スタディーツアー – 特定非営利活動法人パルシック(PARCIC) https://www.parcic.org 東ティモール、スリランカ、マレーシア、パレスチナ、トルコ・レバノン(シリア難民支援)でフェアトレードを含めた「民際協力」活動を展開するNGO。プロジェクト紹介、フェアトレード商品販売など。 Wed, 15 Nov 2023 07:57:30 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.1 【参加者募集】スリランカ ルフナ紅茶の産地を訪ねる旅 https://www.parcic.org/news/tour/tour_srilanka/23447/ Thu, 09 Nov 2023 06:25:14 +0000 https://www.parcic.org/?p=23447

インド洋に浮かぶ光り輝く島、スリランカ。南部のデニヤヤには様々な熱帯植物が生え、色鮮やかな鳥たちが暮らします。その豊かな自然の中で有機紅茶栽培に取り組んでいる人びとを訪ねます。気候変動に加えて2022年春以降の経済危機はデニヤヤの紅茶生産にも大きな影響を与えています。暮らしや環境を守るために、持続可能な農業を続ける農家さんへ会いに行きませんか? 人びとの暮らしに触れながらフェアトレードの美味しい紅茶できるまでをたっぷり学びます。

開催概要

●訪問地:スリランカ南部マータラ県デニヤヤ、首都コロンボ
●開催時期:2024年2月18日(日)〜24日(土) 5泊7日
●旅行代金:238,000円
往復航空運賃〈成田ーコロンボ〉、燃油サーチャージ・航空保険料、宿泊費、食費、全行程移動費、入国税含む)
※ 燃油サーチャージは2023年10月時点のもので、今後上がる可能性があります。その場合、差額分を頂戴します。

●定員:10名 (最少催行人数5名。定員になり次第、締め切ります)

現地プログラム企画:特定非営利活動法人 パルシック
旅行企画:株式会社 風の旅行社
受託販売:ピースインツアー

※旅行条件を必ずお読みください。ダウンロード(PDF: 5.2MB)

ツアーのポイント

  • 美味しい紅茶ができるまでを学ぶ
  • 紅茶農家のお宅にホームステイ
  • 持続可能な有機農業を体感
  • フェアトレードの取組みを知る

旅行日程

(現地の都合などによって変更になる場合があります)

日付(曜日) 時間 プログラム 宿泊地
2月18日(日) 11:20 成田空港発(スリランカ航空) コロンボ(ホテル)
17:30 コロンボ着
2月19日(月) 午前 デニヤヤへ移動 デニヤヤ(ホームステイ)
午後 茶畑散策
2月20日(火) 午前 茶摘み体験/コンポストセンター見学
午後 紅茶農家と懇談/料理教室
2月21日(水) 午前 ニルミニ有機紅茶加工工場見学 モロワカ(バンガロー)
午後 有機小規模エステイト見学
2月22日(木) 午前 コロンボへ移動 コロンボ(ホテル)
午後 コロンボ市内散策(買い物、寺院見学など)
2月23日(金) 午前 紅茶加工会社訪問 機中泊
午後 コロンボ市内散策(アフタヌーンティーなど)
20:35 コロンボ発
2月24日(土) 8:10 成田着  

このツアーの事前説明会を開催します!

このツアーに参加してみたい、関心がある方を対象に、ツアー担当から直接お話がきける説明会を開催します! 詳しいツアー内容や、パルシックの紅茶と生産者の取組みについてなどをご説明します。気になる点、不明点などをぜひお気軽にご質問ください。

●日時:11月29日(水)19:30-20:30
●場所:オンライン(Zoom)
●参加費:無料(*要申し込み)
●対象者:今年のツアー参加をご検討されている方、具体的には検討していなけれども関心のある方、どなたでも歓迎です。
●定員:10名

事前説明会のお申込み

お問合せフォームより、件名に「ツアー説明会参加希望」と記載の上、お申し込みください。
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特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)
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コーヒーのきた道 ~「美味しいコーヒーに出会う旅」開催報告~ https://www.parcic.org/news/tour/tour_timor/23153/ Tue, 12 Sep 2023 08:10:58 +0000 https://www.parcic.org/?p=23153 今年の「東ティモールのコーヒー生産者を訪ねる旅」は、実に4年ぶりに、コーヒーの収穫時期の開催となりました。「ずっと待っていた!」というお声もいただき、ツアーは募集開始から早々に満席となり、参加者は総勢12名、81歳から19歳までと幅広い年齢の顔ぶれとなりました。

はじまりは、お墓参り

東ティモールに着いて、最初に訪れたのは「サンタクルス事件」の現場、サンタクルス墓地です。お墓の間を縫うように、ときにはお墓の上を歩いてたどり着いたのは、事件のきっかけとなったセバスティアォン・ゴメスのお墓でした。墓標には、「1973年生まれ、1991年没」の文字が。自分たちとそんなに生まれた年の変わらない多くの若者たちが、この場所で、あるいは運ばれた病院で殺され、捨てられた…。墓標にきざまれた物言わぬその数字は、よりリアルに、この凄惨な出来事が遠い昔のことではない、同時代にあったことなのだ、と伝えてくるようでした。

ロウソクを手向ける参加者たち

翌日訪れた民族抵抗博物館のガイドさんは、サンタクルス事件の生存者でした

いよいよコーヒー集落へ、できたての道が待っているはずが・・・

このツアーのハイライトは、なんといってもコーヒー生産者の集落での民泊とコーヒーの収穫体験です。集落に向かう前に、まず山間部の中心地マウベシに滞在します。いかにも南国らしい気候のディリから、ぐねぐね道(車酔い注意!)を登っていくとみるみると気温が下がります。ツアーの前週に出張に行った同僚から「夜はダウンとヒートテック必須ですよ」と言われたときは、「盛ってるな」と内心半信半疑だったのですが、本当に夜は寒かったです。

ゲストハウスから見下ろすマウベシのメインストリート

集落で食べる食料をディリとマウベシの市場で調達。これはバナナの花

翌朝、山の朝の清涼な空気を満喫しながら、マウベシを散歩し、市場で食料を調達し、いざ集落へ!今回お世話になるのは「クロロ」という集落です。クロロは、地図上で見ると、そんなにマウベシから遠くは見えないのですが、道が険しく、車が入るのが困難なため、これまでのツアーでは重い荷物を背負って徒歩で訪れていました。昨年、日本のNPOと協働して村の人たちが道を舗装し、車でのアクセスが改善したため、今回の訪問先となりました。

道路整備の様子については、ぜひこちらの記事をご覧ください!

「馬もまっすぐに登れないほどの急坂(記事参照)」がいったいどんな道になったのか、「道」も楽しみに車に乗り込んだのでした。しかし、その「道」までの道が大変だったのです。パジェロやランクルといった日本が誇る高性能SUV車でさえ、ぬかるんだ急坂をなかなか登れず、何度もスタックする羽目に。(一番の難所だった急坂を昨年舗装したとのこと)

心配した集落の人たちが迎えにきて、車を押したり、石を積んだりしているなか、車を降りて見た風景は、絶景そのものでした。眼下には、陽の光を受けてきらきらと輝く川。谷を囲む山々の斜面には家々がへばりつくように点在し、山を抜ける風にモクマオウの森がサワサワと心地よい音をたてて揺れています。車が大変なことになっているのに、すっかりその風景に心を奪われてしまいました。

揺れるモクマオウの木々。モクマオウはシェードツリーで、この下にはコーヒーの木があります

舗装された道は、本当に最後の最後。集落の入口にありました

火に集まる動物と人間

集落では2泊滞在しました。電気も水もガスもない、そして寝袋持参という事前の情報に 「なかなかすごいところなんだろうな」と予想はしていたものの、実際には想像していたよりも、(いい意味で)ずっと原始的でした。

コンクリートにトタン屋根の家は、床は土間であまり家具らしい家具もありません。ソーラー蓄電池を持っている家は明かりがついていますが、私がお世話になった家にはなく、懐中電灯をつけてくれました。台所は茅葺き屋根の建物にあります。薪を集めて、集落の入口近くにある水場で水を汲んできて、三石かまどで料理をします。近代的なインフラという意味でいえば、ほぼ何も整っていない環境です。

でも、集落を歩いていると、いたるところに動物がいます。鶏、犬(番犬でもあり食料にもなる)、豚、馬。そして、バナナやイモといった食料となる作物もいっぱい見かけます。気温の下がる山の朝夕、料理をしながらみんなで火を囲んでいると、犬が「丸焼きになっちゃう!」とこちらが心配になるぐらい火の近くに寄ってきました。たしかに何もないところなのかもしれない。それでも、こんな風に火を囲んでいるとすべてに満ち足りている、そんな不思議な気分になりました。

三石かまどで料理するお母さんたち。みんながいちばん覚えた言葉「マリリン(寒い)?」と聞いては、火のそばに座らせくれる

子どもたちへのお土産でいちばん人気だったのが「長縄飛び」。最初は恐る恐るだったが、2日経つとようやく飛べるように

コーヒー収穫体験、ぜんぶいり

このツアーの最大の目玉であるコーヒー収穫体験については、長くなるのでこのレポートでは割愛させていただきます(笑)。ただ一つ、収穫から加工、最後はカッピングまですべて見れます!とだけお伝えしたいと思います。

コーヒー収穫体験については、ぜひ、こちらのオンラインツアーをご覧ください。(YouTube動画)

過程を一つ一つ見て思ったのは、「私たちの手に届くのは、本当に一握り」ということです。 何度も何度も人の手、あるいは機械によって、豆は選別されていきます。高い品質を守る、という消費者との約束が、こんなにも律儀に誠実に守られているのだなと実感しました。

コーヒーの収穫を終えて、みんなで記念撮影

ちゃんと熟した実を選んでいったら、たったこれだけに

旅を終えてから、一か月。今でも脳裏に浮かぶのは、集落へと続く、ぬかるんだあの一本の道です。成田空港に着き、入国審査のゲートまで歩いているとき、隣を歩いていた参加者の一人が誰に聞かせるでもなく「ああ、クロロにずっといたかったな」とポツリと言いました。

今はまだ、簡単に行ける場所とはいいがたいかもしれません。でもいつか、あの道を通って彼がまたクロロを訪れる、そんな未来があるといいなと思いました。

(東京事務所 今村仙子)

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美味しいコーヒーに出会う旅~フェアトレードコーヒーの産地を訪ねる in 東ティモール~ https://www.parcic.org/news/tour/tour_timor/22545/ Tue, 02 May 2023 05:14:29 +0000 https://www.parcic.org/?p=22545

21世紀最初の独立国、東ティモールは有機コーヒーの産地です。さんさんと降り注ぐ太陽や山の湧き水を使い、農家一人ひとりの手作業によって、パルシックのフェアトレードコーヒーは作られています。今回の旅では、4年ぶりにコーヒー収穫期の農家を訪ね、暮らしを共にし、コーヒーの手摘みから最終加工までを体験し、学びます。またコロナ禍で首都にオープンしたコーヒーショップを訪ね、東ティモール人バリスタと共にコーヒーのカッピングにも挑戦します。東ティモールの美味しいコーヒーと温かい人びとに出会う旅に出てみませんか。

こちらのツアーは定員に達しましたので、お申込を締め切りました。

開催概要

訪問地:東ティモール(ディリ、マウベシ)
開催時期:
成田ーバリ 直行便プラン:2023年8月3日(木)~ 8月10日(木)8日間(成田空港発着)
[プランA] 2023年8月2日(水)~ 8月10日(木)9日間(羽田空港発着)
[プランB] 2023年8月3日(木)~ 8月10日(木)8日間(成田空港発着)
※基本的に直行便をご案内しますが、満席の場合、プランAまたはBをご案内することがございます。

申込締切:2023年7月9日(日) ※定員になりましたので締め切りました。
旅行代金:273,000円
(往復航空運賃「経由便 成田⇔ディリ」、宿泊費、食費、移動費、入国税・航空税等を含みます)
※ 旅行代金とは別に燃油サーチャージ・航空保険料(計42,200円~)がかかります。
※ 燃油サーチャージは2023年5月時点のもので今後あがる可能性があります。その場合、差額分も頂戴します。
最低催行人数:5名(航空券の手配状況により締切日より前に、締切りとなる場合があります)

現地プログラム企画:特定非営利活動法人 パルシック
旅行企画:株式会社 風の旅行社
受託販売:ピースインツアー

※旅行条件を必ずお読みください。ダウンロード(PDF:482KB)

訪問するコーヒー組合
マウベシ・コーヒー生産者組合コカマウ(COCAMAU)
・生産地:アイナロ県マウベシ郡
・標高:1,200~1,700m
・組合員数:742世帯
・品種:アラビカ種(ティモール・ハイブリッド、ティピカ)

旅の見どころ

・東ティモールを知る:博物館でたどる国の歴史、町散策で体感する文化。
・有機コーヒーを知る:農家と一緒に収穫や加工体験。カフェ巡りとコーヒーのカッピング体験。
・フェアトレードを知る:民泊を通じて農家の暮らしや思いに触れる。

ツアー日程(予定)

PMディリ着後、市内散策

日付(曜日) 時間 プログラム 宿泊地

プランA:8月2日(水)

23:55 羽田 → デンパサール(経由便) 機内泊

プランA:8月3日(木)

12:05 デンパサール着 デンパサール泊

プランB:8月3日(木)

14:00 成田 → デンパサール(経由便)

プランB:8月3日(木)

23:59 デンパサール着 デンパサール泊
8月4日(金) AM デンパサール → ディリ

ディリ市内

PM ディリ着後、市内散策
8月5日(土) AM 博物館やカフェ訪問 マウベシ
PM マウベシへ移動後、市場散策
8月6日(日) AM 集落へ移動 集落に民泊
PM 農民と交流、自由行動
8月7日(月)   コーヒー収穫・加工体験、
農民と交流

集落に民泊

8月8日(火) AM マウベシへ移動

ディリ市内

PM ディリへ移動後、二次加工場訪問
自由行動(お土産購入など)
8月9日(水)  AM カッピング体験
13:00頃 ディリ → デンパサール
14:15 デンパサール着後、自由行動
プランA:8月9日(水) 19:20 デンパサール → 成田(経由便) 機内泊
プランA:8月10日(木) 07:40 成田着、解散
プランB:8月10日(木) 0:20 デンパサール → 成田(経由便) 機内泊
13:00 成田着、解散

マウベシ・コーヒー生産者組合コカマウ(COCAMAU)のコーヒーのご紹介

オンラインショップParMarcheで、フェアトレードで輸入して日本で販売している「カフェ・ティモール」をご紹介しています。パルシックは、東ティモールから届く生豆のほか、焙煎豆と、抽出したコーヒーを使ったコーヒーゼリーを販売しています。

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東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅2022 参加者たちの感想文 https://www.parcic.org/news/tour/tour_timor/22265/ Thu, 23 Mar 2023 03:24:10 +0000 https://www.parcic.org/?p=22265

東ティモールコーヒーツアーを終えて

神戸市外国語大学 兼田幹さん

 はじめに、私がここ数年間ずっと考え続けていた、農園の訪問、そして、農家の方たちとの交流についてです。私がコーヒーを飲む上で一番大事にしていることは、日本でただ味を判断して楽しむのではなく、サプライチェーンのいちばん川上に位置している農家の人への感謝をすることです。そのため、今まで農園について自分で勉強してきたとはいえ、今回、実際にコーヒーが、どのような場所で、どのように、どんな人によって生産されているのかを知ることができた貴重な機会となりました。そして現地では、テトゥン語が話せない私にとって、「言語」が一番の障壁でしたが、通訳をしていただいたことによって解消され、言語に関するストレスを感じることなく、気持ちよく過ごすことができました。通訳だけでなく、しっかりと質問の時間を設定してくださり、私たちの疑問がなくなるまで答えていただけました。また、他の国での実践との違いなども議論することができ、本当にさまざまな情報を吸収することができたため、私にとって一番満足度が高かった部分だと思います。(卒論で今回の情報をそのまま使えないことが残念ですが……。)集落へ訪問した際も言語はまったく通じなかったため、日本の遊びなどを通した非言語コミュニケーションで仲良くなることができ、一晩と少ししか過ごしていないのに、お別れの際には泣きそうになるほど絆は深まっていて、特別な体験をしたなと思います。今回の訪問を通じて、日本で東ティモールのコーヒーを飲める場所を探すとともに、日本で流通しているコーヒー商品に表示される、生産地の自治体や集落、地域などの情報により注意を向けて、感謝の気持ちをもってコーヒーを楽しみたいと思いました。

レボテロ集落で友だちができました

 続いて、今回のツアー全体についてです。日本で暮らしてきた中で発展途上国へ行くことは本当に貴重な体験で、目新しいことばかりでした。慣習や設備において、日本では当たり前におこなわれていることが原始的な方法でおこなわれていることや、そもそも概念すらなかったことを実際に目にすることができ、机の上で勉強するよりも実感が湧きました。私たちに合わせたプランを組み立てていただき、限られた時間のなかで本当に東ティモールという国を効率良く知ることができたと思います。そして、一緒に行動をともにしてくださった参加者の皆様のおかげで、この旅が盛り上がり、おもしろいものになったのだと思います。(私のしょうもないボケにも付き合っていただいてありがとうございます……。)

 帰国してからずっと、今回の旅ではお値段相当以上の経験だったと感じるほど、充実した1週間を過ごすことができました。皆さん本当にありがとうございました。それでは「#今日のミギー」で終わりましょう。

紅葉とミキ@神戸外大 #今日のミギー

「コーヒー」と「幸せ」

株式会社ただいま はじめた人 和田昂憲さん

 僕は現在、茨城県日立市でコーヒーロースターとカフェスタンドを経営しています。 コーヒーは、中学2年生のころから大好きで、よく学校をサボっては純喫茶に入り浸っていたことを懐かしく思います。コーヒーって、とても魅力的な飲み物です。世界の生産者の方々が、天塩にかけて育てたコーヒー豆を焙煎させていただき、消費側では、お客さまを豊かにする時間を演出してくれます。そんなコーヒーを扱う職業として、インターネットや書籍に掲載されている産地の情報だけを頼りにするのではなく、実際に栽培地に足を運ぶようにしています。生産者の方々と関係を築き、産地の状況や言葉にならない雰囲気を感じ取り、日本のお客さまにお届けしたいがためです。

 今回は、国際協力NGOパルシックさんとご縁をいただき、10月末から約1週間、東ティモール民主共和国のコーヒー産地に滞在してきました。現地では、海外のカッパー(評価員)と一緒に東ティモールトップ10のコーヒーを決める審査員を拝命しました。一部とはいえ、自分の意見が、農家さんの生活の一部に寄与することを実感する、責任ある経験をさせていただきました。また、集落にも宿泊し、農家さんや加工業者のリアルな悩みや考えに触れることで、これからの自社のコーヒーに対する考え方をイメージするきっかけをいただくことができました。

エルダウトゥバ集落のジョアオさんと淳子さんとコーヒー談義

 少しコーヒーから話題が外れるのですが、この旅をきっかけに、「幸せとは」なんて、大きなテーマについても考える時間をいただけました。パルシックさんによると、東ティモールでは、およそ4万5000世帯の農家がコーヒー生産を主な収入源にしているといわれます。一家族あたりの構成人員は平均6名、すなわちおよそ27万人が直接コーヒー生産で食べていることになりますね。一家族当たりの所得は年間127ドルから200ドルで、そのうち90%がコーヒーからの所得といわれる。つまり、とくに高地での自給農業を補足する現金収入を得るほとんど唯一の道としてコーヒー生産があると考えられます。

 東ティモール全体の一人当たりGDPは2,741ドル(Source:worldbank.org2021)ですので、農村部の人が都市部で生活することは、経済的に困難なことが容易に想像されます。例えば、教育。15歳までの義務教育が無料で提供されているとはいえ、学校生活にかかる備品の費用により通えない子どもが一定数いる。大学進学ともなると、国立大学で半期約30ドルの学費であり、これが私立になると半期で100ドル以上となる。

 もちろん、経済力や教育進学が、その土地で暮らす人々の幸福に直接繋がるとは言えません。ですが、経済的な理由によって、不本意に将来の選択肢を狭められてしまうことは、やはり悪い格差なのだなと。(もう少し、産地の方と幸福感について対話をしたかったですね。)この国は、長い植民地支配をうけた結果、あらゆるものを輸入に頼らざるをえません。この国にとって、コーヒーは貴重な換金輸出農作物です。世界中で愛されるコーヒーが育つから、海外の人が訪れる大きな理由になる。世界のコーヒー市場向けに品質を高めつつ、収穫量をあげることができれば、その分所得は増えていく。収入があがることで、生きる選択肢が増えることは幸福に繋がると思います。しかしながら、はたしてそれが本当に農家さんの幸せに繋がるかと言われれば、はっきりとはわかりません。

 弊社の取り組みは、まるで砂漠に水を一滴垂らすレベルかもしれませんが、コーヒーのサプライチェーンのなかで仕事をさせていただいている者として、貢献の仕方を考え続けていきたいと思います。

ツアー感想文

細野修平さん

 知人からの強い勧め、というより要請に近い状態でしたが(笑)、東ティモールは未踏の地でもありましたので、楽しみに参加しました。有意義だったのは、東ティモールの各産地のコーヒーを、コンテストという形式で一度にテイスティングできたことです。これは、諸所のコーヒー生産国に渡航したときでもなかなか実現できないことで、同一国のコーヒーを同一条件で比較でき、効率良く、東ティモールのコーヒーの風味を大まかに把握することができました。コーヒーの生産現場では、主要栽培品種、農地、農法などの確認もできました(産地を全てまわったわけではないので、限定的ではありますが)。日程や、行程などに無理はなく、食事も美味しくいただきました。古くからコーヒーを生産している同国ですが、コーヒーの栽培と精製、精選、輸出に関してはこれから本格的にはじまる、といった印象で、良いところ、問題になりそうなところなど気づきが多かった印象です。再び彼の地を訪れたとき、どんな進化をしているのか楽しみな生産国です。

とても古いコーヒーの木を囲んでの記念撮影、マウンレテ集落にて

フェアトレードを考えた旅

コーヒーノキ 小林史依さん

 6年前にパルシックから東ティモールの豆を購入し、父が趣味で焙煎をはじめた。父から習い今は私が焙煎しているが、正直コーヒーにはあまり興味がなかった。興味があるパンやお菓子作りの知識はすぐ覚えられるのに、コーヒーに関しては全く頭に入らない。

 母の強い勧めで渋々ツアーに申し込んだ。コーヒーよりも農家の暮らしの方に興味があった。最初は乗り気ではなかったが、とても実りのある旅になった。次に行く機会があれば赤いコーヒーチェリーがなっているところや、映画『カンタ!ティモール』の広田監督から紹介されたエルダさんのタイス工房の見学もしてみたい。

 マウンレテ集落でコーヒー農家の方に「コーヒー生産をするなかで挑戦してみたいこと」「質の良いコーヒーを作るために大切にしていること」を聞いた。彼らは「より良い品質のコーヒーを作りたいので、新しい機械、道や上水道の整備の支援をしてほしい」と何度も訴えていた。機械を購入するお金がないため、廃材、底が抜けた鍋、歯車を購入して機械を自作していること、自分たちで道の舗装もしていることを知った。

 コーヒー生産に必要な最低限の設備は整っているだろうと思っていたので驚いた。新しいことに挑戦する余裕がない生活の貧しさを想像できていなかった。

 地球温暖化による気候変動で貧しい人はより貧しくなる。マウンレテ集落のコーヒー農家のエドワルドさんは「気候変動によるコーヒー生産の影響は感じている。今年の6月にはコーヒーの実が熟し収穫できるようになっていたが、7月まで雨が続いたため収穫や加工ができなくて困った。雨季に雨が充分に降れば、次の乾季には1本の木から3回収穫ができる。しかし雨量が足りなければ次の乾季では1回しか収穫できない。サビ病は一度も経験していない。サビ病より雨によるコーヒーの生育状況が心配」と言った。

 先日ペシャワール会会長の村上優さんのオンライン講演会『アフガンに命の水を』を聞いた。中村哲さんは「アフガニスタンでは金がなくても生きていけるが、雪がないと生きていけない」。アフガニスタンでは2000年から積雪量が減り、干ばつと洪水が断続的に続いている。村上さんは「地球温暖化は貧しい人から、もっとも早く、強く打撃を与える」。気候変動で発展途上国の人々、特に農家はより厳しい状況に追い込まれる。

 東ティモールのコーヒー農家は「かわいそう」ではないが、貧しいのは事実だ。レボテロ集落では、電気は整備されておらず夜は真っ暗、水道もない。コーヒー生産に必要な水の状況は良くないということを知った。コーヒー生産者はギリギリ生活をしていることを知り、これが「フェア」トレードの現状なのかと驚いた。

 今回の旅で「フェアトレード」の難しさを知った。前のように何の疑問も持たず「フェアトレードの豆を売っています!」と言えない自分を感じている。そもそも格差のある先進国と発展途上国でフェアトレードは可能なのか。

 フェアトレードへの疑問はあるが、パルシックが東ティモールのコーヒー農家を支えていることは間違いないので、今後もコーヒー豆を買い続ける。自分の生活も豊かにしたいし、生産者の生活も豊かになってほしい。どうすれば格差は縮まるのか、自分にとっての「フェアトレード」とは何か、これからも考え続けていきたい。

 最後に東ティモールの情報は調べても出てこないことが多い。パルシックには引き続き、コーヒー生産や農家の様子だけでなく、東ティモールの文化、政治なども発信してほしい。

けん玉に興味津々!

東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅2022  感想文集 目次

  1. レボテロのミギー / パルシック東ティモール事務所 伊藤淳子
  2. 東ティモールでの「出会い」と「手合い」 / パルシック東京事務所 フェアトレード担当 根本知世
  3. 生産者と消費者を繋ぐ旅 / 東ティモール専門コーヒーショップ LUSH-COFFEE 吉⽥光佑さん
  4. ツアー感想文 / 渡辺優香さん
  5. ツアー感想文 / 浅羽 美緒子さん
  6. 東ティモールコーヒーツアーを終えて / 神戸市外国語大学 兼田幹さん
  7. 「コーヒー」と「幸せ」 / 株式会社ただいま はじめた人 和田昂憲さん
  8. ツアー感想文 / 細野修平さん
  9. 「フェアトレードを考えた旅」 / コーヒーノキ 小林史依さん
  10. 東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅2022 開催報告 / パルシック東ティモール事務所 コーヒー事業担当 工藤竜彦

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東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅2022 参加者たちの感想文 https://www.parcic.org/news/tour/tour_timor/22261/ Thu, 23 Mar 2023 03:24:08 +0000 https://www.parcic.org/?p=22261

生産者と消費者を繋ぐ旅

東ティモール専門コーヒーショップ LUSH-COFFEE 吉⽥ 光佑さん

 国際資格者としての表舞台ということもあり、とても有意義なツアーであったと感じています。また、今回で東ティモールへ訪れるのは3 回⽬となりますが、新たに得ることのできた視点もございますので、こちらもあわせて『ツアーについて』『個⼈の感想』の2点で感想を述べたいと思います。はじめにツアーに対する感想ですが、こちらは『満⾜』の⼀点につきます。到着後は東ティモールの⾷事、散策、博物館訪問、場所を移してマウベシでは、集落の⽅々との密接なコミュニケーションを取るというコンテンツは、東ティモールや彼らの作るコーヒーに対して⾮常に感情移⼊することのできるものであったと感じたからです。消費国にいる⼈々に対してこの『⽣産者や⽣産国の背景を伝える』ということはコーヒーに対する価値観を向上させるために重要であると考えているため、⾮常に有意義に感じました。道中インドネシアVISAの問題やコロナ禍での特別なアクションの要求など、さまざまな障害はございましたが、これらを抜きにして、本ツアーの充実度はすばらしいものであったと思います。

国際審査員の皆さんとスタッフさんとカッピングを終えて

 次に私⾃⾝が感じたことを述べたいと思います。今回はQ グレーダーとして参加した⾯もあり、CQI が持つ考えを基にして、東ティモールの光景や彼らのコーヒーを⽬に、⼝にしていました。カッピングを通して感じたのは東ティモールコーヒーの可能性や魅⼒の多様性が広がっている点です。⽇本にいるだけでは流れてくることのない個性豊かなコーヒーが存在していました。これらのコーヒーを⽇本に持ち帰ることができれば、より、消費者の東ティモールに対する認知度は向上すると確信しています。⼀⽅、より、ミクロ的な視点を持って農家の⽅々と関わっていく必要があるとも感じました。スペシャルティ業界が集落や農園に焦点を当てているとは⾔え、まだまだ⼀⼈⼀⼈の努⼒や貢献といった点については、焦点や評価、マージンが⾏き届いていないと考えさせられたからです。この点は⻑年、東ティモールで彼らとともに暮らし、共同でコーヒーを⽣み出してきた伊藤さんだからこそ、お持ちの観点だと思いますが、私⾃⾝も持たなくてはならない視点だと感じました。私のコーヒー観に⾮常に影響を与える、良い機会であったと思います。

ツアー感想文

渡辺優香さん

 私は、将来は喫茶店を開いてより充実した毎日を過ごすことを目標に、コーヒー店を巡るなかでこの度、ご縁があってパルシックさんのツアーをご紹介いただき参加いたしました。お世話になっているコーヒー店は東ティモールコーヒー専門のお店でいろいろなお話を伺うなかで私は東ティモールに興味を持ちました。また、コーヒーについて勉強中だったこともあり、農園さんに一度は足を運んでみたいとも思っておりました。そのようなタイミングでとても良いいツアーに参加できた事に感謝いたします。

 ツアー参加前、いろいろな背景から東ティモールに行くことに両親からも心配の声がありました。海外経験のあまりない私自身も不安がありました。しかし、実際にツアーに参加して一番感じたのは、東ティモールの街や農園や集落の方のあたたかさでした。確かに、貧困や歴史的背景がまだ色濃く残っているもの事実です。ただ、実際に現地の方々と接して、おもてなしの心や人と人との繋がりの大切さ、仕事に対する勤勉さ。改めて自分自身を振り返りました。コーヒーを学びに行ったけれど、いろいろと考えさせられる旅となりました。  コーヒーフェスティバルでは、国のコーヒー生産を盛り上げようとたくさんの方が参加をしており、国民のコーヒー産業に対する期待値の高さを感じました。農園までは険しい山道を何時間も車で走ってむかいました。工場や倉庫の見学もさせていただいて、普段当たり前のように手に取るコーヒー豆がさまざまな人、物を通して時間をかけて消費者の元へ渡っている。頭ではわかっていても、現地に行ったことで私自身の見え方、考え方に変化が生まれました。このツアーに参加させていただいたこと、私が東ティモールに行って実際に感じたことを、これから一人でも多くの人に伝えたいと思います。それがツアーに参加させていただいたこと事への恩返しになると信じています。

 これからもご縁があればどこかで旅の話ができたらいいなと思っております。とても素敵な旅をありがとうございました。

レボテロ集落の最後の日に集落の人たちからタイスのプレゼント

ツアー感想文

浅羽美緒子さん

 東ティモールがどこなのかも知りませんでした。途上国、内戦、治安、環境はどうなのか、コーヒーについても詳しくないけど、行ってみたい。パルシックが運営する「みんかふぇ」を訪れた時、このツアーのチラシを見てそう思いました。  

 長引くコロナ禍で、先の見えない不安のなか、自分が本当にやりたいことは何だったのかを考えるようになりました。亡くなった方、生活や環境が変わってしまった方も大勢います。そのなかで運よく私は影響が少ない方だったと思います。そう思うと、これからは少しでも何かの役に立ちたいと思うようになりました。

 趣味で習っていたアジア料理を通してそれぞれの国の文化や歴史、風習などを知るとともに、国や地域によって貧困や不平等などの問題があることを知りました。そして途上国の現状をもっと多くの人と共有し、良い方向へ変えていくために私にも何かできることがあるのか、そんなことを考えているときでした。まずは行ってみようと思ったのがこのツアーに参加する動機でした。

  ディリの空港に着くと強い日差しと蒸し暑さに東南アジアらしさを感じました。小さな空港を出ると大勢の人たちが集まっていたので、お祭りか何かの集いがあるのかと聞くと、外国へ出稼ぎに行く人を家族、親戚中が集まって見送りに来ていると教えてもらいました。

 空港から車中でディリの街の説明を聞きながらホテルへ向かいました。内戦で多くの建物が崩壊されたことなどパルシックの伊藤淳子さんがいろいろな話をしてくれました。街はコンクリート建ての小さな雑貨店や洋品店、スーパーやレストランが立ち並び、壊れたままの建物や何年も前から建設中というビルもありました。道路は3人乗り、4人乗りのバイク、定員オーバーの乗り合いバスなど多くの車が行きかっていました。海沿いを走っているとハエ除けの叩き棒を振りながら台の上にたくさんの魚を並べた魚屋が見えました。竿にバナナやパイナップルを下げて売っている人や市場もあり賑わっていました。昔の風景のような、街並みに懐かしさと安心感のようなものを感じました。

 大統領府、大学、博物館などの大きな建物が集まる区域もありました。大学の近くでは若い人たちが集まっていました。しかし大学や学校を卒業しても国内ではなかなか仕事に就けない現状があることを聞き、空港で見た光景もそれに繋がっていることを感じました。

カフェ・アロマティモールでコーヒー休憩!

 パルシックが運営する「カフェ・アロマ・ティモール」もこの近くにあり、シンプルで居心地がよくコーヒーの香りが漂う店名通りの癒しの空間でした。若い店員さんが丁寧にコーヒーを淹れてくれました。英語ができる人もいて外国人と対応していました。こういうお店がこの国にたくさんできてほしいと率直に思いました。

 今回とても楽しみにしていたのが集落を訪問しコーヒー農家の方々と交流することでした。集落への山道はテレビで見る「秘境への道」のような、急な坂道を登ったり下ったりのアトラクションのような道を1時間かけて行きました。ドライバーさんの運転技術に感動したり、山のなかの家や畑や墓地、高台の風景、花や木々、崖や雨で増水した川を突破したり、すれ違う人達が笑顔で手を振ってくれたり、子どもたちが追いかけて来たり、初めての経験でとても楽しかったです。しかし崖崩れで修復されないままの道もあり、ここで自然とともに暮らす人達の大変さは、車に乗って喜んでいるような私の想像を遥かに超えるものでしょう。

 コーヒー農家さんを何軒か回らせていただきました。コーヒーの実はすでに収穫期を終えていたので、今度は赤い実がたくさん実っている時期に来てみたいと思いました。農家さん達が一生懸命に手入れした農園を誇らしげに案内してくださる姿がとても印象的でした。

レボテロ集落で子どもとゆっくり過ごした一幕

 宿泊させていただいた集落は山の麓にあり、広い草原に茅葺屋根の伝統家屋と建設中のかわいらしいカフェと馬。空気が澄んでいて涼しくて気持ちの良い所でした。ここで出会った人達も穏やかであたたかく、ずっと前から知っているかのように自然と私たちを迎え入れてくれました。美味しいコーヒーと食事を作ってくれたり、子どもたちと一緒に遊んだり、楽しい時間をすごさせていただきました。

 この静かな集落の人達も内戦の辛い経験があり、今に至るまで、そして将来へのさまざまな想いがあることを聞きました。独立を果たしたのはわずか20年前。ディリの民族抵抗博物館で見てきた内戦の生々しい展示は遠い昔の事ではないと感じました。

 パルシックの取り組みは、その辛い経験や想いに寄り添いながら支えてきたのだと感じました。単に援助の受け手として見るのではなく、現地の人自身を主体者として支え、強い信頼関係を築いていると感じました。長年に渡る相当な努力がなければ成し得るものではないと想像します。

 このツアーでパルシックの取り組みを通して本当に色々な事を知り、価値のある体験をたくさんさせていただきました。そのなかでとても心に残ったことは、飾らずありのままの姿で、東ティモールの人達のために奮闘する淳子さんの姿です。相手を理解しようとする姿勢、一人ひとりを大切にする振る舞い。その人柄があってこそ、東ティモールの人達との絆が生まれているのでしょう。私もこのツアーで得た経験を糧に自分らしく誰かの何かの役に立てることを形にしていきたいと考えています。

 再び東ティモールの皆さんにお会いしたいと思っています。

 そして東ティモールの皆様と今回出会った皆様の幸せと発展を願い続けています。

東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅2022  感想文集 目次

  1. レボテロのミギー / パルシック東ティモール事務所 伊藤淳子
  2. 東ティモールでの「出会い」と「手合い」 / パルシック東京事務所 フェアトレード担当 根本知世
  3. 生産者と消費者を繋ぐ旅 / 東ティモール専門コーヒーショップ LUSH-COFFEE 吉⽥光佑さん
  4. ツアー感想文 / 渡辺優香さん
  5. ツアー感想文 / 浅羽 美緒子さん
  6. 東ティモールコーヒーツアーを終えて / 神戸市外国語大学 兼田幹さん
  7. 「コーヒー」と「幸せ」 / 株式会社ただいま はじめた人 和田昂憲さん
  8. ツアー感想文 / 細野修平さん
  9. 「フェアトレードを考えた旅」 / コーヒーノキ 小林史依さん
  10. 東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅2022 開催報告 / パルシック東ティモール事務所 コーヒー事業担当 工藤竜彦

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東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅2022 参加者たちの感想文 https://www.parcic.org/news/tour/tour_timor/22221/ Thu, 23 Mar 2023 03:24:01 +0000 https://www.parcic.org/?p=22221 東南アジアに位置する東ティモール。さんさんと降り注ぐ陽、山から引いた新鮮な水、多様な日陰樹……豊富な自然の力と、農家一人ひとりの手作業によって、パルシックの有機フェアトレードコーヒーは作られています。10月に開催された「東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅」に参加したみなさんの報告集です。

[開催概要]
東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅 ~ 農家との交流からコーヒーフェスティバルまで

訪問地:東ティモール(ディリ、マウベシ)
開催日程:2022年10月25日(火)~11月1日(火)8日間
参加人数:7名
ツアーアテンド:(東ティモール事務所)伊藤淳子、工藤竜彦 (東京事務所フェアトレード担当)根本知世
ツアー内容:コーヒーを栽培する集落へ訪問、民泊、農家との交流、年に一度の東ティモール・コーヒーフェスティバルへの参加、コーヒーのカッピングやテイスティング体験 など

東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅2022  感想文集 目次

  1. レボテロのミギー / パルシック東ティモール事務所 伊藤淳子
  2. 東ティモールでの「出会い」と「手合い」 / パルシック東京事務所 フェアトレード担当 根本知世
  3. 生産者と消費者を繋ぐ旅 / 東ティモール専門コーヒーショップ LUSH-COFFEE 吉⽥光佑さん
  4. ツアー感想文 / 渡辺優香さん
  5. ツアー感想文 / 浅羽 美緒子さん
  6. 東ティモールコーヒーツアーを終えて / 神戸市外国語大学 兼田幹さん
  7. 「コーヒー」と「幸せ」 / 株式会社ただいま はじめた人 和田昂憲さん
  8. ツアー感想文 / 細野修平さん
  9. 「フェアトレードを考えた旅」 / コーヒーノキ 小林史依さん
  10. 東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅2022 開催報告 / パルシック東ティモール事務所 コーヒー事業担当 工藤竜彦

レボテロのミギー

パルシック東ティモール事務所 伊藤淳子

 「レボテロのミギー」ことミグエルさんのことは、どこかで記録に残しておきたいと思っていました。長くなりますが、このツアー感想文がいい機会になりそうです。

出会った頃のミグエルさん(2003年)

 2002年に初めて紹介されたときは、正直、なぜミグエルさんが地域の人たちから信頼を寄せられているのかが良く分かりませんでした。わたしはまだテトゥン語が話せずインドネシア語でコミュニケーションをとっていましたが、マウベシで出会った多くのコーヒー生産者の中でも、ミグエルさんはじめレボテロの人たちはひときわインドネシア語が上手ではなく、お互い、あまりよく理解しあえていなかったと思います。

 わたしがテトゥン語を使えるようになっても、レボテロの人たちとの意思疎通はやはり困難でした。マウベシの街から近く、街の常設市場で野菜売りをしたり道路工事などの公共事業で日銭を稼いだり、現金収入を得る機会を常に外に求めていて、コツコツと良質のコーヒーを作ってより良い市場に出荷し、コーヒーを通じて地域全体の発展に貢献しようという組合の理念に、共感しているとはあまり思えませんでした。

養鶏を始めたアメリアさん。次女のアミナ(中央)はもう16歳で、今回のツアーではコーヒーの焙煎実演をしてくれました(2006年)

 ミグエルさんご家族に一目置くようになったきっかけは、ミグエルさんの奥さん、アメリアさんを通じてでした。2006年ごろからコカマウ内で女性だけの活動を始め、レボテロでもグループを作って養鶏を始めました。文字の読み書きができない女性たちが、いくらで雛を買ったか、餌にするトウモロコシなどをいくらで買ったか、そして卵や雛、鶏をいくらで売ったかを記録に残せるよう、絵や記号を使った記録のつけ方なども取り入れてマイクロクレジットでの養鶏に挑戦しました。残念ながら養鶏自体はあまり成果を出すことができませんでしたが、こうした女性たちとの様々な挑戦が現在のアロマ・ティモール商品につながっています。その過程で、家計簿をつけてみませんか、と何人かの女性に声をかけたところ、1年間家計簿をつけ続けてくれたのがアメリアさんでした。

 アメリアさんもミグエルさんも、文字の読み書きができません。学校に行っている子どもたちに、毎日のお金の出入りを伝えて記録に残してくれていました。わたしたちがマウベシのコーヒー生産者の暮らしぶりをつぶさに理解することができるようになったのも、そしてこの国の女性たちと生計向上につながる活動をやる意義があると確信できたのも、このアメリアさんの家計簿の存在があったからでした。記録の正確さもさることながら、アメリアさん、ミグエルさんがコーヒーから得られる現金収入を堅実に管理し、時には集落の人たちに貸していました。東ティモールでは利率100%という高利貸しが地域の住民間で頻繁におこなわれているのですが、ミグエルさんの貸したお金の多くが元金すら未返済のままであることまでわかってしまい、レボテロでのミグエルさんの人望の厚さの理由をここに垣間見ました。

 コーヒーは毎年表作と裏作を繰り返しますが、老朽化したコーヒーの木を使い続ける東ティモールでは5~10年に1回、恐ろしく不作の年がやってきます。今年、2022年がその年にあたりコカマウ全体で生豆38トンの出荷になりそうです(ちなみに2021年は122トン)。前回は2017年で、コカマウ全体で生豆23トンしか出荷できませんでした。コーヒー収穫期なのにほとんどコーヒーがとれず、コーヒーシーズン特有の活気もなく、高齢者年金や退役軍人恩給、韓国に出稼ぎに行った息子からの仕送りなどコーヒー以外の収入の当てができたからか、2011年の大不作の年までは経験していた「コーヒー価格をあげてくれ」というしつこい突き上げもなく、2017年はなんとなく不気味な年として強く記憶に残っています。

農水大臣(左端、当時)をコーヒー畑に案内するミグエルさん(2017年)

 2017年が記憶に残る年になったのは、大不作の中レボテロだけが見違える量のコーヒーを出荷してきたからでもあります。もともとコーヒーから収入を得ることにあまり熱心ではないという印象だったのは、レボテロの生産者がもっているコーヒー畑が他の地域に比べて小さく、出荷量も少なかったということもありました。ところが2017年、パーチメントで1トンに満たないグループが続出する中、レボテロは4トンものコーヒーパーチメントを出荷してきました。正直、他人のコーヒーチェリーを買って水増ししているんではないかと勘繰りながらミグエルさんに理由を聞いたところ、「パルシックが教えてくれたから」と思ってもみない返事。つまり、2006年から2009年に実施していたコーヒー畑の改善研修で学んだことを、ミグエルさん、ドミンゴスさん、ロザリオさんという3人のメンバーがコツコツと実践してきた結果だというのです。

 2006年から2009年に実施したコーヒー畑の改善事業では、コカマウ内に共同の苗床をつくって組合内で担当者を決めて管理し、組合員に配布したり、日本人のコーヒー栽培専門家を招いて古い木の台きりや剪定など手入れの仕方を学んだりしました。が、苗床の共同管理は結局うまくいかず育てた苗を配布して終わり、台きりや剪定もパイロットとしては実施できたものの農家レベルでの実践にはつながらなかった、と思っていました。それをミグエルさんは他の組合員2名と実践し続けていました。ミグエルさんのことを、そしてレボテロの組合員のことを、教養がなくてお金にがめつい人たちとどこかレッテルを貼っていた自分を、ひどく恥ずかしく思いました。

お兄さんのバルタザールさんとコーヒー畑で(2020年)

 レボテロのコーヒーの品質については、改善の余地が大いにあります。レボテロの人たちは相変わらず市場で商いをし、出稼ぎに行き、政府が与えてくれたエコツーリズム開発の機会も上手に使いこなすことができず、コカマウ内ではいつまでたっても心掛かりな存在です。そんなレボテロを率いるミグエルさんは、自分のことを「学がない」といい、自分たちのことを「馬鹿者」といってはばかりません。ミグエルさんが学校に行くことができなかった背景は、ツアー中にみなさんにもお伝えしました。実はミグエルさんにはともに生き延びた唯一の実兄がいます。そのお兄さんはインドネシア支配下でインドネシア側につき、99年の住民投票後は西ティモールに逃げました。ミグエルさんとは土地を巡って常に揉めていて、何となく厄介者という印象のお兄さんですが、独立後、お前さえよければレボテロに戻りたいといわれ、ただ一人の血の繋がった兄を拒絶することはできなかった、とミグエルさんはいいます。

 学がない、馬鹿者だというミグエルさんの言葉は、荒削りな中に本質的な優しさと人が社会を形づくって生きていくのに欠かせない知恵にあふれているとわたしは感じます。わたしは、コーヒーを探して東ティモールまで辿り着いたのではなく、ミグエルさんのような人と寄り添ってともに生きていける社会を求めて、コーヒーに行きついたのだったと、思い出させてくれるツアーでした。

 みなさんとレボテロで折り紙を折っていた時、折り鶴を子どもたちに渡すわたしの隣にミグエルさんがやって来て、「マナ・メリ(アメリアさんのこと)にもひとつ」とつぶやいていきました。アメリアさんは熱と頭痛で臥せっていましたが、レボテロのみなさんと交流するわたしたちをベランダの隅に小さく座って眺めていました。青い折り鶴を「ミグエルさんから」と渡した時の、アメリアさんのちょっと驚いて、そして少女のようにはにかんだ笑顔は忘れられません。

東ティモールでの「出会い」と「手合い」

パルシック東京事務所 フェアトレード担当 根本知世

 東ティモールのコーヒーとハーブティーを商品として取り扱っている身として、話に聞き、映像や写真で見るだけでなく、実際に現地に行ってみたいという気持ちはずっとありました。今回、ツアーの引率者として抜擢(?)されたのはうれしかったのですが、東ティモールは初めて、ツアーの引率も初めて。慣れないことにあたふたしつつも参加者の皆さんの協力のおかげもあって東ティモールに無事着くと、現地事務所の伊藤さんと工藤さんが出迎えてくれて、そこからは大船に乗った気持ちでサポートにまわりました。

コーヒーの柔らかな木陰で一休み

 コーヒーシーズンに訪れては農村滞在、が多かった東ティモールのスタディツアーですが、今回の目玉はコーヒーフェスティバルということで、農村滞在は1日のみ。その代わり3つの集落を訪れることができました。どの集落でももちろんコーヒー畑を案内してくれたのですが、それぞれ違うなかで印象的だったのは、「コーヒー畑」とインターネット検索して出てくるような整列されたコーヒーの木はなく、畑の区画によっては高さがまちまちのコーヒーの木がいろんなところに、キャッサバなどのほかの植物と一緒に生えていたことです。「鬱蒼としている」とまではいかないですが、いろんな緑に囲まれているその畑は「生きている」感じがしました。

 エルダウトゥバ集落を訪れた際、グループリーダーのジョアオさんが畑を案内してくれました。その最中、ツアー参加者の一人に手のひらを出すように言い、自分の手のひらも広げて隣り合わせに一言、「ほら、これが農家の手だよ」と。そこにあったのはしわの多い、皮ふが硬そうな、厚みのある手。毎日農作業をして土に触れる人の手でした。

ジョアオさんと手くらべ(手はお借りしました)

 どの集落でもコーヒーや素材の味の濃いおいもなどでおもてなしをしてくれました。日本で「おいしいなあ」と飲んでいたコーヒーは、作られている環境、作り手の顔、声、想い、(もちろん手も!)を知ることで何倍にもおいしくなるのだなあと、東ティモール流のお砂糖たっぷり入れたコーヒーを飲んでしみじみと感じた旅でした。

 個人的には、画面越しでしかお話ししたことのなかった現地事務所コーヒー事業責任者のネルソンさんと2020年のコーヒーオンラインツアーの動画(YouTubeで一方的に知っていたジョアオさんが私の中でアイドルさながらの存在になっていて、実際に会えてうれしかったのですが、ご本人たちにはミーハー心が照れくさくて伝えていないのでここだけのお話でお願いします。

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東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅2022 開催報告 https://www.parcic.org/news/tour/21463/ Fri, 11 Nov 2022 04:52:46 +0000 https://www.parcic.org/?p=21463 10月25日(火)~11月1日(火)の8日間の日程でパルシックの東ティモールツアー、<東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅 ~ 農家さんとの交流からコーヒーフェスティバルまで>が催行されました。

2020年、2021年とパルシックの東ティモールコーヒーツアーはオンラインで実施していましたが、3年ぶりに日本から7名の参加者の皆さんに実際に東ティモールを訪れてもらうことができました。 今回のツアーでは、コーヒー産地を訪れ農家の皆さんと交流するだけでなく、年に一度の東ティモールコーヒーフェスティバルに参加し、開会から閉会まで様々なイベントにも参加してもらうことができました。

大統領府で盛大に行われたフェスティバル開会式

東ティモールコーヒーフェスティバルのメインイベントは、全国からコーヒー生産者がコーヒー豆を持ち寄り参加する「カッピングコンペティション」で、毎年大いに盛り上がります。ツアー参加者の中でコーヒーのカッピングに精通している3名には国際審査員として実際に首都ディリでのコンペティションの審査にも参加をしてもらいました。

ツアー参加者3名もカッピングに参加

また、それ以外の参加者はカフェ・アロマ・ティモールのマネージャーのトジーさんが別会場のカフェでテイスティングセッションを実施。東ティモールのコーヒーを飲み比べるカッピング体験を行い、精製方法の違いによる味の違いなどを体験してもらいました。

カフェでのカッピング体験

その他にディリ滞在中は、コーヒー2次加工場の見学や、民族抵抗博物館やタイスマーケットなどを訪問しました。

今年のコーヒーフェスティバルの閉会式はカッピング審査の翌日にパルシックの活動するコーヒー生産地のマウベシで開催されました。コンペティションの結果はここで発表され、フルウォッシュ(水洗式)、ナチュラル(乾燥式)、ハニーの3つの精製方法に分けてそれぞれの上位3位までが入賞者として名前が呼ばれました。

地元での閉会式開催で受賞への期待が膨らむ中、残念ながら今回コカマウ組合からコンペティションで3位入賞に選ばれた農家さんはいませんでしたが、コーヒー畑の改善事業で積極的に活動してくれているエルダウトゥバグループのリーダーのジョアオさんが壇上に呼ばれこれまでの活動を評価してもらうことができました。

閉会式で登壇するコカマウのモデル農家さんたち

コーヒーフェスティバルの終了後はそのままマウベシに滞在し、コーヒー農家さんとの交流と民泊の体験をしました。 今回はマウベシの街から比較的近いマウンレテ、エルダウトゥバ、レボテロの3つの集落のコーヒー畑を見学し、レボテロ集落の伝統家屋への宿泊体験をしました。

エルダウトゥバ集落でのコーヒー畑の見学の様子

中華鍋でのコーヒー焙煎体験

宿泊場所となった伝統家屋

レボテロ集落

コーヒー畑を見学するだけではなく、日本でマウベシのコーヒーを焙煎、販売してくれている参加者の方々が一緒にコーヒーを飲みながら集落で一晩を過ごし交流してくれたことで、農家さん側にもよい刺激になりコーヒーを育てるモチベーションにつながったのではないかと思います。 また来年以降も継続的に東ティモールコーヒーツアーを実施し、マウベシのコーヒーと共にそこに住む人びとの生活についても日本の方に知っていただくこのような機会を作り続けていきたいと考えています。

ツアー参加者の皆さんと集合写真

(東ティモール事務所 工藤竜彦)

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【参加者募集】マレーシア ~マレー半島の人びとの歴史をたどる旅~(現地発着) https://www.parcic.org/news/tour/tour_malaysia/21406/ Tue, 08 Nov 2022 02:37:11 +0000 https://www.parcic.org/?p=21406 多民族共生社会の「見本」ともいわれるマレーシア。ペナン島のジョージ・タウンは、海を渡ってきた人びとが築いてきた街です。1998年にはユネスコの世界遺産に指定されました。

コロナ禍から活気を取り戻しつつある街並みを歩きながら、多様な人びとが織りなす生活や文化をじっくりと見て、食して、ともに考えませんか。ペナンのマレー半島側では、農業や漁業を営んできたマレー人の村で生活をともにしながら、環境を守るひとつの試みであるマングローブの植林を体験します。そして、マレーシアという国が、新しい移民をどう迎えようとしているのか、首都クアラルンプールでロヒンギャの人びとのコミュニティを訪ねます。

このツアーのポイント

  • 街歩きをしながら、様々な歴史と文化を背景にする人たちの生活を体感できる
  • ペナンの人たちが誇る美味しい食事を満喫できる
  • 自然豊かな村(カンポン)で暮らし、マングローブ植林を体験できる
  • 首都クアラルンプールでグローバルな移民問題に触れ、考える

ジョージタウンのヒンドゥー教寺院

ブルーマンション

ジョージタウンの街並み

マングローブの植林体験

ペナンの名物アッサムラクサ

開催概要

●訪問地:マレーシア
●開催時期:2022年12月25日(日)~30日(金)6日間
●旅行代金:118,000円(現地発着)
*航空券はピース・イン・ツアーを通じて、またはご自身で手配されてください。(詳細は旅行条件をご確認ください)

申込締切:2022年12月8日(木)

お申込み・お問い合わせ:office#parcic.org (#を@にしてお送りください)

旅行日程

(現地側の都合により変更になる場合があります)

日付 時間 プログラム 宿泊地
12月25日(日) 21:30 ペナンのホテルにチェックイン後に近くで夕食 ペナンのホテル
12月26日(月)   朝食後、ジョージ・タウンを歩く
世界遺産の街に見る中国移民の生きざま
~プラナカンの成功物語とショップハウスの庶民の暮らしと伝統~
ペナンのホテル
12月27日(火) AM 朝食後、ジョージ・タウンを歩く
ムスリム世界を知る~二つのモスクとペナンの食文化のルーツを知る
ペナンのホテル
PM 日本人移民と植民地支配の残したものを知る
12月28日(水)   自然とともに生きるマレー人カンポン(村)で暮らす
漁民、農民の暮らしを知り、
自然環境を守る活動をする漁民組織PIFWAとともに、植林を体験する
スンガイアチェ村で
ホームステイ
12月29日(木) AM 新しい村をつくる試み
~クアラ・スプタンの中華系の村を訪ねる~
クアラルンプールのホテル
PM 電車でクアラルンプールに移動  
12月30日(金)   ロヒンギャ移民と暮らす試み
~ロヒンギャの人びとのコミュニティを訪ねる~
19時頃:KLセントラル駅で解散
(同行者は夜行便でクアラルンプールから帰国)

現地プログラム企画:特定非営利活動法人パルシック

受託販売:株式会社 ピース・イン・ツアー 東京都知事登録旅行業第3-7212号/日本旅行業協会会員
【住所】〒165-0026 東京都中野区新井2-30-4 I.F.Oビル7F
【総合旅行業務取扱管理者】小山耕太
【TEL】:03-5860-0071 【FAX】:03-5860-0072
【E-mail】:info@pitt.co.jp

旅行企画・実施:株式会社 風の旅行社 観光庁登録旅行業第1382号/日本旅行業協会会員
【住所】〒165-0026 東京都中野区新井2-30-4 IFOビル6階
【総合旅行業務取扱管理者】原 優二

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【催行決定】東ティモール 美味しいコーヒーに出会う旅 ~ 農家との交流からコーヒーフェスティバルまで https://www.parcic.org/news/tour/20986/ Tue, 02 Aug 2022 05:00:34 +0000 https://www.parcic.org/?p=20986

3年ぶりにオフラインのスタディツアーを再開します! 今年はいよいよ東ティモールへ。

東南アジアに位置する東ティモール。さんさんと降り注ぐ陽、山から引いた新鮮な水、多様な日陰樹……豊富な自然の力と、農家一人ひとりの手作業によって、パルシックの有機フェアトレードコーヒーは作られています。今回の旅では、コーヒー産地を訪れ、農家のみなさんと交流するだけではなく、年に一度の東ティモール・コーヒーフェスティバルに参加し、コーヒーのカッピングやテイスティングを始めとした様々なイベントを楽しみます。

訪問地:東ティモール(ディリ、マウベシ)
開催時期:2022年10月25日(火)~11月1日(火)8日間
旅行代金:258,000円
*旅行代金とは別に燃料サーチャージ(48,600円~)がかかります。詳細は旅行条件をご確認ください。
*往復航空運賃(経由便で成田⇔ディリ)、宿泊費、食費、移動費、入国税・航空税等含む。
*燃料サーチャージ代金は8月現在の金額で、今後上がる可能性があります。その場合は差額分も頂戴します。

お申込・お問い合わせ: 定員に達しましたので、募集は終了いたしました。
申込締切:2022年9月12日(月)

ツアーチラシダウンロード(PDF:4MB)

現地プログラム企画:特定非営利活動法人 パルシック
旅行企画:株式会社 風の旅行社
受託販売:株式会社 ピース・イン・ツアー

旅の見どころ

  • 東ティモール・コーヒーフェスティバル2022に参加!
    東ティモール全国から集まったコーヒーのカッピングコンペティションに参加またはテイスティング体験、コーヒー農家や業界関係者との交流、カフェ巡りなど
  • 有機コーヒー栽培やフェアトレードの取り組みを知る
  • 産地を訪れ農家の暮らしや人びとの思いに触れる

訪問するコーヒー組合

コカマウ(COCAMAU)組合

  • 設立年:2004年
  • 組合員数:728世帯
  • 生産地:アイナロ県マウベシ郡
  • 標高:1,200~1,700m
  • 品種:アラビカ種(ティモール・ハイブリッド、ティピカ)

旅行日程(現地側の都合により変更になる場合があります。)

日付 プログラム 宿泊地
10月25日(火) 成田空港集合
成田→ディリ(経由便)
 
10月26日(水) ディリ着
コーヒーフェスティバルに参加/市内観光
ディリ市内
10月27日(木) コーヒーフェスティバルに参加
カッピングコンペティション/テイスティング
ディリ市内
10月28日(金) コーヒーフェスティバルに参加
二次加工場を訪問
ディリ市内
10月29日(土) マウベシへ移動
コーヒー畑訪問、農家さんと交流
マウベシ
10月30日(日) コーヒー畑訪問、農家さんと交流
ディリへ移動
ディリ市内
10月31日(月) ディリ→成田(経由便)
移動日
11月1日(火) 成田空港解散  

※カッピングコンペティションへの参加は、国際審査員資格をお持ちの方に限ります。資格をお持ちでない方も出展品のテイスティングができます。

 

企画:特定非営利活動法人パルシック

受託販売:株式会社 ピース・イン・ツアー 東京都知事登録旅行業第3-7212号/日本旅行業協会会員
【住所】〒165-0026 東京都中野区新井2-30-4 I.F.Oビル7F
【総合旅行業務取扱管理者】小山 耕太
【TEL】:03-5860-0071 【FAX】:03-5860-0072
【E-mail】:info@pitt.co.jp

旅行企画・実施:株式会社 風の旅行社 観光庁登録旅行業第1382号/日本旅行業協会会員
【住所】〒165-0026 東京都中野区新井2-30-4 IFOビル6階
【総合旅行業務取扱管理者】原 優二

 

コーヒーフェスティバルでのカッピングの様子

コーヒーフェスティバルでのカッピングの様子

コカマウ組合のコーヒー畑改善事業の一環で育苗の様子

コカマウ組合のコーヒー畑改善事業の一環で育苗の様子

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\4.19,20 YouTubeプレミア公開/ 東ティモール コーヒー農家の暮らしを体感するオンラインツアー2021 https://www.parcic.org/news/tour/tour_timor/20464/ Fri, 15 Apr 2022 09:58:30 +0000 https://www.parcic.org/?p=20464 毎年大好評の東ティモールのコーヒー生産者を訪ねるツアー。
東ティモールのコーヒー畑から生産者の声や加工工程まで、たっぷりお届けした2020年のオンラインツアーから1年。2021年は、さらに奥深く、マウベシ郡のライメラ集落で暮らすコーヒー生産者の生活に密着しました。
大自然の中、土着の信仰や家族とのつながりを大切に生きるコーヒー生産者の暮らしから、オーガニック・フェアトレードのコーヒーの、あらたな魅力を発見!
2021ツアーのアーカイブを、前半・後半に分けてYouTubeプレミア公開します。振り返り&見逃し配信を一緒に見ながら、チャットで交流しましょう!スタッフもチャット欄に登場します。

★前編:プレミア公開Day1 19日21:00~

公開URL:https://youtu.be/fNWvVlBB4Ac

内容:
1. 首都ディリを出発!風景を楽しみながらマウベシの奥地ライメラ集落へ
2. ライメラ到着、ツアー案内人よりご挨拶と集落や東ティモールの状況のご紹介
3 .ライメラ集落での歓迎式、集落のみなさんと交流
4. 集落の伝統宗教にふれる、神聖な建物を訪問
5. 2021年収穫のコーヒーの様子を見学、スタッフから話を聞く

後編:プレミア公開Day2 20日21:00~

公開URL:https://youtu.be/pyaDjCG7bjg

内容:
6. 農家の1日の生活に密着体験!
7. 一緒にコーヒータイム
8. 集落のみなさんに質問タイム!
9. みんなで記念撮影
 東ティモールを出発、解散 – ご参加お疲れさまでした!

 

☕ 実施したツアーの概要
『東ティモール コーヒー農家の暮らしを体感するオンラインツアー2021』
https://www.parcic.org/news/tour/tour_timor/19465/
開催日:2021年8月28日(土)開催 @zoom
訪問地:マウベシ郡エディ村ライメラ集落
ツアー案内人:伊藤淳子(東ティモール事務所代表)、ネルソン(東ティモール事務所コーヒー事業リーダー)
現地協力: MONJO VIDEO WORKS 表示を縮小

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