観る – 特定非営利活動法人パルシック(PARCIC) https://www.parcic.org 東ティモール、スリランカ、マレーシア、パレスチナ、トルコ・レバノン(シリア難民支援)でフェアトレードを含めた「民際協力」活動を展開するNGO。プロジェクト紹介、フェアトレード商品販売など。 Fri, 20 Nov 2020 12:10:42 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.1 「石巻市情報交流館北上館」オープン、郷土料理にふれる https://www.parcic.org/report/ishinomaki/ishinomaki_supporter/9556/ Fri, 17 Jun 2016 05:47:02 +0000 https://www.parcic.org/?p=9556 北上の郷土料理に「とりわけ(とりまわし)料理」があります。

「石巻市情報交流館北上館」 って?

「石巻市情報交流館北上館」は、石巻市の復興情報を住民の方々に発信し、地域の人が団らんで集える場として建築されました。また、来賓や来客にとりわけ(とりまわし)料理を味わってもらい、北上の文化や食材の豊富さを知っていただくというコンセプトもあり、以前からとりわけ(とりまわし)料理に興味を持っていた私は、復興応援隊として運営に関わらせてもらうことになりました。

「石巻市情報交流館北上館」オープニング前

「石巻市情報交流館北上館」オープニング前

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料理にくぎづけの来賓と取材陣

 

こだわりのある郷土料理でおもてなし

まずは、以前に北上の食文化の調査をした際に中心的存在だった地元の方を通じて、その周りの主婦の方、地元の敬老会の婦人部の方たちに協力を仰ぎ、全面的にお手伝いをしていただきました。幸い、婦人部の方たちが住む地区は建物への震災の被害が少なく、公民館で使用していたお椀や小皿、大皿が残っていました。とりわけ(とりまわし)料理は、大皿で出てきた料理を好きな物を好きな量だけ取って食べる形式なので、料理だけでなく食器にもとてもこだわりがあることを知りました。当日は総勢10名ほどで、皆さんテキパキと調理をこなしていました。私も手伝ったのですが、その日はただあたふたするだけでした。この日のメニューは、つきたてのお餅をハゼの出汁で作った雑煮やあんこ餅、さらには北上の名物となりつつあるアワビ入りの北上茶わん蒸し、手作りの漬物の盛り合わせなどなど。紹介しきれないほどの種類の料理でおもてなしをしました。召し上がった皆さんは、お腹も心も大変満足しておられました。

これを機に、つながりが出来た地元のお母さん方と今後も関わり続けながら、北上の伝統を繋いでいくお手伝いができたらと思っています。

チームワーク抜群の頼もしいお母さんたち

チームワーク抜群の頼もしいお母さんたち

この日振る舞われた料理の数々

この日振る舞われた料理の数々

 

(復興応援隊 成田 昌子)

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白浜海水浴場 2日間だけの海開き https://www.parcic.org/report/ishinomaki/ishinomaki_supporter/9567/ Sun, 20 Dec 2015 06:14:23 +0000 https://www.parcic.org/?p=9567 石巻市北上町、震災後、閉鎖されたままの白浜海水浴場で、今年で3回目となる「2日間だけの海開き」が開催されました。2015年の開催は8月8日~9日の2日間で、海上運動会が同時企画されて来場者数800人を超える一大イベントとなりました。

当日は、悪天候で朝から雨模様。準備をする住民たちに溜息が漏れる中、予想に反して次々にやって来る人で、駐車場は満車の状態に。しばらくすると天気も持ち直し、運動会への参加希望者が後を絶たず、嬉しい悲鳴が起こりました。

海上運動会では、海の上にゴザを浮かべて走る海上ゴザ走りや、ビーチバレーなど5種目を実施。中でもヌルヌル相撲は、出場者のコミカルな動きに会場中から笑いが沸き起こりました。

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『海上ゴザ走り』は、大人たちも大盛り上がり

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『ちびっこ宝探し』で一生懸命宝探しする子どもたち

最終的に、運動会へは総勢200名以上が参加しました。今年は、毎年主催していた住民有志「白浜海水浴場再開実行協議会」に加え、地域づくり住民団体「きたかみインボルブ」との共同開催となりました。彼らは全員、普段はそれぞれの職業を持ち、その傍らで空いた時間を利用して市民活動をしています。平日の日中に動きが取れないのが常なので、そんな中で準備をバックアップするのがここでの北上復興応援隊の役割です。今年は、地元の中学生も計画・準備の段階から参加し、何度も海で試走をしたり、競技の小道具を作ったりと大活躍しました。準備は、失敗を笑いあったり、互いに本気で意見し合いながらの作業。成功した時の感動を子どもたちと一緒に体験し、また来年の話ーにまで会話が膨らむ。海開きそのものより、地域にとっては深い意味のあるものであったと思います。

(復興応援隊 佐藤 尚美)

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にっこり農園3年目 ーへっこ市の開催ー https://www.parcic.org/report/ishinomaki/ishinomaki_kasetsu_agriculture/9343/ Mon, 22 Jun 2015 09:28:03 +0000 https://www.parcic.org/?p=9343 3年目を迎えた新古里農園では、2014年度、農園休憩所の隣に増設した厨房を使って、農園で育てた野菜や北上産のお米、宮城名物牛タンメンチカツなどを盛り込んだ弁当を製造、販売し、にっこりサンパーク仮設団地で惣菜の販売をしたりしました。毎週金曜日の仮設団地での野菜・惣菜販売は、盆、正月と台風の3回を除いて休むことなく続けました。販売に来てくれる人の数はだんだん減ってきましたが、大雪の中「今日も売りさ、来たの?」と住宅から出てきてくれる常連さんもいます。

また、農園のイベント“へっこ市”を農園休憩所(冬季は仮設団地集会所)で開催しました。農園産野菜と焼きそばやおにぎり、惣菜などの販売のほか、毎年農園を訪問してくれるボランティア団体に協力してもらった日曜品や衣類のバザー、大道芸人や地元のシンガーソングライターのステージなどを行いました。“へっこ”は十三浜の言葉で「はいっておいで」の意味です。仮設のおばあちゃんたちの“お出かけ”の機会となっているほか、仮設団地のお母さんたちが手伝いに来てくれたり、バザー用品の収集に協力してくれたりと、農園を訪れる人の輪が少しずつ広がってきています。

 

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へっこ市で商品を手に取る住民の方々

(北上事務所 西村陽子)

※にっこり農園の活動は、ジャパン・プラットフォーム「共に生きるファンド」の助成を受けて実施しています。

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北上・新古里(にっこり)農園~春のイベント開催~ https://www.parcic.org/report/ishinomaki/ishinomaki_kasetsu_agriculture/5919/ Thu, 15 May 2014 02:12:57 +0000 https://www.parcic.org/?p=5919 北上の長かった冬が終わり、農園ではハマナスの芽吹きが始まり、5月に入り新緑の季節となりました。そんな5月のゴールデンウィークの4日間(5月3~6日)、北上町十三浜の新古里(にっこり)農園の休憩所(通称:グリーンハウス)で春のイベントを開催しました。

この休憩所(グリーンハウス)はプレハブ作りではあるものの、中の壁は杉の無垢材の板張りになっており、囲炉裏や竹垣があるなどちょっとした古民家の風情があります。

さらに、昨年末には加工場も併設され、建物が拡充されており、軒下での休憩もできるようになりました。

新古里農園では春の野菜の種まきも終わり、地元の皆さんへの日頃の感謝と仮設からちょっと出て気分転換や地域の人同士で交流を深めていただくために春のイベントを開催しました。

この時期の北上は田植えの真っ最中で“さなぶり”(注1)にはちょっと早いですが、一足早いさなぶり気分を味わっていただければとも思いました。

新古里農園販売所での販売の様子

新古里農園販売所での販売の様子

イベント期間中は休憩所も店舗風に飾り付けしました。地元のにっこりサンパーク仮設住宅に住むお母さんたちの手作りの手芸品や農園で働いているせいこさんの手作りの立派な飾り雛(非買品)も展示され、きれいに飾り付けされました。この手作りの飾り雛は多くのお客さんが「ほしい!」と歓声と上げるほどのすばらしい作品です。

休憩所の入り口ではバザーを始め、花やハーブの苗木の販売なども行われ、初日の10時前から地元の方々が待ちきれずに訪れ、商品を探したり、パルシックの東ティモールのフェアトレードコーヒーやスリランカの紅茶を試飲してゆったりと過ごされていました。

新古里農園春のイベント・バザーの様子

新古里農園春のイベント・バザーの様子

また、お昼前には囲炉裏を囲んでみんなで焼きおにぎりづくりを楽しみ、味噌や醤油の焦げる香ばしい匂いが部屋中に漂い、皆さん懐かしい香りを感じ、昔話など久々に賑やかな会話に弾んでいました。その後に野菜たっぷりのじゃが芋だんご汁も振る舞い、とても盛況でした。

囲炉裏で焼きおにぎりに挑戦!

囲炉裏で焼きおにぎりに挑戦!

ゴールデンウィークの後半の4日間ということで、地元のお祭りとも重なり来客の少ない日もありましたが、4日間を通して天候にも恵まれ、地元のお年寄りの皆さんを始め多くの方々に来訪していただきました。北上十三浜での野菜作りを通じての支援活動も3年目を迎え、今年からは新古里農園として自立に向けた本格的な活動を開始しています。

これからも地元の北上十三浜でより一層親しまれる農園となり、おいしい野菜を提供していきたいと思っています。

(石巻北上事務所 菅野 芳春)

注1)さなぶり:田植えの終わりに田の神を送る祭り。

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新たな一歩、第一回きたかみ春まつり https://www.parcic.org/report/ishinomaki/tohoku_nature_culture/5930/ Thu, 15 May 2014 02:07:32 +0000 https://www.parcic.org/?p=5930 北上町は人も文化も彩り豊かです。北上町は石巻市となる前は北上町でありその北上町は旧橋浦村と旧十三浜村が合併してできた町です。海があり川(河口)があり山がある、それだけで村での生活も生業も違ったでしょうし、海側はリアス式海岸で複雑な形をしており、道路やトンネルが整備されるまでは行き来も大変だった場所もあったと聞きます。3年間ここに滞在させてもらっていると、隣集落同志であっても集落の雰囲気が異なることをよく感じます。“集落”というものも、もともとは隣近所の互助関係が広がり“契約講”としてまとまって独自の自治が生まれることで、集落ごとの性格や色ができていったのかもしれません。

震災前の十三浜の航空写真(泉ヶ岳パラグライダークラブの高橋さん提供)

震災前の十三浜の航空写真(泉ヶ岳パラグライダークラブの高橋さん提供)

そうした集落の色、習慣や文化は、その時々を生きるその地域の人の手によって次の世代へと受け継がれ、常に変化されていくものだと思います。各集落にある春祈祷(獅子舞)しかり、お祭りなどのハレの日にもその変化は表れます。

石巻市北上町十三浜の大室に伝承される神楽、大室南部神楽。時代の移り変わりとともに人々の働き方が変わり、地方から都市部へと居住を変える人が増えました。北上町でも人口は減少傾向、大室南部神楽保存会もその影響を受けて担い手不足により休止していました。2011年3月11日、東日本大震災の津波は十三浜を覆いました。あまりにも甚大な被災にみんなが落胆する中、小中学校の年頃に子ども神楽として舞台で大室南部神楽を披露していた現20代~40代の世代がお互いに連絡を取り合い、傷つき落ち込んでいる同郷の人々や北上への強い想いから、みんなが大好きだったお神楽をやろうと保存会に復帰しました。メンバーは、津波で今も見つからない師匠の言葉を思い出しながら、暇さえあればすべて失った道具ひとつひとつの由来を探り、同時に、遠方に住むメンバーでさえも毎週毎週仕事終わりに駆けつけて練習を続け、昨年5月4日ついに「大室南部神楽復活祭」を以てたくさんの拍手喝さいの中、復活しました。

昨年の大室南部神楽復活祭の模様。懐かしい太鼓や鉦の音、拍手喝さいの音が集落中に響き渡った。

昨年の大室南部神楽復活祭の模様。懐かしい太鼓や鉦の音、拍手喝さいの音が集落中に響き渡った。

大室南部神楽に魅了された応援者や全国の神楽ファン、地元からの声援を受けて、復活祭から間もなく来年の開催が検討されました。さらには故郷のために奮闘し、舞台でカッコ良く舞う親たちをみた子どもたちが意欲を出し、毎週の神楽練習に参加し練習しはじめていました。もしかしたら1年後の開催で披露できるかもしれない、大人たちもまだ披露したい演目がある・・・。

難しい動きも多く、練習中は子どもたちの悔し涙もあった。

難しい動きも多く、練習中は子どもたちの悔し涙もあった。

復活を手掛けた大室南部神楽保存会のメンバーの中には、新たなスタートを切った喜びとともに、来年の開催については「自分たちだけのお祭りでいいのか」という寂しさの入り混じる複雑な思いを持ちはじめているメンバーもいました。子どもの頃の先輩や後輩、同級生たちも、震災後も各々に立ちあがり北上で懸命にがんばっている。それに北上には他にも神楽団体があり、神楽以外の文化芸能もある。そして北上には美味しいものもたくさんある。もっと北上の魅力を発信するような、北上のみんなでつくる“北上のイベント”ができないか。さらにはお祭り開催をきっかけに、かつての集落や世代の縦の垣根を越えて横に横断し出会い、その横の繋がりがどんどん新たな復興ののろしになっていく、そういう北上の元気が生まれる機会になるといい・・・。

その思いから今年は大室南部神楽保存会主催で「きたかみ春まつり」という名でイベントが開催されました。獅子舞が手に入ったばかりの十三浜白浜、昨年の出雲大社の遷宮に招かれ披露した女川地区の女川法印神楽、力強い歌声が魅力の十三浜の演歌歌手の方、縁あって繋がった下大籠や埼玉の神楽団体、長く十三浜支援を続けている七ヶ宿のNPOなど、バラエティに富んだメンバーで舞台を飾りました。大室南部神楽保存会は、震災後初披露となる「羽衣」や「水神舞」という思い入れのある演目を披露、子どもたちはこの日が初舞台でしたがその堂々とした立派な姿に会場の笑顔と涙を誘い、目いっぱいの拍手が贈られました。会場の外では十三浜の美味しい海産物の料理や海の家のメニューが提供されました。きたかみ春まつりは開催だけでは終わりません。その日のうちに行われた打ち上げは、主催者、出店者はもちろん、お客さんも巻き込んで楽しめるようにセッティングされ、盛大な宴は夜中まで続きました。

演目「羽衣」は二人とも初めて演じる役。大きなプレッシャーの中、練習を積んできた。

演目「羽衣」は二人とも初めて演じる役。大きなプレッシャーの中、練習を積んできた。

 

演目「水神舞」は、25年ぶりに子ども の頃と同じメンバーで披露した。

演目「水神舞」は、25年ぶりに子どもの頃と同じメンバーで披露した。

みな、かつての子ども神楽メンバーの息子・娘たち。前日の練習から親たちは涙を止められなかった。

みな、かつての子ども神楽メンバーの息子・娘たち。前日の練習から親たちは涙を止められなかった。

みな、かつての子ども神楽メンバーの息子・娘たち。前日の練習から親たちは涙を止められなかった。

 

みんな大好き「餅まき」。舞台からおもちが投げられるたびに歓声が。

みんな大好き「餅まき」。舞台からおもちが投げられるたびに歓声が。

 

舞台はほぼ180度どこからでも見ることができるが、どこも満席(白浜の青山住職撮影)

舞台はほぼ180度どこからでも見ることができるが、どこも満席(白浜の青山住職撮影)

十三浜の人々による出店。見て味わって喋って・・・北上を五感で楽しめた(白浜の青山住職撮影)

十三浜の人々による出店。見て味わって喋って・・・北上を五感で楽しめた(白浜の青山住職撮影)

十三浜の人々による出店。見て味わって喋って・・・北上を五感で楽しめた(白浜の青山住職撮影)

 

今年も天気に恵まれ、舞台は大室漁港の青い海と空、新緑の緑とともに気持ちの良い風の中観覧できた(白浜の青山住職撮影)

今年も天気に恵まれ、舞台は大室漁港の青い海と空、新緑の緑とともに気持ちの良い風の中観覧できた(白浜の青山住職撮影)

このイベントをはじめ震災後、各々に踏ん張ってきた人たちが、点と点が、縦に分かれていた見えない壁を越えて、横に繋がって新たな北上の力が生まれようとしています。そのお話しはまたいつか。

(北上復興応援隊 日方里砂)

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来年の収穫に向けての十三浜ワカメやコンブ養殖のはじまり https://www.parcic.org/report/ishinomaki/ishinomaki_fishery/5181/ Tue, 10 Dec 2013 04:59:19 +0000 https://www.parcic.org/?p=5181 今回は、来年に向けた十三浜の漁師さんたちの養殖作業のお話をします。

十三浜産のワカメは、三陸の中でも品位の良さで有名です。もちろん、河川、海流や地形等の自然環境条件が質の良いワカメを育んでいるのですが、これまで、漁師の皆さんがこの地にあった養殖技術を研究開発し、また生産された質の良いワカメを全国的に広く普及販売してきたことも、有名になっている要因だと思います。

震災後に、宮城県漁協十三浜支所では、いち早くワカメ養殖復活をめざし、漁師の皆さんと一丸となって推進されてきました。十三浜支所運営委員長の佐藤清吾さんのお話では、ワカメ養殖生産は震災前の水準にほぼ戻ったということです。

今年も11月から12月上旬頃まで、来年3月からの収穫をめざし、ワカメやコンブの種付け作業が各浜で行われています。これは、6月から7月にかけて、陸上のタンク内でワカメのメカブから遊走子(ゆうそうし)※1 を放出させて天然繊維や化繊ロープに付着させ、その後1cm程度に発芽したワカメが付着した種糸を1cmから5cmに切り、それを一定間隔で養殖用親縄(長さ130m)に挟み込み、沖の養殖施設に垂下する一連の作業です。この小さなワカメが、来年の3月からの収穫時には1m以上2m近くまで成長し、収穫されます。

ワカメ種糸の挟み込み作業

ワカメ種糸の挟み込み作業

コンブの種付け作業も、ワカメとほぼ同様な方法により陸上タンク内で付着させ、発芽した種糸を1cm程度に切り、親縄に挟み込みます。ここ十三浜では、異なった成長条件や限られた養殖漁場を有効に使う方法として、ワカメ養殖親縄の下にコンブ養殖親縄を垂下する複合養殖の方法がとられています。ワカメ収穫は3月頃から4月頃までであり、コンブ収穫は5月頃となり連続した生産が可能となっています。

ワカメ種糸が挟み込まれた養殖親縄

ワカメ種糸が挟み込まれた養殖親縄(白いロープ上に見える黒っぽいものが小さなワカメ)

十三浜では、一連のワカメやコンブの種付け作業が終わると、引き続き来年以降の収穫に向けて、ホタテ半成貝※2  の耳釣り※3 や、かご入れ等の養殖作業がはじまります。
 (石巻北上事務所 岩尾恒雄)

 

※1 遊走子・・・シダ植物・コケ植物および藻類、菌類(キノコ・カビ・酵母など)などが、形成する生殖細胞が胞子であり、鞭毛(べんもう)を持って運動する胞子を、遊走子と呼ぶ。遊走子は、岩礁等に付着し、いくつかの形態や生活史を経て、ワカメに成長していく。

※2 半成貝(半生貝)・・・天然採苗し、一年くらい養殖漁場で育てた殻長8cm前後の大型のホタテ稚貝。十三浜では、主に北海道産のものを使用する。

※3 耳釣り・・・ホタテの垂下養殖方法の一形態。ホタテ稚貝の耳(貝殻の蝶番の近く)に電動ドリルで小さな穴をあけ、その穴にロープに固定したテグス若しくはプラスティック製ピンを通し、養殖漁場で商品サイズまで養殖する方法。

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夏祭りのお知らせ 8月24日 豊島区民ひろば高南 「高南夏まつり」 https://www.parcic.org/news/4512/ Wed, 21 Aug 2013 07:15:21 +0000 https://www.parcic.org/?p=4512 「高南夏まつり」 8月24日(土)開催

8月24日(土)午後4時~、豊島区立高南小学校の校庭にて夏祭りが開催されます。

このお祭りに、パルシックの活動地、宮城県石巻市北上町の十三浜物産部のみなさんも露店を出し、
新鮮でおいしいホタテ焼きなど、十三浜産の海産物や加工品を販売いたします!

場所は、都電荒川線早稲田方面の学習院下下車すぐです。
もしお時間があれば、みなさまぜひお越しください。

十三浜のおいしい海産物を、この機会にぜひ味わってみてください。

豊島区民ひろば高南 「高南夏まつり」

プログラム
第一部 高南地域音楽祭
第二部 夏まつりと盆おどり
食べ物・飲み物・その他出店

日時 平成25年8月24日(土曜日)
時間 午後4時から7時30分

会場 高南小学校 体育館・校庭
対象 どなたでも参加できます。
主催 スマートひろば高南

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毎年の楽しみ 十三浜の獅子舞 https://www.parcic.org/report/ishinomaki/tohoku_nature_culture/1101/ Thu, 15 Mar 2012 20:00:55 +0000 http://test.parcic.org/?p=1101 石巻市北上町では2月になると“春祈祷”という新年の家内安全と悪疫退散、火伏を目的とした獅子舞の行事が行われます。集落により日付ややり方に違いはあ りますが、十三浜小室集落ではこの古くから伝わる行事をほぼ変わらず受け継がれてきました。そのため、他の集落から呼ばれて踊ったり教えたりすることも あったといいます。獅子頭も大きな耳、大きな頭が特徴的で、集落の方によると「ここの獅子はイケメンなんだよ」とのこと。小室にとって獅子舞は集落の誇り であり、春祈祷は毎年盛大に行われ続け、この日を楽しみに離散した家族も帰省するので、毎年春祈祷の日は人口が集落住民の2~3倍になったそうです。


小室の獅子の元の姿。

被災後、発見された獅子。現在高台にある集落の神社に保管されている。

十三浜小室集落は、東日本大震災の影響で津波により被災、住民は離散して暮らしています。現在、集落に近い高台に集団移転を予定していますが、移転まで集会場もなくこうした伝統的な行事も行うことができず、住民や親せき、家族が集う機会が失われています。

津波の翌日、集落の方が小室漁港に打ち上げられた獅子頭を見つけました。獅子舞の道具は、獅子舞(獅子頭・幕)やひょっとこのお面、衣装、太鼓、笛があり ますが、それらを保管していた集会所は海のすぐ側にあり、この大津波により全壊していました。がれきでいっぱいの漁港に苦労しながら降り、流れ着いた獅子 頭を確認したところ、それは紛れもない小室の獅子でした。見つけた方は、この大津波の中で奇跡的に帰ってきた2つの獅子頭を拾い上げ「これは必ず獅子舞を 復活させろということなんだろう思った」と話します。住民の皆さんが毎年楽しみにしていたという“春祈祷”。小室集落の契約会は「こういうときだからこ そ、住民の皆さんのために春祈祷を再開したい。他の地域に仮住まい・移転した住民が“地元に帰る”きっかけにもなれば、懐かしい顔も集まって賑やかになる だろう」と話してくれました。パルシックは、石巻市教育委員会の方に協力を仰ぎ、小室集落が獅子頭を取戻し春祈祷の行事が行えることを目指して応援してい くことを決めました。

小室集落のみならず、十三浜各集落各地で獅子舞の道具が流出してしまいました。また、獅子舞を皮切りに、地域の方から話を聞き、この地域が民俗芸能で集落 のコミュニティを繋ぎ、集落を賑やかにしていたことも知りました。獅子舞のみならず、十三浜の民俗芸能の復興に向け、年末より文化(コミュニティ)支援を スタートさせています。


小室の獅子の元の姿。

被災後、発見された獅子。現在高台にある集落の神社に保管されている。

不思議と、動かされると急に表情が変わります。

獅子舞のことを教えてくださるとき、みなさんとてもイキイキと話してくださります。

(パルシック 日方里砂)

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石巻2012年初日の出 https://www.parcic.org/report/ishinomaki/ishinomaki_zaitaku/62/ Tue, 03 Jan 2012 03:07:00 +0000 http://test.parcic.org/%e6%9c%aa%e5%88%86%e9%a1%9e/62/

2012年は、日和山から見る初日の出と、ボランティアたちが作ったおせち料理から始まりました。

地域のみなさんとボランティアと一緒に書き初めに挑戦。「40年ぶりっちゃ」の声をあげつつも見事な腕前を披露してくださいました。

大街道地区のみなさま、今年もどうぞよろしくお願いします。

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大街道のホワイトクリスマス https://www.parcic.org/report/ishinomaki/ishinomaki_zaitaku/63/ Sat, 31 Dec 2011 11:38:00 +0000 http://test.parcic.org/%e6%9c%aa%e5%88%86%e9%a1%9e/63/

12/24クリスマスイブ。大街道南の街の駅おちゃっこのすぐ近く、東京パプテスト教会の前で、東京からやってきたキャロリング隊によるコンサートが行われました。

雪がちらつく中、おちゃっこのスタッフとボランティアもご近所のよしみで、かぶり物をして気合を入れて参加しました。

Amazing Grace, O’ Holy night, God Bress You など10曲ほどの合唱をへて、締めくくりは、きよしこの夜を唄いながらのキャンドルサービス。寒い中、神聖なひと時でした。

コンサートの後は、教会の隣の「仲の郷 いこい処」で、クリスマスディナーをたっぷりとごちそうになりました。ありがとうございました。

メ リ ー ク リ ス マ ス
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