楽しく、よい経験になったようです。別れるときには、抱き合い、名残惜しそうにする姿が見られました。

村での結婚式のときに演奏する歌をホームステイ先の女性たちが披露してくれた。学生の二人が突然、新郎新婦役に指名され現地の衣装に

フィールドワークの最終日に参加学生が記入したアンケートには、「このフィールドワークを通して、物の考え方、見方が変わった」、「自分から動かなければ何も変わらないということに気が付けた」、「いろんな経験をして、もう怖いものがなくなった」、「これからの人生の糧になる」といった感想が見られました。

学生さんたちのこれからの人生に、何かを変える・始めるきっかけになったのであればとてもうれしいことです。そして、これからもマレーシアで協力してくれるたくさんの人たちとともに、このフィールドワークを日本の若い人たちに届けていきたいと思います。

フィールドワークスケジュール

日付 プログラム 宿泊地
8月28日(日) 羽田空港出発  
8月29日(月) ペナン空港着
宿泊場所へ移動
ジョージタウン
8月30日(火) インド系小学校訪問
英語授業
ジョージタウン
8月31日(水) ジョージタウンヘリテージツアー
英語授業
ジョージタウン
9月1日(木) ロヒンギャ難民学校訪問
マレーシア科学大学訪問
ジョージタウン
9月2日(金) バティック工場訪問
ペナン漁村へ移動、マングローブ植林体験
村でホームステイ
9月3日(土) ホームステイ先で交流
マレーシア科学大学の学生とグループワーク
村でホームステイ
9月4日(日) 漁村からジョージタウンへ移動
フリーマーケットなど自由行動
ジョージタウン
9月5日(月) 漁村訪問
英語授業
ジョージタウン
9月6日(火) ペナン空港発  
9月7日(水) 成田空港着  

(東京事務所 今村仙子)

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新型コロナウィルス マレーシアの状況 https://www.parcic.org/report/malaysia/17151/ Wed, 01 Jul 2020 05:18:20 +0000 https://www.parcic.org/?p=17151 マレーシアでは、新型コロナウィルス感染拡大と「政変」がほぼ同時に起きました。

2月23日の「シェラトン・ムーブ」と呼ばれる政変によって、マハティール首相はその座を追われ、2年半で、はかなくも希望連盟(PAKATAN HARAPAN)は崩壊。与党議員の一部と前政権の最大政党UMNO(統一マレー国民組織)との連携が模索され、3月1日、ムヒャディン首相が誕生。そして、ムヒャディン首相が、3月16日、全国的な活動制限令(Movement Control Order:MCO)を発出しました。

クーデターで政権を奪取した国民同盟(PERIKATAN NASIONAL)が、この困難をどう乗り切るのかが注目されましたが、結果的には、アジアの優等生として称賛される対応を見せました。いつも日本を見習い、双生児のようなマレーシアも、今回は日本をお手本にはしていません。6月30日現在、陽性者は8637人、死者121人。6月30日の新規感染者は3名と一桁台になっています。また、全国的な活動制限令は、5月12日に終了し、そこから移動規制などの部分解除が始まり、すべての規制解除に順調に向かっているといえます。

この状況を支えたのは、ヌール・ヒサム保健相です。マレー人医師であり、前政権からの留任で、毎日の記者会見と自らも診療を行うという姿勢が国民の信頼を得ているようです。また、‘Malaysiakini(マレーシアキニ)’のようなインターネット新聞が正確かつ迅速な情報を提供していることもパニックにならない大きな要因ですが、こうした政府の情報へのアクセスが容易になったのは、政権交代があったからこそでしょう。

マレーシアでの感染は、宗教的な集まりと、シンガポールと同様に外国人労働者の劣悪な生活環境から主に拡大しました。そのため、クアラルンプール周辺地域、サラワク州、シンガポールと国境を接するジョホール州で患者数が多くなっています。クアラルンプールでは大きなムスリムの集まりが、サラワクではキリスト教の集まりが要因となりました。また、移民労働者(特にロヒンギャ難民)が暮らす居住地全体を有刺鉄線で囲むようなロックダウンが行われ、これにより就労許可をもたない労働者を狭く不衛生な収容施設に集めることになり、そこがクラスター化しました。それでも、収容施設ではPCR検査を全員に行い、感染爆発には至っていません。

SNS上では、‘Stay Home’をしながら、自分の心の中の「民族問題」ともう一度、向き合うという投稿が多くなりました。米国でのBLM運動(Black Lives Matter)は大きな影響を与えています。感染症の拡大当初は中国人が警戒されましたが、すぐにマジョリティであるイスラム教徒に感染が広がり、その後、移住労働者へと関心が移ろう中で、BLM運動が起き、どこかに「犯人」(ヘイトの対象)を求めることへの疑問が広がっています。

さて、パルシックの活動地があるペナン州はどうなっているのでしょうか。感染者はジョージタウン、そして、PIFWAのある半島側でも少なく、感染拡大への恐怖や不安はほとんど感じられません。もちろん、人が集まっての行事はできず、現地での植林などはすべて中止となり、これからの予定もまったく白紙となっています。そのような中、PIFWAは教育センターの補修、改善に努めています。また、6月はマングローブの種付けの時期で、メンバーは3000本の苗木の準備をしました。一番の変化は、ラマダン明けの「ハリラヤ」。たくさんのご馳走を準備して、家族が集まって、親戚や友人の家を訪ねて歩くのですが、今年はそれができなかったのがとても寂しいとスタッフのスーさんは、言っていました。

教育センターの木道(補修前)

教育センターの木道(補修後)

ジョージタウンは、とにかく静かだそうです。経済的にも大きな打撃を受けているのは間違いなく、スタッフが宿泊したホテルもいくつか閉鎖されているようです。民際教育事業でのフィールドワークの英語講師を務めるギャレス先生が経営する書店やカフェは、一時閉鎖したものの、現在はスタッフが時短・減給に合意し、お店を再開しています。ペナンでのパルシックの事業のコーディネイターを務めるリンデンの音楽学校の一階にあるカフェも、新しいメニューでリニューアルオープン。ペナンの人たちは、さすが、どんな状況でも「食」への追及をやめることなく、前向きです。

マレーシアのプロジェクトは、生活や考えを共有してともに生きていくことが目的です。新型コロナのような感染症とも一緒に生活するためのこれからのコミュニケーションの方法を探しながら、次を考えていきたいと思います。マレーシア政治は、迷走し続けていますが、もちろんそれも社会の一部と注目していきます。

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【寄付のお願い】マレーシア女性グループの食品加工事業 マングローブ茶の製造を増やしたい! https://www.parcic.org/report/malaysia/malaysia_pifwanita/14784/ Sun, 07 Jul 2019 10:35:46 +0000 https://www.parcic.org/?p=14784 マングローブ茶(Juruju Tea)製造用乾燥機を購入して生産量を増やしたい!

マレーシアの女性グループへ、ご寄付のお願い

ペナンの漁村のマレー人の女性たちが2013年にグループ「PIFWANITA」を結成し、料理や栄養についてのワークショップや、マングローブの実や葉を使った食品の加工・販売を行っています。元々、マレー人の女性たちは家事や子育てに追われ、外で集まってお茶をする機会すらほとんどなかったのですが、ペナンの小規模漁民グループPIFWAのマングローブ植林の活動をサポートしながら、自分たちの活動を広げていきました。こうした活動を通じて、女性たちは生き生きとし、小さな収入源とやりがいを見つけつつあります。そして、マングローブのことをより広く知ってもらえるよう、2014年から女性たちはマングローブを使った食品加工を始めました。

女性たちの商品開発の努力もあって、マングローブの実を使ったジャムやジュース、葉で作ったお茶は人気で、販売が追い付かないときもあるほどです。中でも、ジュルジュというマングローブの葉から作ったお茶は、血をサラサラにする効果があることから人気です。しかし、これまでの天日干しによる生産方法では、雨期や雨の日には干すことができず、商品を思うように生産できないという壁に直面しています。

天候に関係なくマングローブ茶づくりを行えるよう、乾燥機購入にご支援ください!

 寄付する!

パルシックのマレーシアでの支援事業

パルシックは2014年から3年間女性グループのマングローブ食品の加工を支援しました。
現在は、PIFWAの植林活動の支援と民際教育事業を通じて、PIFWANITAの活動を応援しています。

女性グループPIFWANITAによる食品加工事業(2014年4月~)

 

マングローブの葉をカット

マングローブの葉をカット

乾燥した葉をパッキングして完成!

乾燥した葉をパッキングして完成!

PIFWANITAメンバーからのメッセージ

お茶の乾燥機のために、4000リンギットの寄付をお願いします。
乾燥機購入に寄付をしてくださるということは、私たちの村の人たち
みんなを思ってくれていることと、感謝します!

PIFWANITAメンバー

PIFWANITAメンバー

ご寄付の方法

クレジットカードで

使用可能なクレジットカード

金額
(※1,000円から)

郵便振替で

郵便振替口座:00140-8-536957
●口座名:パルシック
●通信欄:「マレーシア女性への寄付」 とお書きください。

銀行振り込みで

三井住友銀行 神田支店(普)2384136
名義:特定非営利活動法人パルシック

※ 銀行からお振り込みをされる際は、お振込み人特定のために、必ずフォームよりご連絡ください。

寄付のご連絡フォームへ

個人によるご寄付で受けられる控除について

NPO法人パルシック(以下、パルシック)は2017年11月1日に東京都より認定NPO法人として認定されました。これにより、パルシックへのご寄付は、確定申告によって所得税、法人税、相続税などの寄付金控除を受けることが出来ます。

※確定申告にはパルシック発行の領収書が必要です。

<所得税の場合>

確定申告をすると、寄付金額合計の40%の税金の還付を受けることが出来ます。所得税の控除は、税額控除、所得控除から有利な方を選ぶことができます。多くの場合は、税額控除を選択するほうがより多くの金額が控除されます。

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【現地発着】マレーシア・ペナン 沿岸小漁民とマングローブを植える旅 2015 https://www.parcic.org/news/8222/ Tue, 06 Oct 2015 09:25:35 +0000 https://www.parcic.org/?p=8222 web_banner

マレーシアの北西部、ペナン。世界遺産になったジョージタウンには、マラッカ海峡を渡ってきた中華系、インド系をはじめとする多民族の人びとの文化と歴史が凝縮されています。

一方、伝統的な小舟での漁法を生業にしてきたマレー系漁民たちは、開発によって失われた漁場を回復するためにマングローブの植林を始めました。

ペナンの歴史と食文化に触れながら、小規模漁民の人たちと一緒に、マングローブの種子を集め、植林し、自然と人の共生を考える旅です。同時に、現地NGOを訪ねて話を聞き、多民族社会が抱える現在の社会問題についても理解を深めます。

ツアー概要

開催時期:2015年1226日(土)~1230日(水) 5日間

旅行代金:85,000円現地集合・解散/全行程宿泊費、食費、全行程移動費含む)
※往復航空券代は含まれません。ご希望がございましたら手配を承りますのでお気軽にご相談ください。

申込締め切り:2015年11月30日(金)

現地プログラム企画: 特定非営利活動法人パルシック
旅行企画・実施: 株式会社ピース・イン・ツアー

◎ 最少催行人数:5名
◎ 添乗員:なし。パルシックのスタッフが同行します。
◎ 利用ホテル(宿泊先):Vistana Hotelと同等クラスおよびホームステイ
◎ 食事:全行程食事付き

旅行条件書(PDF:246KB)

ツアーのポイント

★多民族社会ペナンで、多様な文化に触れられる!
★マレーシアの漁民グループとマングローブを植林!
★漁民グループや女性グループから直接話が聞ける!
★多様な食事を満喫!(マレー系、中華系、ババニョニャ料理、タミルカレーなど)
★現地で集合・解散
★日本語通訳付き
★お一人様でのご参加も大歓迎!

ペナンで活動する漁民団体PIFWA

沿岸零細漁民自らが組織するPIFWA(Penang Inshore Fishermen Welfare Association)は、漁民の自助組織として形成された団体です。漁場の環境を守り、漁獲量を回復することを目指して、ペナン州内でのマングローブ植林活動を1990年代初頭から行っています。

マングローブの苗木

マングローブの苗木

魚介類を使った食事

魚介類を使った食事

ペナンの魚市場

ペナンの魚市場

中華系の伝統的建物

中華系の伝統的建物

ツアースケジュール

日付 時間 行程 宿泊地
12月26日(土) 20:30 ペナン島 ホテル 集合・チェックイン ペナン島ホテル
20:30 プラナカン料理を食べながら多民族社会に触れる。
12月27日(日) AM 世界遺産の街 ジョージ・タウンへ
朝食後、英国植民地下の街並みを訪ねながら、移民の歴史を歩きながら学ぶ
ペナン島ホテル
PM 昼食はアッサム:ラクサ
NGOを訪ねる―グローバル化時代の多民族国家が抱える課題について話を聞く
ペナン島を一周、海が見えるレストランで海鮮料理の夕食
12月28日(月) AM 朝食後、ペナン大橋を渡ってマレー半島へ
ペナン州スンガイ・アチェの漁村に到着
漁民と一緒にマングローブ植林を体験
漁村でのホームステイ
PM 手作りマレー料理で昼食
漁民グループPIFWAと懇談
女性グループPIFWANITAと一緒に伝統的料理ナシレマをつくって食べる
マレー人の家に2-3人でホームステイ
12月29日(火) AM 朝食後、漁船に乗って伝統漁法と魚市場を見学
地元の海鮮料理の昼食
イポー市内のホテル
PM イポー市へ車で移動
イポー市へ到着後、ホワイトコーヒーで休憩
ホテルにチェックイン後、イポー名物のチキンライスの夕食
イポー市内のナイト・マーケットを散策
12月30日(水) AM イポー市からSungai Siputへ移動
オイルパーム・プランテーションをNGOと一緒に訪ねる
PM 途中で、昼食にインド・バナナリーフカレーを食べる
イポー鉄道駅で解散

*イポー駅での解散後の移動等について、お気軽にご相談ください。

旅行企画・実施

株式会社ピース・イン・ツアー https://www.pitt.jp/
観光庁長官登録旅行業第1917号 (社)日本旅行業協会(JATA)正会員
〒162‐0042 東京都新宿区早稲田町67 早稲田クローバービル5階
総合旅行業務取扱管理者 松永充弘

お申込み・お問い合わせ

ご不明点・ご質問は、お気軽にメール・電話・FAXにてご連絡ください。

特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル1F
Tel:03-3253-8990 Fax:03-6206-8906 メールフォームへ

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ペナン・グルメ探訪 ~その1~ https://www.parcic.org/report/malaysia/malaysia_mangrove/7506/ Thu, 14 May 2015 06:31:57 +0000 https://www.parcic.org/?p=7506 小規模漁民グループのマングローブ植林と女性グループによる食品加工の支援事業を行っているマレーシアのペナンですが、マレーシア人(特に中華系マレーシア人)にとって、ペナンは「美味しいものが食べられるところ」として有名です。

私たちの出張時には、通訳兼・運転手兼・女性グループへの助言役などなど現地であらゆるサポートをしてくれるリンデンさんが、事業地への移動前後に、いつも美味しいものを食べに連れて行ってくれます。そんな彼女に教えてもらったペナンの美味しいものを少しずつご紹介してゆきます!

1.アッサム・ラクサ

ペナンの美味しいものの代表と言えば、やはりラクサ。甘酸っぱ辛いスープ・ヌードルです。これは、中華系に限らず、マレー人、インド系の人も皆好んで食べる、ペナンの味です。特に、ペナンで美味しいのはアッサム・ラクサと言われるココナッツを使わずに作られる赤いスープのラクサです(シンガポールなどで有名なココナッツを使ったラクサはシアム・ラクサと呼ばれています)。

ペナンのアッサム・ラクサのスープは、鯖などの魚の出汁にブラチャンと呼ばれるエビのペースト、タマリンド、トウガラシ、香草などをミックスして作られ、独特の旨みと酸っぱさ、ぴり辛さが出ています。スープには、うどん風の白くて細い麺のほか、お野菜や魚の切り身が入っていてヘルシーで、魚のスープでさほどこってりしないので、軽々と1杯食べられます。

ちなみに、現地ではラクサは食事というよりもおやつのように食べられています。人のお家にお呼ばれして16時ころにおやつとしてラクサが出てくることや、夕食時の19時過ぎにラクサの屋台を訪れたらもう売り切れで閉店していてがっかりしたこともありました・・・。

ペナン滞在時に必ず一度は食べたくなる味、アッサム・ラクサ。ぜひ一度お試しください。

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ペナンの食堂のラクサ。たまご麺と米粉の麺が両方入っているタイプ。

 

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ペナンの食堂にはいくつかの種類のラクサがあった。すっぱ辛い。

 

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クアラルンプールの食堂で出てきたラクサ

お店によって見た目も味も違ってきます。
(東京事務所 西森光子)

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第2回 ペナン在住日本人向けマングローブ植林ツアーの開催 https://www.parcic.org/news/6557/ Tue, 18 Nov 2014 09:12:02 +0000 https://www.parcic.org/?p=6557 2014年9月14日、PIFWA (ペナン沿岸漁民福利協会:Penang Inshore Fishermen Welfare Association) への支援活動の一環として、第2回目のマレーシアのペナン在住日本人の方々を対象にしたマングローブ植林ツアーを開催しました。

より多くの方に活動を知っていただこうと、事前にペナン日本人会やペナン日本人学校に相談し、広報にご協力いただきました。その結果、日本人学校の生徒さんとそのご家族10組、26名の方がご参加くださいました。

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PIFWAの活動や植林について説明するイリアスさん

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ネチョネチョの足元が歩きづらく、悪戦苦闘ながら植林へむかう子どもたち

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植林を終え、元気に桟橋を歩く

初めてマングローブ林のぬかるみを歩いた未就学の小さな子どもたちの中には「泥が気持ち悪い」、「歩けない」と今にも泣き出しそうな子どもたちもいて、お父さん・お母さんが抱きかかえての移動となりましたが、小学生の子どもたちは元気にぬかるみを進み、苗木を一本一本丁寧に植えてくれました。また、マングローブの実で作ったジャムやお菓子なども満喫してもらいました。

ツアーの後、参加いただいたお父さん、お母さんからはこんな感想をいただきました。

  • 木を一本『切る』のは簡単だけど、一本『育てる』のはいかに大変なことか・・・身をもって改めて分かり、子どもたちにもきっと伝わったことと思います。
  • 帰宅後の子どもたちの感想は『あんなネチョネチョの所へはもう行きたくない』というものでした。しかし、ネチョネチョになりながらも、貝やカニやハゼや猿を観察したことは強く印象に残っているようです。成長していく中で、地球規模のサイクルに気付くときが来るのでしょうね。

今後も植林ツアーを開催することで、マングローブの生態系の保全に取り組んでいきます。

(東京事務所 西森光子)

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マレーシア・ペナン スタディツアー2013 ~沿岸小漁民とともにマングローブを植える旅~ https://www.parcic.org/news/4075/ Wed, 24 Jul 2013 04:08:15 +0000 https://www.parcic.org/?p=4075 マレーシア・ペナンスタディーツアー2013

マレーシア・ペナン。世界遺産になったジョージタウンには、マラッカ海峡を渡ってきた中華系、インド系をはじめとする多民族の人びとの歴史と文化が凝縮されています。一方、伝統的な漁法を生業にしてきたマレー系漁民たちは、開発によって失われた漁場を回復するためにマングローブの植林を始めました。その活動は、民族や職業を越えて環境を大切にするペナンに暮らす人たちの間に確実に広がっています。

ペナンの歴史を知り、食を知り、漁民の人たちと一緒に、マングローブの種子を集め、植林し、ペナンで生きる人たちと私たちの未来を考える旅です。

ツアー概要

開催時期:2013年8月31日(土)~2013年9月5日(木) 6日間

旅行代金:178,500円
(往復航空運賃、燃油等付加運賃、全行程宿泊費、マレーシア国内での食費、入国税・航空税等含む。)

申込締め切り:2013年7月31日

現地プログラム企画:特定非営利活動法人 パルシック
現地協力:PIFWA (ペナン沿岸漁民福利協会:Penang Inshore Fishermen Welfare Association)

◎ 最少催行人数:5名
◎ 出発空港:成田空港
◎ 利用航空会社:マレーシア航空(成田-ペナン間)
◎ 添乗員:なし。現地到着後、パルシックのスタッフが同行します。
◎ 宿泊先:チュリアヘリテージホテル又は同等クラス(ジョージタウン)
◎ 食事:マレーシア国内での全行程食事付き

旅行条件(PDF:316KB)

漁の風景 マングローブ
植林する苗 フルーツや花を売るお店

旅行日程(現地側の都合などによって変更になる場合があります)

日付 プログラム 宿泊地

8月31日(土)

10:30 成田空港発 (UL455)(クアラルンプール乗継ぎ)
21:30 ペナン着
ジョージタウン
9月1日(日) AM   漁民団体PIFWA訪問と活動紹介
12:00 昼食(マレー食堂)
PM    マングローブ苗木収集
夕刻  周辺散策
19:00 夕食(ホームステイで家庭料理)
ペナン州
スンガイ・アチェ
*ホームステイ
9月2日(月) AM   マングローブ植林活動
12:00 PIFWA 女性グループが用意した昼食
PM   女性グループと交流会
19:00 夕食(ホームステイで家庭料理)
ペナン州
スンガイ・アチェ
*ホームステイ
9月3日(火) 早朝  PIFWAの漁民の船で漁業に同行
AM   PIFWAとの振りかえりミーティング
12:00 昼食(えび食堂)
PM   ヘリテージ・トラストの案内でジョージタウンの旧市街散策
19:00 夕食(プラナカン料理 )
ジョージタウン
9月4日(水) 9:00  オプション①ペナン島一周 
     オプション②移民の歴史をじっくり聞く
13:00 昼食(ナシ・カンダール)
14:00 自由行動
20:40 ペナン発(クアラルンプール乗継ぎ)
機内
9月5日(木) 7:30  成田着  

旅行企画・実施

株式会社ピース・イン・ツアー https://www.pitt.jp/
観光庁長官登録旅行業第1917号 (社)日本旅行業協会(JATA)正会員
〒162‐0042 東京都新宿区早稲田町67 早稲田クローバービル5階
総合旅行業務取扱管理者 松永充弘 

お申込み・お問い合わせ

メール・電話・FAXにてご連絡ください。

特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル1F
Tel:03-3253-8990 Fax:03-6206-8906 メールフォームへ

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マレーシア・ペナン スタディーツアー ~沿岸小漁民とともにマングローブを植える旅~ https://www.parcic.org/news/3010/ Tue, 27 Nov 2012 05:58:35 +0000 https://www.parcic.org/?p=3010 パルシック マレーシアスタディーツアー

マレーシア・ペナン州は、さまざまな民族の多様な生き方の歴史が、文化や食べ物にあふれています。開発が進むペナン島の西海岸や、ペナン大橋とフェリーで結ばれる半島側では、多くの漁民が伝統的に漁をしてきました。世界遺産となった街並みに暮らす住民と漁民の生活は、開発によって壊されようとしています。そんな中、近海で漁をしている漁民たちが、失われたマングローブ林を植林し、自分たちの環境と生活を取り戻す試みを始めました。今、街の人びとや工場で働く人たちも一緒に植林し、多様な生き方と豊かな環境が共存できる新しい世界都市ペナンのあり方の模索が始まっています。そうした試みを漁民と一緒に体験し、人びとが大切にしてきた「ペナン」を実感するツアーです

ツアー概要 

開催時期:2013年2月11日(月・祝)~15日(土)5日間  [現地発着ツアー]

旅行代金:56,000円(現地集合/全行程宿泊費、食費、全行程移動費含む)

このツアーは現地集合、現地解散です。
※航空券の手配をご希望の方は、別途ご相談ください。

◎ 最少催行人数:3名
◎ 添乗員:なし。プログラム企画担当者が同行
◎利用ホテル:Hotel Equatorial Penang又は同等クラス(バヤン・レパス)、ホームステイ(スンガイ・アチェ)、Kuala Gula Sanctuary Resort(クアラ・グラ)
◎食事:全行程食事付き(朝4回・昼4回・夜4回)
◎航空券は旅行代金に含まれません。手配をご希望の方はお問い合わせください。
◎申込締切:2013年1月4日(金)

 旅行条件(PDFファイル:約1.48MB)
 

旅行日程

日付 プログラム 宿泊地 ホテル
2月11日(月)

21:30:ホテル集合・チェックイン
(夕食は各自でお済ませください)

ペナン島内
バヤン・レパス

Hotel Equatorial Penang
2月12日(火) 終日:ペナン島一周(地元NGO・漁民団体と漁村/開発を見学)
朝食(ホテル)・昼食(屋台料理)・夕食(プラナカン料理)
バヤン・レパス Hotel Equatorial Penang
2月13日(水) 午前:環境保全に取り組む環境団体PIFWAを訪問・お話を聞く
午後:マングローブ苗木収集(ペラ州)
夕刻:ペナン州へ戻り、ホームステイ先へ移動
朝食(食堂)・昼食(食堂)・夕食(ホームステイで家庭料理)
ペナン州
スンガイ・アチェ
ホームステイ
2月14日(木) 午前:ペナン州スンガイ・アチェ地区でマングローブ植林活動
午後:ペラ州クアラ・グラへ移動/ペラ州クアラ・グラでマングローブ林内のエコツアーに参加
朝食(ホームステイ)・昼食(川エビ料理)・夕食(バーベキュー)
ペラ州
クアラ・グラ
Kuala Gula Sanctuary Resort
2月15日(金) 午前:女性によるハンディ・クラフト製作見学/ペナン州へ移動/PIFWAで振り返り
午後:ジョージタウン内で自由行動(ショッピング、博物館、遺産訪問など)
18:00:夕食終了後解散
朝食(バンガロー)・昼食(ペナン伝統料理)・夕食(レストラン)
   

 ♦旅行企画・実施♦ 
株式会社ピース・イン・ツアー https://www.pitt.jp/
観光庁長官登録旅行業第1917号 (社)日本旅行業協会(JATA)正会員
〒162‐0042 東京都新宿区早稲田町67 早稲田クローバービル5階
総合旅行業務取扱管理者 松永充弘 

お申込み・お問い合わせ

メール・電話・FAXにてご連絡ください。

特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)
 〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル1F
 Tel:03-3253-8990 Fax:03-6206-8906 メールフォーム

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